ウキグモについて最終的に書かせて頂きます。
永久保存版です。
ちょうど1年前、本当に売れるのか?と心配の中の販売スタートだった、が、しかし!
遂にファーストロット、店頭メーカー全て完売となりました!(パチパチパチ)
次の生産上がりは来年の秋予定、つまり1年後です。
これを逃すと、この冬の快適ハンモック泊は出来ませんよ笑。
そして今日は「ウキグモは寒い時だけのものではない」というのをお伝えしたい。
まず、あらためて『ウキグモ 』とは。
宙に浮かぶ寝袋のような、寝心地も暖かさもすべてが理想的、画期的なダウン入りハンモック。
ハンモックの弱点「背面の冷え」。
マットを使って眠る事も可能だが、寝袋のサイドがハンモックによって押し潰され冷えたり、またマットがズレたり。
では解決策はアンダーキルトしかない、それも良いでしょう。
しかし物によっては長さが足りず、足先から冷えてきたり、また冷気が侵入することも。
これらの問題を解決すべく、ハンモック全体に直接ダウンを封入した。
ハンモック本体には700FPホワイトグースダウン200g。
しかしここはダウン量だけで判断できないところ。
何故なら高品質ダウン+重力によりどんどん膨らんでいく。通常の寝袋とは膨らみが全く違う。バフバフ。
例えばどんなにハイスペックな寝袋を使用したとしても、寝がえりを打ったときの肩や膝、身体を丸めた時の腰、その部分はロフトが潰れてしまいコールドスポットとなる。
ウキグモは体重をかけたハンモック本体の下にダウンがあり、しかも宙に浮いている。
だから中でどんなに動いても、どんな体勢になっても、どこもロフトは潰れない。
だからこのダウン量でもとても暖かい。
また、一番寒さを感じやすい部分にダウンが集中するよう、そしてトップキルトで重なる部分などは綿量を減らすなど、各チューブに拘りのマッピングが施してある。ここまでこだわってたんです。
とても柔らかく肌触りの良いハンモックの素材。
70Dで非常に耐久性が高く、引裂き強度も強い。
横幅も約142cmと広く、かなり快適だ。
裏話だが何十回とテストしてきた同素材サンプル品がある。
焚き火の火の粉だろうか、ハンモック本体に小さな穴が開いていた。
普通ならそのような何かのきっかけで引裂かれていくようなものだろうが、未だに何ともなく使えてるし、何も起きそうもない。それ位耐久性のある素材。
もし何かあっても国内メーカーなので、すぐに修理対応出来るのも安心、ただ高級品なのでくれぐれもご用心を。
そしてこのトップキルトもセットになっている。
寝袋もマットも不要、これ一つで快適なハンモック泊が可能となる。
またこのセットは気温に合わせて様々な使い方ができる、それは後ほど。
これがトップキルトを上側にした3シーズンモード。
両サイドがジッパーでとめれるため、キルトがズレたり落っこちたり、足が出たりしない。
これが一番広々快適に寝れるモード、最高ですよ。
このモードで、個人的には5℃位までかなという感じ。
この間の脊梁の最低8℃で超余裕だった。
トップキルトを落とし込んでハンモック自体をジッパーで閉めれば0℃位までは対応(個人差あり)。
(*写真はウンカイを入れてトップキルトで閉じてます、イメージとしてこんな感じ)
標準装備のトップキルトは取り外し可能。
このトップキルトはポンチョとして使用出来る。
頭を出す部分にスナップボタン。
この写真はウンカイですが、これよりもう少しダウン量が少ないと思って下さい。
ハンモックに座った時には膝まで覆い暖かい。
停滞時のインサレーションを省くなどして軽量化も可能。
先ほども書いたようにハンモック本体だけでもフルクローズが可能。
ということは、トップキルト無しでもいけるシステムが出来る。
これは僕も何度かやったことがあるが、10℃位でもいけた。
ただし、内部が狭くなるというデメリットがあるが、普通の寝袋程度の広さは確保出来る。
625g+ストラップとすれば、かなり優秀では。
そしてこれがトップキルトを下側に回して、アンダーを2重にした状態の冬季モード。
そして別売りの『ウンカイ』と併用すればマイナス10℃以下でも超余裕。
ここは絶対にウンカイではなければいけないという訳ではない。
別のキルトでも良いし、重くなるが今持ってる寝袋ブっ込んでもよい(ただ普通の寝袋は下半分が押しつぶされるので半分無駄を持ってるのと同じ、あとジッパーなども重さの原因)。
やっぱりポンチョにもなり、フットポケットもついているウンカイが一番おすすめ。
ポンチョには出来ないけど、ウエスタンのキルト合わせるのも良い。
ウンカイを使ってフルクローズ、これが一番暖かモード、最強!
このクローズモードは、先ほどの142cm幅のハンモック自体を閉めてるのではなく、180cm幅のトップキルトを閉じているのでまったく狭さは感じない。
内部の様子。
見ての通り、一番ロフトが潰れやすいサイド部分はダウンが3重になっている。
暖かい訳だ。
最後にこの使い方。
標準装備のトップキルトは取り外してこのように他のハンモックと合わせることも可能。
夏場なんかは200g以下のULハンモックと組み合わせれば、それだけで超軽量スリーピングシステムの完成!!
その際、先ほどのトップキルト無し単体バージョンと重さはさほど変わらないが、このトップキルトは横幅約180cmなのでこちらの方が広々寝れる。
このシステムの対応温度は15℃~かな。
僕が良くやっていたシートゥーサミットのトラベラーで包み込むバージョン(広い部分で約148cm)、これは正直やや窮屈。
軽さではシートゥーのほうに軍配があがるが、快適さは断然こっち。
もうこの1年、真夏から気温一桁台まで何十回とウキグモで寝た。
5月の島旅、トップキルトのジッパーは閉めずに掛けるだけ。
最低気温は15℃以上だったような、、
気持ち良い以外の言葉はない、笑。
トップキルト無しの単体使用バージョン。
夏場で最低気温が20℃と予想以上に高かったためジッパーを開けて調整。
若干狭いが問題なく眠れた。
3シーズンバージョンでトップキルトのジッパーは足元だけで温度調整、気温10℃前後。
広々で超快適。
マイナス10℃。
最初はビビってヨヒヤミとアグラスカート+ダウンパンツで汗ばんだ、笑。
積雪2m、マイナス16℃。
ハンモックの上に雪が積もったが、ヨヒヤミとアグラスカート(ダウンパンツ無し笑)で全く寒さは感じなかった。
このデリケートな僕が朝まで1度も起きなかった、笑。
もうひとつ、テントの場合は寝るときは寝袋に入るから良いとして、そうで無い時は寒さとの戦いですよね。
ウキグモは座っててもお尻も暖かく、ウンカイ着れば言うこと無し、停滞時も常に暖かい!
冬の野営は寒さを我慢するものだと思ってたが、ウキグモを使って一度も寒い思いはしたことは無い。
このようにウキグモは夏の低山から豪雪の厳冬期まで、1年中様々な状況に対応!!!
2019追記
*ウキグモソフトカラビナを採用しています。
2019年秋以降のロットはアンダーキルトのテンションも調整可能なロープに変更されてます(上写真は旧モデル)。
ハンモック本体のソフトカラビナとアンダーキルトの紐とお間違えのないようにお願いします。
誤ってキルトの紐にストラップを接続しますと破損致します。
必ずハンモック本体のソフトカラビナにストラップを接続ください。
【使用重量と対応温度目安】
①トップキルトの両サイドをジッパーでとめて使用した3シーズンモード:約1070g(5℃~)
②付属のトップキルトを落とし込んでハンモック本体でフルクローズ:約1070g(0℃~)
③トップキルト無しのハンモック単体でフルクローズモード:約625g(10℃~)
④付属のトップキルトのみを他のハンモックと合わせたバージョン:約592g(15℃~)
⑤別売りウンカイを併用した冬季モード:約1520g(マイナス5℃~)
⑥別売りウンカイを併用しフルクローズ:約1520g(マイナス15℃~)
*重量はいずれもストラップ別。温度は個人差大きいとは思いますが、決して大袈裟には書いてません。。他のハンモックは世界最軽量ハミングバードとの組み合わせ。
トップキルトのほうがハンモック本体のダウン量より少ないが③より①のほうが暖かいのはトップキルトの面積が大きく沢山のダウンが上面に来て、さらにふんわり包み込むため。
上記の【ハンモック+ストラップ+タープ】と【テント+マット+寝袋+ペグやグランドシート】と比べてみてください。ハンモックには重さには変えられない魅力がありますけどね。
あと私はハンモック泊の際のタープのペグは持ちません。ハンモック泊の際は樹林帯で強風にさらされることがないので木の枝をペグ代わりにしてます。
ウキグモの取扱、永久保存版は以上となります。
こんな価格ですが、ハンモック+トップキルト+アンダーキルト、もしくは冬用寝袋1個分ほどと考えれば安いですよね。
今期の在庫は残り数個となっておりますので、お早めにご検討ください。
ではウキグモはこちら → ■
ウンカイはスリーピングギアのページにあります → ■