XSR125 フルエキ ベンチテスト | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

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二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。


どうもお疲れ様です。


XSR125(8BJ-RE46J)のフルエキ、

マフラー試験が来週に迫ってますので、追い込み中です。


今年、第一回目の試験の申し込みは1日じゃとてもこなせない、総数60本以上になったようで、2日にわけての開催です。

各社さん活発に開発されているようですね。。。

そんな状況をみるとやはり気持ちは焦るんですが、ここは確実に。妥協せずしっかり仕上げたいと思います。


ということで、XSR125(8BJ-RE46J)ベンチテストに入って素晴らしい〜マフラーに仕上げるべく進めております!


他メーカーの125CC、ホンダのCB125RやスズキのGSX-R125のマフラーも作ってきて、ある程度自信はありますが(笑)、それらのデータがXSRにも通じるか?どうでしょう〜。


ノーマルマフラーを裏側から見てみますと、やっぱり触媒に目がいきます。

なんかね、、、長いんですよ。(笑)

溶接ビートがはしってるところからして、3個くらい連結してるのか?って感じがしてますけど、触媒は連結するとあんまりパワーって出ないイメージです。


因みにGSX-R125のノーマルマフラーのエキパイ部分はこんな感じなんですけど↓、

まぁ車種違うんで触媒搭載できる場所も形状も違ってきて当たり前なんですけど、こっちは小分け(笑)

見ても謎は深まるばかり!(笑)

いずれにしましても毎度の如く、厳しい排ガス規制に対応するためにはこれくらいの容量はいるんだということはわかりました。



もう前置きはこれくらいにして回してみましょう。

ノーマルマフラーから。

これだけ見てもなんのこっちゃですが(笑)、こんな感じにでました。澱みなくスムーズ。

XSR125のエンジンスペックは15PS/10000rpmなので、ウチが使用しているダイノジェットでは少し低めに出ますので、こんなもんでしょうか。

因みにCB125RのエンジンスペックはXSRと同じ15PS/10000rpmです。

細かいことをいうとDOHCとSOHCの違いはあるんですけども。

せっかくなんでグラフを比べてみましょう。

ピンク線がCB125Rです。こんな感じで甲乙つけがたいラインになってますね。

念のため申し上げておきますが、測定したタイミングも違いますので、かる〜く参考程度でお願い致します。


さて。試作したR-EVOフルエキはどうでしょうか。

まずは素直に?(笑)繋いだ仕様です。

サイレンサーはGSX-R125と同じ仕様。ストレート構造ではないです。ストレートは音がバリバリ割れやすいですし、125CCでは排気を抜き過ぎると却ってパワーダウンするのでこのチョイスです。

では結果はどうか??


赤線が試作一号。

なんと!パワーダウン、、、(涙)

中高回転域なんかノーマルを完全に下回っています。。。


まぁ一発目でうまくいけば苦労はせんです。

やっぱり排気抵抗を加えるしかあるまい。ということでエキパイ改造でサイズアップした触媒を入れてみます。

その結果↓

こうなりました。

青線が試作二号。他の線は前のままです。

うーん。改善はしたけどピークはノーマルに及びません。伸びきらず落ち込んでますね。。。


でここからエキパイ寸法いじって色々と変更を加えていくのですが、、、

大して変わらん〜!!

非常にマズイ。沼にハマってます。(笑)


そして今日現在もまだ解決には至ってないのですが、外は雨。。。ベンチは回せないので、もう少し足掻いてテスト用パイプを作ってみます。

まだ試せることはあるので。


そんな感じで当初抱いていた自信はどこへやら状態ですが(笑)、なんとか素晴らしい〜マフラーに仕上げます。


それでは今日はこの辺で失礼して作業に戻ります。

また宜しくお願い致します。