園児からお父さんと呼ばれて@絵本「おとうさんはいま」 | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

【はーい お父さんですよー】
今の職場もそうだけど、
前の職場でもあったことで、
園児からお父さん!
と呼ばれることがある。

初めは戸惑い
えっ、いや、
お父さんじゃないから
なんて返事をしてた。

けど、繰り返されると
段々慣れてきて今は
はーい お父さんですよー
と応えるようになった。

5歳クラスの担任をしてて面白かった出来事で、
「赤面お父さん事件」がある。


【呼んでないから!】
5歳の女の子ってもう立派な大人じゃないですか、
口は達者で僕にツッコミをドンドン入れてくるし、
指摘の内容も的を得ている。

そんな5歳クラスの女の子で、
けん先生は絵本読むの上手だけど
他のことはだらしないからなー
など的確なツッコミをいれてくる子がいた。

その子はクラスの中で
皆んなを引っ張る力を持っていて、
友達を気遣ったり、
困ってる子がいたら自然と手伝ったり、
話の内容もガッツリと理解する力もある。

超しっかりちゃん

なんですね。
その子と卒園式について話をしていた時、
唐突に僕に向かって放った言葉がある。

お父さん

お父さんと呼ばれたら、
はーい お父さんですよー
と答えますよね。
僕がそう返事をしたら、
その子は自分がお父さん
口にしたことに気づいて超赤面。

呼んでないから・・・

と無駄な抵抗をするわけです。
だから僕はダメ押しの
あなたのお父さん
けん先生ですよー
を投げかける。

最終的にその子はオコになって終わった。


【おとうさんはいま】
なんなんでしょうね?
男性保育士はお父さんと、
呼ばれるものなんですかね?

男性保育士の皆さん、経験あります?
あったら教えてほしいなー。

ここで一冊。

早ければ1歳クラスの後半から読み始める、

僕の大好きな絵本です。

あらすじはこんな具合です。


お父さんが絵本を読んでくれると

約束をしてくれるも、

仕事で帰りが遅くなってしまうと電話が入る。

お母さんは「明日ね」と言うも、

残念がる。

そして考えるのです、


お父さんはいま

どこにいるのかな?


と。


お父さんはいま 電車にのって
薬局のカエルさんに 挨拶して

などなど想像が膨らみ、
インディージョーンズばりの
冒険活劇が始まる。
最後にはね・・・。

こんな話です。

クレヨンで描いたような温かみのある絵がいい。
クスッと笑ってしまうユニークな物語がいい。
子どもが見ていてドキドキする、
チョットの刺激的な物語がいい。
何より、最後ですよ。
もーね、ラストがホントにいい。

この絵本を読み終えると、
「明日も絵本を一冊読もっか!」
思わず言いたくなるホッカホカ絵本。

現場のお父さんからは
以上でーす。