PITTI UOMO ミラノショールーム 続報
先週の金曜日にイタリアから帰国しました。
今年もフィレンツェ ミラノともに暑くなかったので、仕事をするには快適でした。
私がPITTI UOMOに行き始めた20数年前の6月のイタリアは毎年真夏のような暑さでした。
35℃なんていううのは普通で、40℃近い日もあるくらいでした。
当時はクラシックスタイル全盛の時代ですから、スーツにタイドアップが基本。
当時はクラシックスタイル全盛の時代ですから、スーツにタイドアップが基本。
どんなに暑くてもビシッとタイドアップして、エレガントなイタリア人になめられないように頑張っていたものです。
当時の暑さなら、エントランス前の広場に、”スナップ撮られたいコスプレさんたち” が大集合なんてこともないかもしれません。
確実に熱中症になる人が何人も出ます。(笑)
コレもPITTIの風物詩みたいになってしまいましたが、ここにたむろっているコスプレのような人達は会場の中にはいません。
読者の皆さんの中にはネットでアップされているスナップを見て一喜一憂している方もいると思いますが、それがリアルなスタイルなのかどうかを見極めることが大事だと思います。
この広場に集まって仕事をしていない業界人達も、派手な格好をさせられているモデルさん?達も、我々のように会場の中を駆けずり回って真面目に仕事をしている人達も、”暑くなくて良かった” ということだけが共感できることでしょうか。(笑)
読者の皆さんの中にはネットでアップされているスナップを見て一喜一憂している方もいると思いますが、それがリアルなスタイルなのかどうかを見極めることが大事だと思います。
この広場に集まって仕事をしていない業界人達も、派手な格好をさせられているモデルさん?達も、我々のように会場の中を駆けずり回って真面目に仕事をしている人達も、”暑くなくて良かった” ということだけが共感できることでしょうか。(笑)
今回は出張中にアップできなかった、PITTI UOMOとミラノショールームの続報です。
毎回独特の世界観を展開する ”ERNESTO”
今回も ”何処とも似ていない独自の世界観” のコレクションでした。
生地選びが相変わらず ”ぶっ飛んでいます” (笑)
サンドベージュからブラウン、トレンドのオレンジ系からレッドと、ひと通りトレンドカラーは押さえていますが、今回も柄にとにかくインパクトがあります。
ここ数シーズンPITTI前のプレコレクションを見るたびに、”本当に着れるの?” という柄が結構あるのが正直な印象です。
ですが、ずっと見ていると何故か良く感じてくる柄があるのも事実。
それも ERNESTO の不思議なところです。
もちろん、来春夏もBEAMSのスペシャルな生地をピックアップしているので、ERNESTOのコレクションと我々が独自にチョイスした生地をミックスしたバリエーションになります。
それも ERNESTO の不思議なところです。
もちろん、来春夏もBEAMSのスペシャルな生地をピックアップしているので、ERNESTOのコレクションと我々が独自にチョイスした生地をミックスしたバリエーションになります。
因みに、私が今シーズン購入したこのERNESTOもBEAMSが独自にチョイスしたスペシャルファブリックでした。
このジャケット、7月1日からセールになっていますが、気になっている方は再度お勧めします。
理由は、ネイビーとライトグレーのカラーコンビネーションもシアサッカーの素材感も来春夏のトレンドとマッチしているからです。
特にシアサッカーは来春夏の象徴的なトレンド素材なので、来春夏着ても絶対に古く見えることはありません。
むしろ来春夏の方が良いかもしれません・・・。
なので、PITTI でも着ました。
現地の人たちに ”どこのジャケット?” とよく聞かれました。
それはそうですよね。
世界で20着しかないERNESTOですから。
PITTI のブースでもチェックした ”THE GIGI” も再度ミラノショールームに行ってじっくりチェックしました。
ここもERNESTOと同様にレッドやオレンジ系、そしてブルーのバリエーションと、来春夏のトレンドをしっかり押さえたバリエーションです。
オレンジ系やレッドの取り入れ方がマイルドなのはERNESTOと違うところです。
どちらも生地選びに特徴のあるブランドですが、今回はTHE GIGIの方が一般的に取り入れやすい色柄が多かったという印象です。
オレンジ系やレッドの取り入れ方がマイルドなのはERNESTOと違うところです。
どちらも生地選びに特徴のあるブランドですが、今回はTHE GIGIの方が一般的に取り入れやすい色柄が多かったという印象です。
因みに、個人的に刺さったのがこの生地。
今シーズン購入した、このTHE GIGIのジャケットも昨年ファーストインプレッションで刺さった生地でした。
お気に入りのジャケットなので、やはりPITTIで着ました。
気付かぬうちにスナップ撮られていました。
気付かぬうちにスナップ撮られていました。
THE GIGI もサイドアジャスターのパンツを展開していました。
今年の秋冬にも増してサイドアジャスターのパンツが増えているのが来春夏の傾向です。
ベルトレスがコレクションの中に入っているのは、もはや常識のような印象にさえ感じます。
ベルトレスがコレクションの中に入っているのは、もはや常識のような印象にさえ感じます。
THE GIGI は少し太めのシルエットで打ち出していました。
ドローコード入りのリラックスパンツも展開していました。
これも来春夏の明確なトレンドです。
今回のPITTIでは本当にドローコード入りのパンツが増えていました。
今回のPITTIでは本当にドローコード入りのパンツが増えていました。
このようなパンツを組下にしたスーツも見られました。
今までと違い、カジュアルなスタイルであってもテーラードに寄っていると言うのが来春夏の傾向なので、ドローコードのパンツをジャケットと合わせたり、スーツの組下に合わせると言う提案が増えるのは自然な流れだと思います。
今までと違い、カジュアルなスタイルであってもテーラードに寄っていると言うのが来春夏の傾向なので、ドローコードのパンツをジャケットと合わせたり、スーツの組下に合わせると言う提案が増えるのは自然な流れだと思います。
来春夏のTHE GIGIのコレクションは、これまでのようなインパクトの強い生地は少なくなりましたが、それでもERNESTOと同様独自の世界観があるコレクションであることは変わりません。
このふたつのブランドに共通することは、”何処にも似ていない独自の世界観” があるところ。
このふたつのブランドに共通することは、”何処にも似ていない独自の世界観” があるところ。
ある意味、バイヤーにも消費者にも媚を売っていないとさえ思えるコレクションですが、その潔さみたいなところは個人的にも共感するものがあります。
毎シーズンこのふたつのブランドのコレクションをチェックするのが楽しみなのは、それがひとつの理由でもあります。
本当はたくさん売りたいのでしょうね。
彼らもビジネスですから。
でも、自分たちのアイデンティティーは大事に守っていきたい。
わかります。
彼らもビジネスですから。
でも、自分たちのアイデンティティーは大事に守っていきたい。
わかります。
その気持ち、大事にしてほしいです。
大きいオーダーではないですが、応援していますよ。
大きいオーダーではないですが、応援していますよ。


















