(5月22日‐天国に電話) | [旅田卓宗のタンポポ人生塾]

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波乱万丈の人生を生きて来ました!

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 ( 5月22日 天国に電話 )
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     伊藤部屋パート2
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 『私、旅田が店に毎日出ています』
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今日月曜午後1時〜8時半迄開いてます
  皆さん、遊びに来て下さいね!
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88歳のご婦人が一昨夜に続いて

昨日も夕方4時頃一人で店にやって来た。

3歳年上の姉が5日前に亡くなり

寂しいとのことだった。

一昨夜は大勢お客さんが居たので

皆さんと一緒に楽しく唄い帰って

行ったが、昨日は残念ながら、

閉店迄お客さんが来ず、4時間半、

僕と一緒に話をした。

時々目に涙を浮かべながら

思い出話を語ってくれた。

歌も2曲唄ったが気分が乗らない

ようで直ぐ止めた。

7人姉妹の中で、たった一人ぽっちに

なってしまった寂しさは分かる。

既に亡くなった弟さんと親しかった

僕の所へ来ると弟さんが側に座って

いるように思えるとのことだった。

不意に携帯を取り出した。

「ヨシッ、お姉ちゃんに電話してやろ?」

そう言って天国にいるお姉さんに

電話をかけ始めた。

数分かけたがお姉さんは電話に出ない。

ご婦人は力なく電話を切った。

「そりゃそうよなあ~?

天国にいるお姉ちゃん電話に

出ることないわなあ~!」

ポツリと一言漏らして立ち上がった。

閉店時間を過ぎていた。

88歳のご婦人を一人で帰らす

訳には行かない。

僕は片付けを後回しにして

店の鍵を閉めて外に出た。

「自分の住むマンションぐらい

帰れますよ」

そう言ったが夜道は高齢者には危険だ。

「いやいや最近物騒だから」

そう言う僕にご婦人は素直に頷いた。

少しでも長く話相手になって

あげたかった。

歩いて10分、マンションの

玄関にたどりついた。

「今日はありがとう。

もう1回お姉ちゃんに電話して

やろかいな?」

笑いながらマンションの中に

消えて行った。

ふと振り返った。

誰もいなかった。

やがて僕もその時がやって来る!

ペペンペンペン

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