伊藤聡美さんの『MUSE ON ICE』

 

で、思い出したエピソードがあります。

 

 

 

 

「天と地と」衣装

 

上杉謙信に繋がるモチーフとしてえらんだのは家紋の『竹と雀』

 

 

‘’取の刺繍に回りに付けたのは、竹・・・ではなく桜だ。

 

私の散歩コースの途中で、4月になると必ず咲く桜がある。この桜は一般的な5枚の花びらではなく、物凄い量の花びらが重なりあう。品種がわからなかったので自身のSNSで「何の品種か教えてください」と投稿したところ、ファンの方達が教えてくれた。

フゲンゾウという品種だ。名前の由来が「花の中央から出ている雄しべの先端が曲がっており、その状態が普賢菩薩が乗る白象の鼻に似ているため」だそうだが、めちゃくちゃ演技が良さそうだ。ファンの方々も色んなフゲンゾウの画像を送ってくれた。

 

もらった桜の画像を眺めながら思うー

様々な人達の想いをのせて滑っている羽生選手だからこそ、

桜の装飾をつけたいと。‘’

 

 

 

 

 

 

 

当時、SNSでは「天と地と」の衣装の花は沙羅の花という話が駆け巡っていて。。。

 

 

 

 

 

私が「天と地」の衣装を見た時に

浮かんだのは

 

 

いつか、作品にしてみたいとおっしゃった

八重桜 「普賢象」

 

 

 

伊藤さんのTwitterに様々のフゲンゾウの桜が咲きほこる姿をみていたbeeは

いたたまれずに

SNS発信した

(そう思う(桜)と、おっしゃってくれた、旧知の絵師さんもいたけれど、、)

 

bee自身は非力で何の手助けにもならなかった。。。

 

 

 

 

 

 

数年後

羽生選手のファンが衣装の感想を述べた時に

 

「違います」

 

とはっきり発言するようになった伊藤さんを拝見した時

 

 

 

この「天と地と」のお衣装の時に

作品に込めた作者さんの思いをファンが踏みにじってしまったのではないかと

忸怩たる思いになった。

 

 

 

 

SNSは自分の思う事を好きに発信して良い場所か?

 

そういう場所かもしれないけれど

対象がいる場合は常に相手へのリスペクトを持って発信しなければいけないと思うのです

 

 

お写真には

スタイリストも

メイクアップアーティストも

フォトグラファーも

必要で

 

 

 

フィギュアスケートの作品には

音楽も

衣装も

氷も必要です。

 

 

 

羽生選手が動画にキチンとお名前を列記するのは

関係者へのリスペクトを表していると思うのです。

 

 

 

ファンは常に心していかなければいけないのではないかと

思う日々です。