1月28日(月)世田谷区保健センターで行われた、

がん相談従事者向け研修会に参加してきました。

今回のテーマは

「緩和ケアによる全人的ケアと医療者自身の心のケア」
講師は昭和大学医学部 医学教育学講座教授  髙宮 有介先生でした。

高宮先生は、緩和ケアで学んだ全人的ケア、コミュニケーションを医学教育に活用。
医療者自身の心のケア、マインドフルネスを教育に応用しているそうです。

お話しは、まず緩和ケアについて。
その後、医療者自身の心のケアについて話がありました。
できること、できないことを知り、できないことを認め、その自分を承認することが大切だそう。
そのことを、「まず、あなたが酸素マスクを」を例として、説明して下さいました。
飛行機の緊急時の酸素マスク使用について、パンフレットには「まず、親であるあなた自身が呼吸できることを確認してから、お子さんにマスクをつけて下さい」と書いてあります。
つまり、自分自身の安全を確保して初めて、誰かのサポートができるという例です。
この例は、オーストラリアにあるモナシェ大学の医療スタッフの間で活用されており、仲間が疲弊していると「マスク、マスク、まず自分が呼吸しようよ」と声をかけるそうです。

続いて、セルフケアについて、マインドフルネスを用いて説明して下さいました。
マインドフルネスとは、「今の瞬間の現実に常に気付きを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にとらわれないでいる心の持ち方や存在のありよう」だそうです。
例えば、犬と散歩しているあなたは、「やりかけの仕事や職場の人間関係、家族との雑事」で頭がいっぱいで、目の前にある燦燦と輝く太陽や、木々の緑の美しさを見る余裕がない、マインドがフル、心が一杯、つまり心に余裕がない状態です。
しかし、犬は目の前の景色をただ見ている。ありのままを見ている。これがマインドフルネスの状態。

落ち込んだり、不安になると心は「今」にありません。
過去へ向かうと、後悔で落ち込んでしまいます。
未来へ向かうと、不安になります。
この繰り返しを止める方法がマインドフルネス。
今、この瞬間に集中し、「今の瞬間をありのままに生きる」ということ。
目の前の多くの情報を処理しようと行動することをやめ、歩く時、食べる時にもそこに意識を置き、集中すること。
そうすることで、人はすぐに、今ここで幸せになれる。
話すことも、歩くことも、何気なくしていることに幸せを感じることができます、とのお話しでした。


普段、がん患者さんやご家族と関わる中で、ついつい自分のことは後回しにしがちなのですが、
まず自分が幸せを感じていることが、目の前の人のケアに繋がると学びました。
今回の研修を、今後のお喋り会に生かしていきたいと思っております。

私が私自身に優しくありますように。
私が幸せでありますように。
私が私自身を許すことができますように。
私が強くいられますように。


高宮先生の本「セルフケアできていますか?~マインドフルネスを生かして」は、この研修会でのお話しを、分かりやすくまとめて下さっていて、お勧めです!