いいもの残してくれました!-Hagen 67 01
ウォルターヘーゲンの61年と90年代のそのリバイバルを見比べて、進化の仕方が違うなぁなんて、書いたじゃないですか。マクレガーの進化を見て正常進化と思い込んでいた自分に反省しなくてはなりません。比べた2つが違うモデルのコンセプトですねぇなんていってたのですが、ここに持ってきた67年を見ると、ちょっと待てよってなるんです。リバイバルで特徴的だったソールの変化、67年にはその傾向がすでに現れていました。リバイバルに組み合わせている63年の2Iも入れて、その流れを見ていくと、マクレガーだけでなるほどと頷いているのは、水溜りの中のボウフラみたいと気がつきました。そのうち水は枯れちゃうし、いずれ飛び出しても遠くへはいけないって事で…。


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一応、67年というタイトルにしましたが、61年、63年、67年、90年代リバイバルと並べてみちゃいます。左から順番通りです。写真は粗い解像度なので、たぶん同じに見えてしまっているかもしれませんね。バックデザインのコンセプトは基本、パワーバーを均したものです。63年で、その盛り上がりはトウ側に少し跳ね上がって、曲線的になりますが、67年では、また直線に戻ります。リバイバルは61年のイメージそのまま、直線的です。

67年のバックデザインでは、トップライン側、それまでは薄く保たれていたのが、いくらか厚くなっています。



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上から616367年です。トップライン側。違うのわかりますか?といっても、重心を上げたわけではなく、ソール側の変化が大きく、リバイバルで見られた三日月形のソール。ちょいとトウ側の厚みがフェイスの中間より上で強調されています。




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右から616367そしてリバイバルです。薄いソールを見慣れた目からすると、かなり分厚いソールです。すなわち、スポットとして設定したい上下ということでしょう、ウェイトを配分した形跡が感じられます。横方向へはパワーバーコンセプトのスポット集中型に見えますが、トップとソールに集めた重量を削ったためか、その盛り方が薄くなっています。


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ドリルドホーゼルの高さは変わっていません。ホーゼルは設計、技術ともにきっとこれが限界だったんでしょうね。飾りがいろいろです。左から616367、そしてリバイバルです。

自身の腕では感覚的に67年は打ち込んでしまうと、ちょっとぼやけたスポットかも知れません。ほんとかね? マクレガーのSSPTDXになるまでには、一点スポットを横に広げていきましね。ウォルターヘーゲンは縦に広げたかったのかも知れません。ほんの名刺一枚の広さの中で、限られた選択。

手元に無いので、詳しくわかりませんが、70年代のウルトラダインII70年代後半に出てきたザ・ヘイグはトップの厚みを薄くして、ソールに重心を置き、バーというよりも扇子状に盛られているようです。


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この67年に合わせているザ・ヘイグのウェッジからもその一片が見て取れます。ウェッジだから特別かもしれませんが、ザ・ヘイグはヒール側の高さをぎりぎりまで落として、怪力でダフッたらちぎれちゃうんじゃない?ってくらいホーゼルとの接点を小さくしています。限度はありますが、この重量をソールやトウ側に配分したイメージを与えています。マクレガーだけ見ているわけにはいかないってことですよね。

製品がユーザーに浸透している企業って、そのユーザーから受け入れられる新製品を提供することで、初期のリスクを大きく軽減できます。但し、そのユーザーが離れていくようなライバルが現れたり、超進化をしたりする時には、新しいユーザーを従来のユーザー以上に惹きつける製品を提供しなくてはなりません。復刻版て、その両方の役割をになっていたと認識し直した方がよさそうですね。



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ウォルターヘーゲンも、ライバルに負けじと、83年くらいと思いますが、ベンクレンショウのマスターズ(だと思います)優勝記念のツアーブレードモデルを出しています。幸いなことにこれも手元にあるのですが、ウルトラを進化させていた60年代の流れには無く、61年モデルの個性を抑えたものに見えます。右から2番目に並べてみました。やっぱり初期型っていいのかなぁ。また別の機会に見てみたいと思いますが、マクレガーがV.I.P.みたいなミュアフィールドを出した時です。当時の人も考えたんですね。これ以降のヘーゲンは、ホントに資料が無くてわかりません。ウィルソンが自身のブランドに集中したのかも知れませんが、アメリカのオークションではモダンなプロダクトまで細々と続いていた証が出品されています。

復刻版って、ちょっと前のドイツのカブトムシとか、小さくないのに小さいって名前の車とか、イタリアのねずみって言う愛称の車と同じですか。物売りやさんの物造りって、職人さんのクオリティーを二の次、三の次にしないと、やっていけない時代になりました。こんな製品が将来に残るのかどうか、実は、使っている私たち次第なんですね。作っているほうは、残したいなんて全然思っていないですよ!新しく買い換えて欲しいですからね。だからこそ、残ったものがいいものなんです!