最近は、無農薬や無添加などナチュラル志向がとても強まってきています。
それはヘアケアに関しても同じこと。
ノンシリコンが注目されている中、シリコン=悪者にされがちです。
しかしシリコン自体は無害で、シリコン配合の有無は直接安全性には関係ありません。
シリコンは、髪をコーティングして指通りを良くし、安価で作れるため、市販のヘアケアに広く使われています。
しかし注意したいのは、シリコンは髪をコートするだけで、髪を補修したり、浸透して保湿するようなトリートメント効果はありません。
その上、シリコンのコーティング作用で、ヘアカラーやパーマなどの薬剤を跳ね返し、浸透しにくくなることも。
普段当たり前のように使用しているシャンプーやトリートメントですが、それぞれの役割を理解した上でヘアケアアイテムを選ぶと、髪や頭皮の変化を感じるはずです。
<シャンプーの役割>
髪を洗うことが目的だと思われがちですが、「頭皮の汚れを落とす」ことが本来の役割。
頭皮は、顔のTゾーンの3倍もの数の皮脂腺があります。頭皮の皮脂が蓄積すると、毛穴を詰まらせ、臭いの原因やうねりなどのトラブルを引き起こすことに。
シャンプーには、過剰な皮脂や汚れをきちんと取り除き、頭皮コンディションを整えて、美容成分を受け入れるブースターの役割があります。
<トリートメントの役割>
髪へ美容成分を与える役割で、いわば髪のための美容液です。
ただし「頭皮用」に開発されたトリートメントは、頭皮にも栄養を届けます。
それぞれの役割を理解すると、そもそも頭皮の汚れを落とすためのシャンプーなのに、シリコンで頭皮の毛穴までコーティングしてしまうなんて本末転倒なことが分かります。
毛穴に詰まったシリコンは汚れとして蓄積され、かゆみや抜け毛の原因に。
また、シリコンの吸着力はとても強く、シャンプー時やブラッシングの力によって、髪から剥がれる際にキューティクルまで一緒に剥がしてしまいます。
シリコンを配合しておけば、キューティクルに吸着して、すぐに髪をサラサラに演出します。しかし、シリコンに頼ったヘアケアは、深まったダメージをカバーするために、さらにシリコンが必要になるという悪循環をもたらすことも。
頭皮と髪を根本から育むためには、シリコンは必要ないというのが私の考えです。
ノンシリコンシャンプーは、これまで髪や頭皮に蓄積されてきたシリコンを取り除き、すっぴんの状態にします。ここに、美容効果の高いトリートメントを使用することで、ぐんぐん有効成分が浸透していくのです。
ただし、ノンシリコンシャンプーとうたっているメーカーでも、セットのコンディショナーやトリートメントにシリコンが入っている場合が多くあります。
安価で作られる上、ダメージヘアなども手軽に手触りを良くするので、洗い流さないトリートメントやブローローション、スタイリング剤などにもシリコンが非常によく使われるのです。
せっかくシリコンを避けるのであれば、その点に注意して選ぶ必要があります。
ノンシリコンにこだわった
シャンプーには、天然のハチミツを配合することでノンシリコンとは思えないほどモコモコの泡立ちを実現。
トリートメントもノンシリコンなので、頭皮にもみ込んで、頭皮と髪に栄養を届けることができます。
頭皮や髪でお悩みの方は、ノンシリコンのヘアケアアイテムに切り替えることで、長年のお悩みを解決できるかもしれません。