PT01 2020春夏
先週の土曜日に帰国しました。
今回の出張はフィレンツェ→ニース&カンヌ→ミラノ→ロンドンと移動が多くなかなか大変でした。
初の南仏でしたが、街がキレイでイタリアより安全でパリよりも人が優しく、とても良い街でした。
商談と長いランチとリサーチで自由な時間はほとんどなかったので、欲を言えばもう半日欲しかったなと言う感じです。
ホテルのプールもコート・ダジュールの海も、脚さえつけることなく南仏を去りました。(苦笑)
まあ、遊びに行った訳ではないですから仕方ないですね。
ということで、ミラノに入ってからは朝から晩までショールームまわりでした。
前回のスティレラティーノのレポートに続き、今回はPT01のレポートです。
ここ数年PITTI のブースはイメージ優先でサンプルの数を絞っているので、全貌を見るにはミラノのショールームでチェックするしかありません。
今回はPITTIで多くのブランドがそうであったように、PT01でも積極的に色を打ち出していました。
ご覧のように、ピンク、イエロー、オレンジ、グリーン、ブルーと、明らかに色が提案されているのがわかります。
ストライプやプリントのショーツやパンツも見られますが、このあたりも来年の春夏の流れです。
しっかりクリースを入れて綺麗に穿くドレス系のコットンパンツは、スモーキーなトーンのカラ―もありました。
オトナがジャケットと合わせて着るには、このくらいのトーンの方がリアリティーがあるかもしれません。
カラ―だけでなく、次の秋冬の傾向でもあるモノトーン系ももちろんあります。
春夏のモノトーンは白×黒だけでなく、白×ダークネイビーも含めてのモノトーンです。
このストライプパンツは個人的にも今穿きたい感じです。
白っぽいリネンのジャケットと合わせるといいですね。
こんなイメージでしょうか。
因みに、このディスプレイはラルディーニ。
ここでラルディーニではなく、タリアトーレを出さないと本当はまずいですね。
すみません、業界人しかわからないネタでした。
ドローコードのパンツのバリエーションが更に増えていました。
他のブランドがそうであったように、PT01もドローコード入りのパンツのバリエーションをかなり増やしています。
無地だけでなく、柄物のバリエーションが増えているのも来春夏の傾向です。
上の画像にある幅広のシアサッカーが個人的には刺さりました。
昨年の春夏から出てきたドローコードのパンツですが、もはや展開していないブランドはないと言っていいくらい広がっています。
PITTIの会場でもディスプレイされていたミリタリー系パンツ。
カラ―パンツとは対極的ですが、来年の春夏は欠かせないアイテムになりそうです。
その中でもカーゴパンツは特にハズせないでしょう。
PT01も力を入れて展開していました。
ご覧のように、ミリタリー調だけでなく、チェックやカラ―やウールに落とし込んだもの、そしてショーツもあり、バリエーション多く展開していました。
因みに、来年の春夏に向けてBEAMS別注のカーゴも作っていますのでお楽しみに。
これら以外にドレス系のパンツやトラベル系のパンツはもちろんあります。
プリーツパンツやサイドアジャスターも、もはやトレンドではなく定番になっているので、ここで触れなくてもいいかなと言う感じです。
ご安心ください。
オーダーはミラノのショールームである程度ピックアップしたので、最終は日本の展示会でオーダーします。
他のブランドと比べてもPT01の生地のバリエーションはかなり多いので絞り込むのがなかなか大変です。
値段は頑張っているのでご安心ください。
”原材料が上がっているから値上げ・・・” というのが最近のイタリア人の口癖?ですが、日本は消費税も上がるのでそう簡単に値上げされては困ります。
その辺りは彼らはちゃんとわかっていますね。(笑)
コレクションの内容は良かったです。
他のブランドと比べても生地やモデルのバリエーションは頭ひとつ抜きんでているように感じます。
プレゼンテーションもわかりやすくていいですね。
派手なライニングや目立つディティールばかりが目立ち、それがブランドのアイデンティティーになっていた時期もありましたが、近年はそのイメージもなくなり、ブランド名の由来でもある ”パンツブランドのナンバーワン” になったように思います。
来週から日本の展示会が始まります。
傾向は既に見えているので、あとはどのように落とし込んでいくかですね。
今回のPITTIやミラノのショールームを見ると、ブランドの明暗がハッキリしているなと感じました。
提案力のないブランドは本当に厳しくなってきたなというのが正直な印象です。
これからそれがもっと顕著になっていくのではないかと思っています。
バイイングする側の我々もそうならないように気を付けなければなりません。
そういう意味では、今回のイタリア出張は反面教師をたくさん見たような気がしています・・・(苦笑)



















