今日、杉並区のお寺で肥田舜太郎先生の話がありました。
今回の震災をみても、日本人は、人が死ぬという事には、反応が薄いようだ。
でも財産がなくなることには敏感に反応する。
人間以外の動物は、お互いを殺し合って、種を滅ぼすことはしないが、
人間は、頭がいいだけで、お互い殺し合って、仲間を大切にしない。
と切り出されました。
まず驚いたのは、放射線により被曝したら、治療する術がないということ。
そして放射線が体内に入ってどうなるかを説明する医学はないということ。
放射線は、五官で意識できないから、想像するしかない。
この想像について、とても分かりやすくたとえで話してくださいました。
放射線は、小さな粒が、ものすごい勢いで走るそうです。
この小さな粒と言うのは、仁丹の60億分の1の大きさ。
放射線の小さな粒を仁丹の大きさにすると、
人間の身長は、富士山の9倍、鼻の穴は4メートル。
仁丹は、4メートルの穴から、たやすく大量に入ることができる。
年間20μシーベルトという数値はとんでもない。
内部に一粒でも入ったら、発症しうるし、入る時に一粒ということはなない。
では少量ならいいかというと、実験によると たくさん入った場合はかえって害が少なく、
少なく入った場合のほうが、大変危険だそうです。
少ない場合、被害が早く出て、大きいのだそうです。
肥田先生の予測によると、来年のお正月から春にかけて、
かったるいと訴える人がでてくるだろう。
残念ながら、今の医者は、放射線のことを全く学んでいないので、
診察は難しいとのことです。
小さい粒が体内に入ると、どうなるか・・・ 細胞は体液の中に浮かんでいる。
命を作るエネルギーの酸素と放射線の粒も同じ大きさだそうです。
呼吸でとりこまれたりした放射線の粒は、体液を泳ぎ、 血液中に入り、
どこにとまるかわからりません。
泳いでいる間に、酸素の粒と放射線の粒があうと、
酸素を活性酸素に変えてしまうそうです。
酸素は、電気をもたないが、活性酸素はわずかに電気を帯びているそうです。
細胞膜が、電気を帯びていて、異物はとうさないようになっているが、
活性酸素の電気が細胞膜の電気をパーにして、活性酸素が細胞に飛び込み、 悪さをします。
その穴から放射線分子が入って、さらに悪さをします。
放射線分子は、死ぬ時に、人間の細胞の秩序ではない自分と同じ細胞を 2つ作って増えます。
生き残り、他の細胞を食いつくし、生き抜くのです。
でも放射線分子があるというのも、ないというのも、 どちらも証明できないそうです。
日本人は原爆を投下されなくても、このようにして民族として衰えていきます。
と~っても恐ろしい話ですが、救いは、
内部被曝された肥田先生が 94歳のご高齢でもお元気でいらっしゃることです。
私は、肥田先生の存在そのものに希望と愛を感じました。
内部被曝を恐れている人は少なくないかと思います。
やたら怖れることはないのです。 もちろん楽観はできません。
しかし、肥田先生の存在は、私たちに本当に希望の光をもたらしてくださいます。
肥田先生は、原爆に限らず、
「被曝された方が一人でもたくさん長生きさせるのが仕事」 と願ってきたそうです。
それには、どうしたらいいか?
いいと言われること、自分に合う事は何でもやる。 健康を損ねることは、全てやめる。
食事、運動、休息、排泄について、道理にかなったことをする。
ここであとで、一緒に行った友人が、直接肥田先生はどうされたかを 聞いてくれました。
食事・・・朝は必ず食べる。よく噛み、少食。夜はご馳走を食べない。お酒はたしなむ程度。
運動・・・プールで1時間歩く。散歩は毎日2キロメートル。
休息・・・運動後、30分はぼ~っとする。
排泄・・・毎日必ず排便。
何のために生きるか? 目標をもつこと。
肥田先生の目標は・・・
「人さまのために生きてきた。被爆者を長生きさせるために生きてきた。
私利私欲に走らず、人間関係をきれいに保つこと。
私利私欲に走ると、人間関係が汚くなるから。」
まだまだたくさんのことを聞きました。
お寺には、ユーチューブで配信してくださいとお願いしてきました。
多くの人に聞いて頂きたいです。
ただただ不安になるだけでなく、 良かれと言う事は、精一杯して、
人さまが喜ぶ生き方を 皆がする時代に切り替えていくターニングポイントに
今回の大震災がなればと祈る思いでいます。
肥田先生が、あと50年もしたら、医学の力で 内部被曝も治療できるように
なるだろうと言っていらっしゃいました。
私もそうなりますようにと願っております。
他に、下記のページも参考にしてください。 本日のお話の中にもありました。 http://www.magazine9.jp/interv/hida/index.html
肥田舜太郎先生:29歳の時に広島で被爆した医師です。