パンツは前後、裏返して前後で4回穿けるという都市伝説(?)がありますが、そんなことを思い浮かべてしまいます・・
結局キャリーケースは開かずに着替えもなく迎える新年2日目
非常に快適だったケンジの宿(新館)を後にして、徒歩で胡四王神社に向かいます。
宮沢賢治の里だけに・・そんな雰囲気。
この石碑に火が燈されるは年に一度この日だけ。
<胡四王蘇民祭>の日なのです!!
蘇民祭といえば・・
JR西日本が女性客が不快感を覚えセクシャルハラスメントに該当する恐れがあるということでポスター掲示をやめて、逆に注目を浴びた黒石寺蘇民祭が有名です。
でもこの時季、岩手の各地で蘇民祭がおこなわれています。
そもそも【蘇民】とは?胡四王蘇民祭のWEBに掲載されていました。
その昔、旅の途中のスサノオ命(みこと)が伊勢の地にさしかかった時.日がとっぷり暮れてしまいとまる宿を探すのに困り果てていました。そんなスサノオ命に対して里の長者 巨旦将来は冷たい態度で突き放しました。しかし貧しくとも心豊かな蘇民将来は命をこころ良く迎え入れ出来る限り暖かくもてなしました。
その夜、眠りについた命は夢によって北の国から悪疫が襲ってくることを察知して蘇民の家に茅の輪を編んで張り巡らせました。
一夜明けると村中どこの家も疫病に倒れたにもかかわらず蘇民の家だけは無事に難を逃れていたのです。
蘇民は茅の輪によって救われたことを喜び命の不思議な力に感謝しました。更に命は旅立たれる際に『これからどんな疫病が流行っても蘇民将来子孫家門と書いて門口に示しておけばその災いから逃れるであろう』と言い残し去って行きました.以来 蘇民の家は代々栄えました。
蘇民袋を争奪して蘇民将来さんにあやかって難を避けるお祭りでもあり、スサノウ命を崇めるお祭りでもあるわけね
寒村って印象ですが、車が何台か停まっていて『選手』が既に着替えをしている模様。
消防団の方が焚火のまわりにいましたが、ひょっとして参加するのかも?
今日はそれほど寒くないなぁ、東北の正月にしては息もそれほど白くならない天候です。
社務所にも賽銭箱があったのでお詣りをしてふらふらしていると・・
祭り保存会の方でしょうか?余ったポスター(A2サイズ!?)をカメラマンに配ってらっしゃいました、3枚受け取るのがノルマのようです(笑)
かさばる
待つことしばらく、餅付きが始まりました。
今年は新型ノロが流行って・・なんてのは関係ないですかね(手袋してるよ)
ばーちゃん、女の子とも東北っぽい雰囲気
「餅もっと持ち上げて伸ばして~」と年配カメラマンのリクエストにも応えてくれたww
小さく分けてビニール袋に詰めて、後で餅まきを行います。
警察さんが連れていたお犬様、まだ子供じゃない?かわいい
そうこうしていると随分人が集まってきた、締め込み姿の男子たち
祈年祭 (としごいのまつり)が始まりましたが、玄関が狭くてみえず。
ずっとお尻を眺めるのみ
裸でじっとしてるのも辛いでしょう~、痩せ型高校生のお尻がピクピクしてました
全員ではないのですが水垢離も、これは冷たそうっ
普通の寒さだとここで体から蒸気が出るのですが、今回はカメラ的には何もなかった(笑)
毎年来ている風の年配カメラマンで「撮影の邪魔だからそこどいて」「次の段取りはこうだから」とか云う輩がいたのですが、今回は前回と段取りが違うようで赤っ恥かいてました。
主催者でもないのに仕切りたがる人っているのよね┐(´∀`)┌ヤレヤレ
さて、いよいよ山頂にある胡四王神社に向けて出発です。
松明を持ち、口に紙を挟んで無言で隊列を組み進みます。
先導するのは猿田彦。
鳴り物も。
先回りして階段を上りましたが、落ち葉で湿っていて階段も狭くとても怖いのです。
猿田彦役は御面を被って、高下駄ではないけどポックリみたいの履いての道行でかなり大変!
まぁ~祭りの醍醐味を堪能しておりますって感じ
こうもお祭りが好きなのは(褌も好きだけど)、昔ながらのシキタリとか因習とかいう現代の合理的な世界から疎外されたものを見られる貴重な機会だから・・かな
お祭りって野球少年の参加が多いですよね、サッカー少年とかバスケ少年がお祭りに参加するのって見かけない
どうせなら褌行列に加わればいいのに
頂上到着、参道の行列を撮影しているのですから、階段ではなく脇道を駆けあがったりして息が切れます。
年寄カメラマンも多くて、動画にはゼーゼー言ってるのが入ってるわ(´゚ェ゚)ハアハア
本堂の前に整列して、前年の争奪戦勝者から優勝旗の返還(なるほど選手だ!)があり、また御祈祷が始まります。
り、凛々しい
じろじろ見ちゃってごめん
武士道とは関係ないけど、映画なんかみてると切腹の場面で紙を咥えたりするぢゃないですか、三島由紀夫が唱える男の美学のような印象
神事が終わると松明を火にくべて、争奪戦へと移ります。
全員が参加するわけではないですね。(成年だけ?初穂料が必要?よくわかりません)
餅&みかん撒きがあって、拝殿では神職から『蘇民袋』が投下されます!!
かわい~
争奪戦も序盤はかなり緩い、子供のっけたり休憩しながら団子になって揉み合います。
写真集出したらケバ問題になるかしら
なんと争奪戦は1時間近く続くのだそうで、揉み合いながら階段を下り社務所があった麓まで戻るのだって。
わたしも小休止、胡四王名物『きじそば』をいただきました
ほんとに一かけらのキジが・・まいっか初穂料ということでw
まだお詣りしてなかったので神社を拝見、かなり立派な彫り物がありますね。
元々は歴史で必ず習う坂上田村麻呂が創建した古社、現在の拝殿は慶応3年(1867)に建てられたもので、この彫刻は小原樗山(高橋勘次郎の弟子)だそうです!
野球小僧たちもお祓いを受けていた模様、「足しびれた~」とハシャイでました
わたしも下山します、やっぱり下りのほうが疲れる、怖いし(´д゚ll)
社務所前の参道では激しく争奪戦が行われていて、丁度誰かが抜け出したところでした。
道端に重なりあっている男たち、でも誰かが蘇民袋を握っているようで審判のラッパが吹かれました。
泥まみれの体もえーね
↓このにーちゃんが勝者さん、ケーブルテレビの取材を受けてました
もう特に神事はないようで皆さん褌脱いで着替えてます・・わたしも退散するか
今回は着替え現場を映してるババカメラマンはいなかったな
お祭りの全貌はこちら
この後は雪・雨の天気予報。
おまけにキャリー事件で傘も着替えもないので花巻温泉に行くのは諦めました
結局キャリーは宅急便で往復しただけ
またお弁当食べて、正月くらいガツガツせずに帰りましょう
お風呂入りたいし