手術の日その2 | 救急救命センター潜入レポート

手術の日その2

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「ここはどこ?」

「病室ですよ。もう、手術終わりましたよ」

「・・・ふぅん・・・」

手術が終わったらしい。薄暗い。瞳孔が収縮しているのだろう。

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どのくらい経ったのだろう。話し声が聞こえる。目を開けると、執刀医でもあった主治医と母がX線写真を見ながら話している。

「ご本人、目が覚めてるかな?」

「覚めてるよ!」と言ったつもりだったのだが、声になっていないのか、まだ話は続いている。ぼんやりしていると、

「上げといた方がいいから。」

と、主治医が脚の下に枕を入れ、布団を掛けた。

「重い!布団、重い

「よしよし」

布団と脚の間にドーム状のものが置かれた。

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かかとが痛い。手術したのとは反対側のかかとが痛い。動かないナースコールを押した。

「足が痛い、右足が痛い

「右?大丈夫動くよ、ゆっくり動かしてごらん。」

手で支えながら動かしてくれた。すると過度に足が伸びることによって摩擦が大きくなっていたかかとが楽になった。

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「痛いかぁ、大丈夫かぁ?

大きな声で目が覚めると、主治医の下のH先生が足元で叫んでいる。

「・・・大丈夫、我慢できる。」

少し痛かった。でも我慢できる程度の痛みだった。ところが、である。目が覚め、「痛い」という言葉を聞くと、現在、痛い状態だということを身体が思い出してしまった。だんだん痛さが強くなる。聞いてくれなければ良かったのに!


「う~~ん。」

ベッド両側の柵を握り締めて耐えた

「う~~ん。」

まだ耐えた

「う~~ん。」

もうだめだ。とうとうナースコールを押した。

座薬が入れられた。

「あれっ、オムツを当てられてるの?

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                                              つづきは次回