ここでこの人の名が出るとは  

 

 

えらく久しぶりに「始まるドラマ」以外の記事です。

というのも、珍しく、本当に珍しく、放送と同時進行でドラマを視聴できているから。

そのドラマは、「六龍が飛ぶ」

もともと見たいと思っていたドラマだったこともあり、今のところきっちりフォローできています。

 

高麗から新たな国、朝鮮を建国するまでの過程をチョン・ドジョンやイ・バンウォンを中心に描いているこのドラマ、イ・ソンゲが王様に即位し、そろそろ終盤に差し掛かってきました。

 

建国に向けて、チョン・ドジョン(キム・ミョンミン氏)とともに水面下での活動を続けてきたバンウォン(ユ・アイン氏)だが、裏で暗躍する秘密組織「無名(ムミョン)」の存在を知る。

 

 

いたるところに人材を潜ませ、情報を収集していた無名、バンウォンは果敢に無名との接触をはかる。

 

 

場所を知られないよう目隠しで連れてこられたバンウォン(「電波少年」みたいだ。。。)。

 

 

御簾の向こうには、いかにも幹部らしき人間と護衛が。

双方で質疑がつづいたのち、バンウォンからの質問、

 

 

その答えは、、、

 

(え、そんな昔から???)

 

(おお、善徳女王!)

 

(ヨムジョンですと?)

 

これにはバンウォンもビックリ。

 

 

ああ、バンウォンの口から「ピダム」の名前が出るとは。。。

 

 

バンウォンさん、よく覚えてらっしゃいますね、「善徳女王」、ご覧になりました?

(んなわけないやろ)

私はドラマをしっかり見たにもかかわらず、記憶はおぼろげ。

そんないい加減な記憶しかない私のためでしょうか、ちょうど「善徳女王」がBSテレ東で放送されているではないですか。

これはありがたい(注:1月29日で終了しています)。

 

では、さっそく、おさらい。。。

 

(ミシルのテーマ♪アアアア~)

 

もう50話を過ぎていて、ちょうどあのミシル(コ・ヒョンジョン氏)が自害する回でした。

 

 

次の回にはトンマン(イ・ヨウォン氏)が王位に。

 

そして、ヨムジョン、ヨムジョン、、、はい、いらっしゃいました。

 

(わたしがヨムジョンですけど)

 

オム・ヒョソプ氏だったんですね、忘れててミアネヨ。

ピダム(キム・ナムギル氏)はよく覚えてたんですが。。。

 

(ピダム~~)

 

ヨムジョンは世界を渡り歩いた実在の商人、海外にも広く情報網を持っていたと思われます。

国仙ムンノ(チョン・ホビン氏)が作っていた「三韓地勢」にもかかわっていた(ミアネヨ、あとづけで調べました)。

目的達成のために、誰につけばいいか、誰を利用するか、そのあたりの嗅覚は鋭かった。

 

 

ミシルなきあとは、善徳女王を廃位させるため、残党とともにピダムをかつぎあげ反乱を起こす。

 

そんなヨムジョンが作ったという秘密組織「無名」。

あの悪代官、イ・インギョムも彼らにうまく利用されていたのです。。。

どの時代も「情報」をどれだけ集め、どれだけうまく利用できるかが生命線ですから、そのような諜報組織があって、権力を持つようになっても不思議ではないですね。

 

さて、バンウォンと無名の密会に戻ります。

ヨニャンという女性が無名にいるのでは、と問うバンウォンに、

理由を聞く案内役の女性(チョン・ミソン氏)。

 

 

ヨニャンは、バンウォンとともに行動するバンジ(ピョン・ヨハン氏)、プニ(シン・セギョン氏)兄妹の母ですから、

 

 

「母」の言葉を聞いて、はっとする女性。

 

!!!!!

 

なんとこの人こそがヨニャンであり、無名の長、無極(ムグク)だったのです。。。

 

さて後日、再度無名と接触するバンウォン。

この時には、ドジョンとの考え方の違いが明らかになり、バンウォンは無名を利用する方向へ気持ちが動いていき。。。

やはりヨムジョンのことが気になったバンウォン(はい、私も気になりますわ)、

 

 

 

あら、バンウォンさん、またまたよくご存じで、、、

また「善徳女王」にタイムスリップ~。

 

 

そう、ピダムをだますような形でかつぎあげ、反乱を起こそうとしたヨムジョンですが、

 

!!!

 

その計略がばれてしまい、逆上したピダムに刺されてしまい。。。

バンウォンさん、そのとおり、お見事!

 

当然、ヨムジョンがいなくなれば、無名もなくなると思ったバンウォンですが、ヨニャンの答えは、、、

 

(キム・チュンチュですと?)

 

(はい、チュンチュです!)

 

ユ・スンホ氏が演じたキム・チュンチュ、善徳女王のあと、新羅の王様になっています。

「善徳女王」でも、状況判断が的確で、賢い人でした。

 

 

ヨムジョンはチュンチュと接触していた時もあったようです。

無名としても、チュンチュの方も、利害関係が一致したと考えられますね。

 

「国の安定を見張っている」という無名の組織、国が安定しているときは息をひそめているらしい。

 

(そんなこともあったんや)

 

 

そうやってついたり消えたり、水面下で生き延びてきた組織が、統一新羅、高麗の時代ををへて、乱世にまた暗躍したわけです。

 

「六龍が飛ぶ」、史実とフィクションがからみあってなかなか複雑な話ではあるのですが、今後も楽しみに見たいと思います。

 

 

せっかくですので「善徳女王」の方も最終回までおさらい視聴しました。

ほんとに人間の記憶とはいいかげんなもので、ちゃんと見ていたつもりが、あんまり覚えていなかったのがショック。

 

お互いに想いあっているふたりですが、女王となったトンマン、ミシルの息子として残党のトップになってしまったピダム。

 

 

トンマンとしては、退位してピダムとのんびり暮らしたい、くらいだったのに。

もう想いがすんなり通い合うには二人とも、まわりが大きくなりすぎていて。。。

 

最後までピダムを見捨てないと決めていたトンマンを信じることができなかったピダムは反乱を起こし、神国の敵とみなされ、追われる身に。

 

 

 

 

悔やんでももう遅く、ピダムはユシン(オム・テウン氏)らにより、トンマンの目前でついに倒される。。。

 

(ああ、ピダム~~)

 

 

愛する人が目の前で討たれて、涙を流しながらも、反乱の鎮圧を宣言しなければならない、、、

女王様もつらい立場よね。。。

 

 

ところで「六龍が飛ぶ」は、「根の深い木」の前日譚として制作され、脚本、演出も同じスタッフです。

脚本は「チャングム」も書いたキム・ヨンヒョン作家ともうひとり、パク・サンヨン作家はなんと「善徳女王」を書いているんですね。

なるほど、どうりで話がうまくつながるわけだわ。

 

こうやって後から新たな見方もできるし、やっぱり歴史ドラマは、何度か見直した方がいいのかなあ。。。

 

 

今日も最後まで長文におつきあいいただき、ありがとうございます。