Balance 014 : Joris Voorn | Yokohama Beat Junkie

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新聞やテレビで紹介されていた浅田政志写真展「浅田家」 を観てきました。カメラマン本人と父・母・兄の4人で様々な格好の記念写真を撮るという趣き。消防士だとか、極道だとか、ロックバンドだとか。写真が訴えかけるメッセージ性は皆無。アホらしくて笑える。会場内に様々な小道具や衣装、記念写真が撮れるスペースがあったのでオイラも撮ってきました。題して「桜の下で国旗をかざす右翼中年」です(そのままやん)。


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さてと。


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Balance 014 : Joris Voorn

かつてない方法論で世間の度肝を抜いたRichie HawtinのDE9(過去レビュー )。ターンテーブルを駆使してミックスするそれまでの手法とは全く異なるアプローチ、つまり既存音源をパーツ毎に切り刻んで再構築する手法が産み出されたのが21世紀になってから。そして00年代も終わりに差し掛かっている年になって、新しいミックス方法論は発展場 、いや発展期に突入したと言っていいでしょう。

このアルバムの1枚目には「Mizuiro」、2枚目には「Midori」という素晴らしい名前が付けられていて、1ディスクあたり50以上の音源が使われています。しかも全編に渡ってJoris Voornが持つデトロイトな世界観が繰り広げられており、あたかも一つの大曲、一大抒情詩を聴いているかのよう。Richie和尚のそれが点の集合体だとすれば、このミックスは線の集合体のようなもの。特にディスク1は黒々としたグルーヴが渦巻いています。アフロ系であろうとなかろうと、機械を使おうと使わまいと、ソウルさえあればファンキーさを醸し出すことができる好例でしょう。

しかもテクノ音源だけでなく、GoldieやRhythm & Sound、Radiohead等の非テクノ音源が差し込まれているのも心憎い限り。Joris Voornの世界を構築するのに一役買っています。御本人が「従来のDJミックスというよりは、音源を使って絵を描いていくようなもの」と言っているのも頷ける、新しいマイルストーンが誕生しました。