今日現在の2F展示状況はこんな感じです。
青いものは旧モデルで、グリーンが近日再入荷します。
九州からはお盆明け、9月にアルプス遠征に行かれる方が多いですね。
高山でもしっかりと強度と耐風性があり、安心して使えるものを数点展示しました。
NEMO TANI OSMO
ニーモ タニ オズモ
*現在の展示は2Pです。
NEMOが日本の山岳シーンのためにデザインしたフラッグシップモデル「タニ」が今期2023更なる進化
【新しくなったOSMO Fabricの特徴】
・一般的なテント生地よりも撥水性が4倍長持ち、撥水剤を再塗布する必要がありません。
・ポリエステルとナイロンの混紡素材で、濡れた時に従来のナイロン生地よりも3倍の伸びにくさを実現。たるみを抑え、どんな天候でも風や雨への耐性を維持します。
・引き裂き強度が20%向上
・業界最高レベルの優れた耐加水分解性
・100%リサイクル糸を使用
・有害な化学物質を不使用
引き続き、タニはここが良い!
シンプルな吊り下げ式を採用しており、スピーディに設営することが可能。
風の侵入を防ぐブリーザブルナイロンを採用
日本の山岳シーンのためにデザインしたノーメッシュ仕様!
設営の際、ポールがプリっと外れません!
フライの接続がとれもやりやすい。
差し込むだけ!
そして割れない、壊れにくい。
ベンチレーションが最高レベル
下部はジッパーによる2重構造で、メッシュにすることで換気を促すことができます。
後部のジッパー式ベンチレーションは内部からでも開閉が可能で、効果的な空気循環を促す一方、強風時は完全に閉じることで耐風性を高めることができます。
この上下に換気孔があることで、他のモデルより空気循環が効果的に行われます。
高強度のフロア素材 OSMO™ リップストップ(ナイロン、ポリエステル)
各短辺側のインナーテント下部から出ているガイラインをフライシートに連結し、フライシート側から別のガイラインで引っ張ることで足元や頭頂部付近の内部空間を広げることが出来ます。
細かいパーツもかなり使いやすい!
TANI 1P:1.12kg
TANI 2P:1.24kg
と軽量です。
もう一つ、耐風性の高いモデルと言えばこれ
Pre Tents Lightrock 1P
ゼログラムが設営3分を謳ってますが、最速はこれでしょう。
同じくインナー吊り下げの一体型で、2本のポールをフックすればあっという間に設営完了。
カテナリーデザインが風を受け流し、高レベルの耐風性。
現行モデルはインナードアがモノフィラにアップデートされてます。
軽さ重視、居住性重視、アルプスでも使える耐久性重視。
是非現物見ながらご相談ください。
今週はLITEWAYイリュージョンのDCFバージョンなど入荷しますし、9月になったら、また超軽量ワンポールシェルター展示しますね!
先日、ダンディチャンネルでスリーピングギアの動画が上がりました。
マットに関しましては説明が不十分でしたので、ここで補足させて頂きます。
上表が今現在当店で取扱いしているエアマットです。
*真ん中の縦線が、おおよそ0℃のラインと思って頂いて良いかと思います。
表の上に行くほど軽い、右側に行くほど優れた断熱性、ということになります。
という事は右上に近づくほど、軽くて高断熱ということです。
軽くて暖かい、『重量比:暖かさ』の最高スペックは、この表からもわかるようにサーマレストのネオエアーXライトNXTがズバ抜けてますね。
このような表にする事で、もう一つ気付く事があります。
ビッグアグネスの Big Agnes Zoom UL Insulatedがかなり優れている!
『重量比:暖かさ』はNo.2ではないでしょうか。
新しくなったネオエアーNXTのずば抜けたスペックで、今期一番好調ですが、価格がネックとなってる方も多いでしょう。
そんな方はネオエアーの旧モデルはほぼ同等スペックでお安いですし、ビッグアグネスもかなりハイスペックですよ!!
あとは、やっぱりテンサーは価格を含めバランスが良いですね。
また、3シーズン、無雪期、0℃前後までしか行かない方は、無理してR値4以上のものを買う必要はありません。
R値2~3で十分0℃前後対応しますし、薄手のパッドなどでブーストすることもできますし。
現に僕は今、R値1.1の SEA TO SUMMIT UltraLight Mat が大活躍してますしね。
同等のAir-mat SPARTAN なんてもっと軽くてお安いですよ。
【まとめ】
・3シーズン、氷点下にならない場面しか使わない方は、R値2あれば十分でしょう
・FPマットなどを併用する方は、3シーズンは全てOK
・厳冬期でも、くじゅう等であればR値4あれば安心
・雪山、厳冬期の高山はサーマレストXサーモ、EXPED ウルトラ7Rの2択
こんな感じですね。
ご不明な点がございましたら、店頭でお気軽にお尋ねください。
また機会があれば動画でもお話ししたいと思います。
2Fにはスタッフの私物も展示してます。
アルプス行くならコレ、くじゅうだったらコッチ、とか
何なりとご相談くださいませ。
『最後に、私が愛用しているウエスタンの寝袋について』
フライライトとモノライト、400g以下で0℃付近まで使えるものが他にあるでしょうか。
あるとすればはRab Mythic Ultra
わずか400gで3シーズンの全てをカバーする、最高スペックの寝袋
それがWestern Mountaineering
以下、メーカーサイトより
「妥協のない最高の製品」を目指して
1970年、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに住む二人の若い登山家が、自分たちでスリーピングバッグを作り始めたことが、ウエスタンマウンテニアリングの始まりです。探し求めた最高の素材、細部までこだわったデザイン、優れたワークマンシップで、どんな場所にも使える最高品質のスリーピングバッグを生み出してきました。「妥協のない最高の製品」を目指した彼らの熱意とこだわりは、今のウエスタンマウンテニアリングの礎となっています。
サンノゼの自社工場で生産※
創業当初から変わらないモノづくりの姿勢
誕生からおよそ半世紀を経た現在においても、ほとんどの製品をサンノゼにある自社工場で製造し続けています(※)。小さな会社ですが責任を持って製品を管理し、創業当時の精神を守り続けています。一人ひとりが全力で取り組んで作られた製品は、正しく、公平で、正直で、そして最高です。ウエスタンマウンテニアリングは“Made in USA”の誇りをもって、求められる最高の品質を提供していきます。
※ダウンガーメントの一部はカナダ工場で生産
最高のグースダウン
上質なグースダウンは、軽量で暖かい最高の保温材です。ウエスタンマウンテニアリングでは東ヨーロッパ原産の、最高級の850フィルパワーグースダウンを使用しています(※)。上質なダウンの調達は簡単ではありませんが、ロフトが高くて暖かく寿命の長い製品は、どんな活動でも成功のキーとなる重要なポイントです。
ダウンという選択
ウエスタンマウンテニアリングでは、フィルパワーの高いグースダウンが最高の中綿素材であると創業当初から考えてきました。
天然繊維のダウンは、重量あたりの保温性が最も高い素材です。繊維は細かく枝分かれし、温かい空気が逃げにくい特有の構造を有しています。この性質により、ダウンのスリーピングバッグは同等の保温性をもつ化繊製品より35%程度軽量にできます。さらにダウンは化繊よりも圧縮性に優れ、最小限のバルクで最大限の保温性を生み出します。
ダウンは寿命が最も長い中綿素材としても知られており、他の素材を使用した製品より3〜5倍は長持ちします。価格は安くはありませんが、結果的には大変経済的です。快適な暖かさで身体全体をゆったりと包み込む。このような素材は、ダウンをおいて他にありません。
ダウン調達への責任
良好な環境で育つ鳥から集めた羽毛のみを使用
ウエスタンマウンテニアリングでは、羽毛生産業者の鳥の扱いにも、非常に気を遣っています。ライブ・プラッキング(生きたままの羽毛採取)や、強制給餌されている鳥から採取したものではありません。
ウエスタンマウンテニアリングは東ヨーロッパに独自の仕入先を持ち、親鳥を飼育する農場から羽毛を調達しています。鳥たちは食肉のためではなく、繁殖のために育てられています。鳥たちの寿命はとても長く、閉じ込められたりケージに入れられて生活することはありません。人間とはあまり接触しなくて済む様に配慮されており、羽毛は鳥たちが巣の外に出ている間に集めています。
ウエスタンマウンテニアリングのスタッフが羽毛の生産業者を訪ねると、小川や池がある広い敷地に建てられた屋根付きの営巣場で、健康状態が良く清潔な鳥たちを見ることができます。
現実的なフィルパワー評価
ウエスタンマウンテニアリングが公表する850+フィルパワーとは
ウエスタンマウンテニアリングでは、現存する中で最もロフトが高く高品質なグースダウンを、全てのスリーピングバッグに使用しています。
ウエスタンマウンテニアリングが独自に公表している850+フィルパワーという数値は、製品の個体差や検査機関によるフィルパワー試験方法の本質を考慮した、現実的に評価した値です。実際のフィルパワー試験の結果では、その数値はウエスタンマウンテニアリングの公表値よりも高くなります。つまり、検査機関によるフィルパワー試験の結果は非常に楽観的な評価であり、スリーピングバッグに入っている羽毛の品質の証明にはなりません。
近年、このフィルパワー試験方法は、より高いフィルパワー値となるよう再考されました。その試験方法では、羽毛サンプルは完璧にコントロールされた環境下でロフトが増すようにタンブラー乾燥された後、数日間、放置されます。その間、ロフトを押し上げるようヘアードライヤーで乾燥されることにより、フィルパワー値はさらに高められます。しかし、実際に使うスリーピングバッグ内のダウンがそのような処理をされることはないでしょう。
これが、ウエスタンマウンテニアリングがより現実的な、独自のフィルパワー評価を公表する理由です。ご安心ください、ウエスタンマウンテニアリングでは現存する中で最高のグースダウンしか使用しません。
フィルパワー測定について
フィルパワー測定のために羽毛のサンプルが検査機関へ送られると、試験前の5日間、大きな箱に入れられます。その間、サンプルは撹拌され、ドライヤーで乾燥されます。この作業は、一定条件の測定結果を得られるようサンプルを安定させる意図があります。
そしてサンプルの中から1オンス(28.4g)の羽毛を取り出し、シリンダーに入れます。そして羽毛の上に68.4gの重りのついたピストンが置かれ、重りの沈下が止まったときの羽毛の容積(立方インチ)をフィルパワーという単位で表示します(850立方インチ=850フィルパワー)。
5日間のコンディション調整作業にも関わらず、検査機関は結果を±5%のエラーを含むものとして発表します。つまり最大10%の幅があり、例えば850フィルパワーの試験では80近くの誤差があるということです。試験用の羽毛は完璧に乾かされ、不純物や小さな粒子を吹き飛ばし最善の状態に調整されていますが、実際にバッグに封入される羽毛にこのような調整がされるわけではありません。このため、試験の結果は実際の製品のフィルパワー値よりも高い値となってしまうことを考慮に入れ、ウエスタンマウンテニアリングでは独自の控えめな評価を公表することにしています。
撥水ダウンを使わない理由
ダウンが含有するガチョウ由来の油分が、半永久的に撥水性を保つ
近年、ダウンが本来持つ撥水能力をさらに高める撥水処理技術が向上してきています。ウエスタンマウンテニアリングでは、撥水処理をされたグースダウンの試験を長期間行ってきました。その結果、高品質なダウンへの撥水加工による効果は過剰であると判断しました。
高品質なダウンは撥水加工を施さなくてもガチョウ由来の油分により水を弾き、ロフトを保ちます。その油分は半永久的に保たれます。DWR等の撥水加工を施すと、その工程でダウンが含有する油分を洗い落としてしまう可能性があります。さらに表地にも撥水性があるため、ダウンへの撥水加工は期待するほどのパフォーマンスは得られず、逆に製品寿命に影響を及ぼすと判断しました。
以上、これが "Western Mountaineering" です。