こんにちは。株式会社 朝6時 池田千恵です。
今日はとらちゃん(息子の愛称)を保育園に預けたのち、名古屋に一泊出張です。とらちゃんは主婦力高い連れ(夫)に任せてのびのび仕事をしてきます。
お昼ごろに名古屋に着き、味噌かつで有名なお店でお昼を食べることに。
とても混み合っていたのでカウンターへ。デシャップ(厨房で調理された料理が上がってくるところ)のすぐ近くで、お店の人の会話がまる聞こえの場所でした。
ひとり、新人さんなのか、何度も注文を間違え、どの商品をどこへ運んだら良いかわからない店員さんがいました。
その彼のせいか、ただでさえ忙しいお昼時、お店が回っていない模様。他の店員さんがあきらかにイライラしているのが分かります。
「もういいから、持って行かないでそこで動かないで!」
そんな感じで注意された彼を見て、私はきゅーっと胸が苦しくなりました。
まるで過去の自分に会ったような気がしたからです。
一生懸命やろうとすればするほど、わけがわからなくなって空回りをしてしまい、周囲がイライラしているのに気づいても、自分ではどうにもできずに、心の中で「ごめんなさい ごめんなさい」を繰り返す自分の気持ちが急にわーっと迫ってきました。
どうして自分は、普通のひとが簡単にできることができないのだろう。
胸のきゅーっとした苦しさは、さらに過去までさかのぼります。
小学校の時のバスケの試合で、いつのまにかマークする相手を見失い、先生と周囲に「何やってんだ!向こうだよ!」っと大きな声で注意されたこと。このときも、どうしたら良いかわからずに「ごめんなさい ごめんなさい」と思っていました。
とんかつを食べながらじわっと涙が…。つらい…。
たまにふと、このように過去の小さい私が現れて胸がきゅーっとなることがあります。
そのたびに、「人としての能力の差ではなくて、単に向き不向きだったんだ」と思うと心が穏やかになります。今も接客やチームでのスポーツは苦手だけど、そのぶん人よりも簡単にできて、得意なこともたくさんあります。出っ張っていても、へっこんでいても、それが魅力になることを知っています。
例えばこんなふうに、過去の傷ついた思い出を生々しく思い出して、文章に書けること。これだって立派な才能です。
でも、小さいころの私はそれを知らなかった。
彼は、ちゃんと知っているかな。
君にも、好きで得意で勝てること、絶対にあるよ。
がんばってね。そっと心の中でエールを送ってお店を後にしました。
自分が本当にやりたいことや、強みを見つけて開花してもらいたい、という気持ちで立ち上げたiプラ( 現在は10期で育児のため休止中)は、心をきゅーっとさせて「ごめんなさい ごめんなさい」と言っている人のために作ったんだな、と原点を思い出した気がします。
だれにも、ごめんなさい、なんて言わなくたっていい。堂々と、生きればいい。
もうそろそろ、第11期をスタートさせる時期かもしれません。
プログラムも一新して、さらに進化したiプラにしたいな。
iプラの別名はタンポポプロジェクト、踏まれても、アスファルトからでも、深く地中に根をはり、かわいい花をさかせ、種を飛ばす。そんな人たちを増やしたいのです。