どうも!
食関係の審査員の仕事をする機会が多い姫です。おじぎ

先日は、日本菓子専門学校で開催された
「2014年 第3回 スイーツコンテスト ロール1(ROLL-1)グランプリ」の
特別審査員を務めてきました。
特別審査員は、スイーツジャーナリストさんやブロガー達でした。

ジャーン(紹介の効果音)

パネル
コンテストパネル

主催、特別協賛、協賛、後援、副賞提供、会場提供
これらを読んでいるだけでも、
母体がしっかりしていて、多くの方のご協力によって取り組まれていることがわかります。
ロールケーキのナンバーワンを目指し、
当コンテストへの応募総数は、105作品。
その中から一次審査を通過したのは、
15作品でした。
1名体調不良であいにく欠席となり、
入選した14作品が会場にそろいました。
14種類のロールケーキを
味・デザイン・地元アピール力という3つの審査項目で採点しました。
全種類紹介します。

1
杉山 郁美さんの作品 北海道もろこしロール

北海道出身でウェスティンホテル東京勤務の杉山さんは、
材料の牛乳・バター・生クリーム・とうもろこし「ゴールドラッシュ」・味噌・
すべて北海道産を使用したロールケーキを作りました。
ロール生地は牛乳とバターを使ったシュー生地にメレンゲを合わせる事で、
“もちもちとしっとり”した食感に焼き上げられていました。
クリームは、とうもろこしをペースト状にしたものを、牛乳と合わせカスタードクリームを
炊く事で、なめらかさが加わってます。
断面でわかるくらいとうもろこしの粒がたくさん入っていてプチプチした食感と、
素材本来の甘みが口の中に広がります。
ほんのり味噌を使ったバタークリームを薄く塗っているので、
とうもろこしの甘味に対して塩味とコクのバランスがよく食感豊かな作品でした。
とうもろこし・味噌・バターの組み合わせは、ラーメンだけでなく洋菓子でも成立してました!

2
大野 朱美さんの作品 Mon Coeur ~私の大切な人~

仙台ロイヤルパークホテル勤務の大野さんは、
地産地消を意識し、宮城の食材、仙台味噌・米こうじ・蔵王クリームチーズを使いました。
農家のお父様、そこで収穫したもので味噌・甘酒を作るお婆様やお母様、
その背を見て育った大野さんは、
遠く離れたご家族への感謝の気持ちからご家族が作った食材を使うと決めました。
味噌マカロンを添えたり、クリームには米麹、中央には味噌ブリュレが入っていたりと、
伝統食への愛を感じます。

3
遠藤 聡美さんの作品 さくらんぼのロール

柏屋勤務の遠藤さんは、
フルーツ大国と 言われている福島県のさくらんぼを特産品として知ってほしい思いから
作られました。
薄ピンク色をした可愛い生地に、さくらんぼのゼリーを巻いて、
さらに上からも盛るところに、
瑞々しさと優しい甘さを感じます。

4
宮田 和美さんの作品 麦こがしとりんごの雑穀ロール

「金のフライパン」ポワロンドールで勤務している宮田さんは、
岩手の親類から送られてくる麦芽水あめをきっかけに、風味豊かな麦こがし粉、
アマランサス(3種とも岩手県産)と出会い、
さらに岩手県産リンゴ(サンふじ)を使ってロールケーキを作成しました。
食感の特徴としてロール生地を食べた時に、口の中でアマランサスが「プチプチ」と
はじける感じが、面白いです。
さらにロール生地にりんごジュースを入れたカスタードに、クリームチーズと生クリームを
合わせたクリームで、りんごのコンポートを巻いてます。
上には、皮付きりんご、アマランサスのチュイールが飾られています。
ロールケーキを通じて、雑穀にはまるきっかけづくりになりそうです。

5
工藤 昌子さんの作品 岩手山麓ロールケーキ ~八幡平の錦秋~

北日本ハイテクニカルクッキングカレッジ勤務の工藤さんは、
生まれ故郷岩手山麓の八幡平でたくさん収穫される山葡萄を使用しました。
生地には県産の中力粉「南部小麦」を使用し、蕎麦粉は香りが引き立つよう、
粉を煎ってから使用してます。
上から見たデザインは、岩手の山が連なっている風景を表現してます。
従来のロールケーキはなだらかな生地が多い中、生地を絞ることで山のようにしているところに
工夫を感じてます。

6
沼田 真流さんの作品 魚醤とトウモロコシのロールケーキ

青森県出身でホテルオークラ東京勤務の沼田さんは、
地元の「ほたて魚醤」と、「嶽(だけ)きみ」というトウモロコシと「つがるロマン」という
お米から作られた米粉を使用しました。
魚醤特有の生臭さが感じらない素材、そしてすりおろした青森県産のりんごを入れて、
コクのある味と香りを楽しめました。
糖度の高いトウモロコシは、ブリュレにもクリームにも使用し、こってりしすぎない配合が
良かったです。

7
鈴木 崇志さんの作品 和の恵みロール~丹波産黒豆と和三盆とほうじ茶の香り~

新横浜グレイスホテル勤務の鈴木さんは、
幼少の頃におせち料理で食べたご家庭の味黒豆をロールケーキで表現しました。
あの頃食べた上白糖だけでなく和三盆糖も加えていた黒豆の程よい甘さと風味が忘れられない
味なのだとか。
それに合わせて飲んでいたほうじ茶を組み合わせ、茶葉を焙じた独特の香ばしさと、
ほろ苦さをプラスして、
懐かしの味を再現していました。
ほうじ茶の香り、秋のこない素朴な味わいにほっこりします。

8
南 尚貴さんの作品 茶々〇 

マールブランシュ勤務の南さんは、
京都宇治の濃茶を使用した鮮やかな生地に、水尾の柚子皮を使ったゼリーを中央に入れて
ロールケーキを作成しました。
クレームシャンティイや練乳の甘みと濃茶の苦みのバランスの中に、
柚子のさわやかな香りまで楽しめました。

9
瀬畠 加菜世さんの作品 淡路島玉ねぎロール

おたべ勤務の瀬畠さんは、
淡路島にあるご実家の農家で採れたの玉ねぎを使ったロールケーキを作りました。
周りの艶やかなコーティングは何と玉ねぎです!
あめ色にコンポートした玉ねぎで玉ねぎの皮が覆っているようなイメージで仕上げたそうです。
一晩水に浸し、苦みをとった玉ねぎで作ったコンフィチュールと、甘さを抑えた
チーズクリームを生地で巻いてます。
カレーではなく、あめ色になるまで火を通した玉ねぎを選んだ試みに感動しました。

10
井ノ上 拓哉さんの作品 津南の恵みロール

新潟県中魚沼郡津南町で生まれ育ちルコント勤務の井ノ上さんは、名産のブランド米
「魚沼産コシヒカリ」と「雪下にんじん」を使用しました。
選んだお米と人参は、甘みが強いものでした。
白い雪のようなクリームとお米に人参のオレンジが綺麗に栄えてました。

11
木幡 美幸さんの作品 IZUMO巻(ロール) ~デラウェアを使って~

プティ・パトラン洋菓子店勤務の木幡さんは、
地元島根県出雲市がデラウェアのハウス栽培の出荷量が日本一であることから、
それを使ってロールケーキを作りました。
ロールケーキの生地には、島根ぶどうをワインに加工している島根ワイナリーで、
ワイン製造の過程で取り除かれたデラウェアの皮を乾燥させた粉末をたっぷり使い、
風味豊かに焼き上げています。
中のクリームには、皮付きデラウェアのコンフィチュールを炊いてます。
クリームにデラウェアが染まらないようにしっかり作られていました。

12
北川 健介さんの作品 和三盆ロール 

菓子工房ルーヴ空港通り店勤務の北川さんは、
香川県引田で収穫された砂糖きびをもとに、200年にわたる伝統製法を守る「和三盆糖」と、
香川県発の新米「おいでまい」の2つの素材をロールのテーマにしました。
米粉生地に砂糖きびと和三盆そしてクリーム、食べやすい組み合わせについ
おかわりしてしまいそうでした。

13
市原 健太郎さんの作品 和三盆ショコラロール SU・DA・CHI ・・・

ホテルグランヴィア大阪勤務の市原さんは、
お父様のご実家、徳島の名産を使ったロールケーキを考えました。
ロール生地には名産の和三盆と米粉を使用し、解凍後、硬くならない様に片栗粉を入れてます。
今が旬のすだちはとても香りが良いので、ゼストも使用し、アッサリ見えるよう中心部に
ジュレとして入れてます。
一見シンプルのようですが、口に入れるとすだちの香りが広がる印象がしっかり残ります。

15
恒松 義浩さんの作品 くまモンのロールケーキ(ゴロリンな休日)

お菓子の香梅勤務の恒松さんは、
熊本県矢部地区で登山の携行食や非常食、子供のおやつとして親しまれてきた「焼き米」の、
新しい食べ方を提案したロールケーキを考案しました。
焼き米は噛めば噛むほど、お米の甘みとうまみを感じる素朴な味です。
焼き米と木の実をビターチョコのスポンジで包んだ、ザクザクとした食感
が楽しいです。
熊本にちなみ、くまモンの可愛いケーキです。
趣旨説明や作品の良さ、そして表情が的確だったことから“くまモン”使用の許可を県から
頂けたそうです。
“くまモン”なだけでなく、焼き米を知り、食育にもなる素敵なロールケーキだと思いました。

以上ノミネート作品です。
どれも、甲乙つけがたいほど、特長があります。
それぞれ地元愛を感じるもので、
選手のプレゼンテ―ションから
ご家族への愛まで感じられました。

表彰式1
表彰式2
表彰式3
表彰式4
集合写真
表彰式の様子と集合写真

ご来賓の農林水産省局長賞と特別審査員の集計による特別賞は、
杉山 郁美さんの作品“北海道もろこしロール”が2つ受賞しました。

その後、審査員の方々の全集計から三位まで決まりました。
第三位は、工藤 昌子さんの作品“岩手山麓ロールケーキ ~八幡平の錦秋~ ”でした。
準優勝は、市原 健太郎さんの作品“和三盆ショコラロール SU・DA・CHI ・・・”でした。
優勝は、北川 健介さんの作品“和三盆ロール”でした。

そもそも審査するのって、難しいですよね。
だって消費者目線では、どれが賞をとっても納得してしまうほどクオリティが高いんですもの。
見た目と味にムラがなくストーリー性がある素晴らしい作品ばかりですので。
でも、勝負の世界は厳しいものですね。
コンテストですから。
せっかく地方から東京にファイナリストとして来れたのも名誉だと思います。
良い作品そしてそれを生み出した方に出会えたご縁に感謝です。

これからも応援してます。

洋菓子業界 巻物一本に 歴史あり ~姫心の俳句より~

~後記~

ぐでたま
ごはんのおともだちぐでたま

審査後に、特別協賛の伊藤忠飼料株式会社様から
お土産で“ごはんのおともだちぐでたま”をいただきました。
キュートなイラスト♪
卵パックの中に、飼料にマリーゴールドを配合している卵が沢山入ってました。
ロールケーキを作りたくなりました♪
審査員として関われたことだけでも姫にとって勉強になり、有意義だったのですが、
お土産までいただき、恐縮でしたおじぎ