クルーズが終盤に近付くと下船説明会というものが、各言語ごとに行われます。

その言語の人数などによって開催場所が変わるのですが、ある日のスペイン語の下船説明会での出来事です。

 

スペイン語担当の同僚がラウンジで説明会を開いていました。

そこへ遅れてきたあるファミリーがラウンジに腰かけ、説明会に参加。

終了後に同僚がその遅れてきたファミリーに、スペイン語で下船についての質問はありますかと尋ねると、ポカンとした表情。

 

そして、「私はイタリア人だから何を話しているのか、さっぱりわからなかった!!」って

同僚がじゃあ何でこの説明会に来たのかと尋ねると、

 

「だって私の名前を何度もあなたが言っているのが聞こえたからよ。

マニアーナって何度も言ってたでしょ、それ私の名前よ。みんなで私のこと話してたんでしょ?」

 

同僚が「マニアーナというのはスペイン語で〝明日"っていう意味なんですよ。スペイン語の方へ、明日の下船説明会をしていたんですよ」目 目 目

 

何ともめでたいイタリア人。

こんなところもまたイタリア人を憎めない理由なのかな。

 

 

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シップライフのあるあるを今回はご紹介したいと思います。

実は乗船中、私たちは曜日の感覚が全く無くなってしまうという
ショッキングな事実です。

頭の中のカレンダーはクルーズのスケジュールになり、
1クルーズの寄港地はしっかりと頭に入っています。
今日はバルセロナの日、明日はマルセイユの日…

そんなわけで、お客様にメッシーナに寄港するのは
何曜日ですかなんて聞かれると

えー えっとー
???

となってしまうことも多々あったりするのです。

シップライフのあるあるはまだまだありますよ。
続きはまた今度ということで船
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明けましておめでとうございます角松

今シーズンも沢山の日本からのお客様で賑わっておりますが、

先日お客様とお話ししていて、ちょっとクスっとなる単語が2つありました。
まず1つ目は

「Wi-Fiのつなぎ方が分からないから教えて下さい」との質問です。
書いてみると別に普通ですが、このWi-Fiの発音です。
ヨーロッパの人は結構これ、「ウィーフィー」と発音する人がいるのですが、日本人は一般的に「ワイファイ」と発音しますよね。

このお客様は日本人、多分60代半ばでしょうか。
まぁ、海外生活されていた方かもしれないですし、
ここはあえて、ワイファイではなく、
ウィーフィーで会話をすすめました。


「設定画面からウィーフィーを選びます」
ウィーフィーのマークが表示されましたね」
「これでウィーフィーに繋がりましたよ」


「よかったです、これでようやくウィーフィーに繋がりました」

ってご満足の様子でした。




そして、2つ目のお話し。
今度は別のお客様が質問にいらして、

ギャグウェイはどこになりますか」

えぇ~ギャグウェイって、もしやギャングウェイ*のことか!?
訂正するべきか、ギャグウェイで話を合わせるか…

「はい、ギャグウェイですか、それはデッキ…」

ギャグウェイはデッキ…ですね。ありがとう」

「あっ お客様、ギャングウェイは毎日違いますからね~」
さりげなく修正して伝えてみましたが、気が付かれたかどうかは
不明でした。

お客様の単語で通すのか、指摘するべきか。
私なら、それ早く言ってよ~~って思うのだけど
恥をかかせてはいけないし、難しいな。



私のクルーズはまだまだ続きますよ船


*ギャングウェイとは船の出入り口のことです。


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船で生活していて不自由だなと思うことが多々ありますが、
その一つがインターネットWi-Fi

船内はWi-Fiを使ってインターネットに接続できます。
が…このインターネット、サテライトを使っての回線、
しかも海上では、と~ってもゆっくり。
接続中に回線が切れてしまったり、動画は見られないし、
クリックしてから次のページに飛ぶまで時間は掛かるし、
陸でインターネットを使うのとは勝手が違うのが問題です。

私の会社ではクルー用のインターネットパッケージがあって
もちろん有料ですが、お客様用のパッケージより
長時間のプランもあります。

そうとはいえ、48時間で€80汗
高い、高すぎる!!

そして、意外かもしれませんが、
オフィスのPCはインターネットに接続していません。
正確に言うと、私の上司のPCは寄港中決まった時間に1~2時間
接続できるようですが、プライベートでの使用は認められていなく
もちろん私たちにも使わせてくれません。

また、電話については、
自分のキャビンから外線に掛けたい場合は
ピンコードを発行してもらい、かけることが出来ますが
あまり高くて私はこれまでに利用したことはありません。

インターネット同様、私のオフィスから外線に電話を掛けることはできません。
外線に電話できるのは、レイディオオフィサーとほんの一部の
オフィサーだけです。

そんな訳で、外の世界と繋がることが出来る陸に上がったときは
Wi-Fiチャンスです。
インドネシアや中南米出身のクルーはほんとに詳しくて
いつも頼りにしています。


当たり前に電話やインターネットが出来る環境が
シップライフ中には遠のきますが、それでもやっぱり船が好きです船
毎クルーズ開催されるハネムーナーズカクテルというのがあります。


このカクテルはもちろんハネムーンのお客様をご招待してのカクテルパーティーですが、ヨーロッパの人は新婚旅行にクルーズを選ぶ方が本当に多いんだなと
毎回驚かされるばかりです。

そんなある日のハネムーナーズカクテルのこと。
この日はキャプテンにとって、今シーズン最後のカクテルとなる日でした。

奥様もラストクルーズにお付き合いして乗船され、このカクテルパーティーにいらしていました。
パーティーも順調に進み、キャプテンのスピーチが終わろうとしたとき、
キャプテンがシンガーに合図を送りました。


「このカクテルは私にとって今シーズン最後のクルーズとなりました。
記念にダンスを踊りたいと思います」と言って奥様の手を取りました。

「あ、この女性は私のワイフです。他の人のワイフじゃありませんからラブラブ今シーズン無事にクルーズできたのも、彼女のおかげです、ありがとう」

と言ってダンスが始まりお客様もほとんどの方が一緒にダンスを楽しまれました。



こんなに素敵な場面に居合わせていただけて、
私もほっこり温かい気持ちになれたと同時に、
このような体験は海外クルーズ船で働いているからこそできた経験であり、この仕事を選んでよかったなと思えた一瞬でした。