子供達へ、大人の行動を見て学ぶのはほどほどに。


平日の午後、地域の小学生達が下校する時間。

昔から下校時の事件事故が絶えないため、集団下校が当たり前の時代。

さらに保護者同伴、先生達も付き添ったりと徹底している。


交通量の多い学区はじめ、横断歩道のところにはボランティアのおじいちゃんおばあちゃん方が立って信号横断のサポートをおこなっている。

そんなほのぼのした空間で私はついカッとなってしまった。先に謝罪します、小さい大人ですいません。


平日お昼どき。車を運転中、小学生の集団下校に遭遇。普段より早めの時間で下校していたので、

なんちゃら式とかがあったのだろうか。

社会人からすると懐かしさもあり羨ましさもある。


そこの小学校の近くには車通りも多く自転車も多く走る道路があり、夕方なんかはヒヤッと運転になりがち。

ただ、今の時間帯は大して車通りは多くないがその日は小学生の下校時間が早まっていたので歩道にはビブスを着たボランティアのおじいちゃんが立っていた。


私は左折するためそのおじいちゃんの立っている歩道に進入しようとしたら、おじいちゃんが前方に立ちはだかり車を停め出したじゃあないか。

私はてっきり、小学生が信号待ちしていたのに気づかず左折してしまったのかもしくは、飛び出しに気づき危険を伝えてくれたのか。

とにかく一瞬の出来事に肝を冷やした。


だが、おじいちゃんは私の進行方向に仁王立ちしながら何かを手招くジェスチャーをしている。

その手の先に目線を向けると、小学生の下校集団がこちらに歩いてきているじゃあないか。

なるほどなるほど、小学生が渡るから車を停めさせたのか。これは大変失礼しました。


…いやいや、小学生信号渡るまでかなり距離がありますが。


おじいちゃんは手招くだけでなく、


「早くこーい!こっちだぞー!」


急かすおじいちゃん。いや、急かすなよ。

走らされる小学生。いや、走らせんなよ。

急いで信号を渡る小学生。いや、急いで渡らすなよ。


ミッション完了ご満悦おじいちゃん。

小学生だけじゃなく運転者へもホスピタリティを。


結局、私の車の後ろは大渋滞。たぶん、4〜5台は左折できたはず。


おじいちゃんへ。

急かさなくたって良いじゃない、だって小学生だもの。