差し障りがあるので、細かいことはかけないが。
Aさんから、同業者だったBさんの話を聞いた。
Bさんは、軽トラで走り回っていて、忙しく働いていたそうだが、アル中であった。お酒を飲まないと手が震えるので、お酒を飲んで運転していた。飲まないと事故を起こし、飲んでいると安全運転ができたそうだ。コンプライアンスが甘い時代・・・
なので、飲んでない時に運転して、あちこちぶつけて、軽トラはボロボロだったそうだ。
「えー、こわー、Bさんは、今どうしているん?」
「いやあ、死んでるんじゃないっすか、もう」
「え?交通事故?」
「いやあ、何年も前に、自転車にのっているBさんをうちの両親が見かけて、Bさんに声をかけたそうです。結局免停になって、軽トラ運転できなくなって、そうするとこの仕事できないでしょ?それから施設に入ったそうですが、じっとしていられないのか、働き者だからなのか、自転車で廃品回収をして、集めた空き缶とか売っているって言っていたそうですよ。お酒はどうしていると聞いたら、施設で飲んでいるし、今日も飲んでいるって。まあ、飲まないと自転車運転できないしょうねえ。」
Aさんが若い時分に、すでにアル中のおじいさんである、おじさんだったBさん。家族はどうなっているのだろうか・・・
ご冥福をお祈りいたします。合掌。 (11月記)