絵本のメッセージは見いだすもの | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

昨日の帰り、通勤で歩き慣れた駅構内で

自分がどこにいるのか分からなくなり

右往左往しそうになりました。

 

どうも、どこでも迷子になれる特技を持ってる

絵本読みたがり屋けんちゃんです。

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【久しぶりのおはなし会】

先週、物凄い久しぶりに僕が働いている保育園で

おはなし会をやりました。

0歳から5歳まで、タップリ絵本を読む。

 

幸せ。。。

めっちゃ楽しかった。

おはなし会が終わった後に、

各クラスを回って

どうだったかを聞きました。

その中で、僕の中に残る感想をくれた方がいました。

悪い意味で僕の中に残ってる、という話ではありません。

 

ちなみに、読んだ絵本たちはコレです↓

 

【メッセージ性のある絵本?】

その方が仰っていたのは、

 

「普段はメッセージ性のある絵本ばかり

読んでいるから、“まばたき”のような感覚の絵本を

読んでくれてよかったです」

 

ん?

メッセージ性のある絵本?

 

確かに、絵本によっては

メッセージ性が薄いのはあります。

乳児絵本は、モロにリズムや絵の変化を楽しむ

事に特化しているものが多いわけですから。

 

例えばメッセージ性のある絵本で、

今回のおはなし会で読んだ絵本にコレがある。

作:中野真典

佼成出版社

2019年4月3日初版

https://www.ehonnavi.net/ehon/123725/ミツ/

 

この絵本を描かれた中野真典さんの実話。

猫に対して「ありがとう」という気持ちを伝える内容。

この絵本のメッセージは

「生きるものは死ぬが、

死とはただ悲しいだけではない」

というもの(個人的な解釈です)。

 

それに対しておはなし会で読んだ

ミツのようなメッセージ性が

ないと言えなくもない絵本はコレ↓

作:ナムーラミチヨ

主婦の友社

2010年7月初版

https://www.ehonnavi.net/ehon/37328/赤ちゃんのことばあそび愛蔵版だっだぁー/

 

「赤ちゃんのことばあそび」と書いてあるように、

この絵本は徹底的に言葉の響きと、

その言葉を声にし表情が大きく変化することの

楽しさを追求した絵本。

「だっだぁー」は、

絵本で遊ぶ事を目的としている。


今回のブログ、

ここからが本番です。

 

 

【”だっだぁー”が届けたい言葉】

「だっだぁー」という絵本、

確かに「ミツ」のように物語にのせて

メッセージを届けるというものはないかもしれない。

けれど、僕はこの絵本から言葉を受けとっている。

その言葉は、

 

絵本で子どもと遊ぼうよ!

 

だ。

 

メッセージの意味を調べると、

「手紙や使者に託して伝達される言葉。伝言」

とある。

 

ようは、伝えるという事だ。

そう考えると、

「ミツ」は伝えることがある絵本。

「だっだぁー」は伝えることがない絵本。

となる。

 

けどコレってそんな単純な話しなのかな?

頭の中でぐるぐると疑問が回りだしました。

 

【受けとめ方は人それぞれ】

絵本セラピーの講座で習う事であり、

その通りだなと思う事に「回避」がある。

 

例えば身内に不幸があり、

読み手がその情報を知らないから

死生観をテーマにした絵本を読んでしまう。

 

不幸があった方にとっては、

見るのが辛いかもしれない。

 

見るに耐えない場合、その人は絵本を見ることをやめる。

回避するんです。

逆に、見ることで

受けとめに繋がる場合もあるかもしれない。

 

コレばかりは絵本セラピーをやっている人が

コントロールできることではない。

というか、コントロールしようとする読みの場は、

「その瞬間を味わう」を阻害する事に繋がる。

 

見ている人を自分のレールに乗せようとする読みをしていると、

レールに乗らない人を無視しだすから。

(これ、実体験で僕自身がやっていました)

 

話しがとっ散らかってきましたので、

整理します。

今ここで僕が言いたいのは、

 

絵本の受けとめ方は人それぞれ

 

という事です。

読み手がコントロールできることではないし、

コントロールしようとする選書リストで

やっても面白くない。

絵本を楽しみあう読みは生まれない。

 

ここで、今回のテーマである

「メッセージ性」とは何?に

戻ります。

 

【メッセージは見いだすもの】

人は性格も考え方も感性も様々。

子どもにしても、1人として同じ人間はいない。

ということは、同じ絵本を読んでいても

受けとめ方も楽しみ方も異なるという事になる。

 

「ミツ」を楽しんで、「だっだぁー」をつまらないと

感じる人がいる。

その逆もまた然り。

 

絵本は全て主観で読み、

受けとめていいもの。

 

だから、いいんです。

素敵なんです。

周りが何を言おうと、面白ければ面白い。

つまらなければ、つまらない。

それだけなんです。

 

絵本には、

社会や周りの人が作り出す正解を

飛び越える世界がある。

 

僕は「だっだぁー」から、

子どもと絵本で遊ぼうよ!

というメッセージを感じている。

けれど、感じない人も中にはいる。

 

どっちが正解で不正解という話しではない。

つまり、

メッセージは見る人が

見いだすものなんだな。

こんな事を考えるキッカケを、

あの感想からもらいました。

 

自分の頭だけで考えていても、

広がりってでないですね。

皆さんが感じたこと、

考えた事を教えてもらえると

すごく嬉しいです!

 

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