「私は更年期の症状がないの。」
更年期について聞くと、ほとんどの人がこう答えます。
でもよくよく聞いてみると「最近、疲れやすくなった」「あまり夜眠れなくなった」と続くことが多い。それこそが更年期の初期症状だということに大抵の人は気付けていないんです。
「更年期」という言葉も、「思春期」や「成熟期」と一緒で、全員が通る過程だということもあまり知られていないのです。
そもそも「更年期」っていう名前が更に年を取ると書くしネガティブに聞こえるし、なんだかイヤな響きですよね。(さらに更年期の後は老年期って・・涙)
昔からホルモンバランスのアップダウンに振り回されてきた人、例えば生理前の衝動食いだったり、イライラだったり、むくみなどのPMSが強かった人ほど更年期の症状は重いんじゃないか、と感じています。
なぜかと言うと私がまさにそうだから。
 
私は基本的に(だいぶ)楽観的で社交的な性格なのですが、更年期に入ってからまるで人格が変わったかのように、人と会うのが急に億劫になったり、突然、無気力になったりするようになりました。でもはっきり言ってこれって、ただのホルモンの影響なんですよね。そういえば出産した翌日も意味もなく泣いていたことを思い出しました(笑)
40年以上付き合ってきた女性ホルモンが閉経を境にほぼ「ゼロ」になります。
35歳ぐらいから徐々に減っていき、閉経の5年ぐらい前からアップダウンを繰り返しながらゼロになっていくのです。人類は進化し続けて、寿命も50年近く伸びたのに、閉経は容赦なく平均50歳で平等に訪れるって不思議。
とにかく、今日はすんごく平和でハッピーなのに、明日はどん底。みたいな毎日の繰り返しで、だんだんこの情緒不安定さにも慣れてきました(笑。というか諦めがついてきました。
「あ、今日はダメな日だからのんびりしよう」的な。
先日、大日向久美さんとお話をする機会があって、久美さんもまったく同じ経験をされていて、個人的にすごく励まされたんです。
だから、もしかしたらもっと沢山の方が私たちと同じ経験をしていて、苦しんでいる方も多いんじゃないかと思って、この記事を書くことにしました。
ホットフラッシュも難聴も、めまいも、体重増加も。
全ての症状がこのあと私たちが穏やかに過ごすために訪れる「調整期」だと感じています。
この時期はホルモンによって自律神経が乱れやすい時期ですから、無理せずのんびり、ゆっくりと自分と向き合っていけるといいですね。
とにかく体にいいものを程よく食べて(食べ過ぎ禁止w)アルコールの飲み過ぎに気をつけて、適度な運動と質の良い睡眠を心がけていれば大丈夫。
出口は見えていますからお互いに頑張りましょうね。
私はまだ、という方も心構えがあるのとないのでは全然違ってくると思いますから、ぜひ参考になさってください!明日は我が身ですよ(笑