それにしても、裁判傍聴に訪れる方々は、ここ5年ぐらいでだいぶ増えた気がします。

本当に増えました。

前にも書きましたが、傍聴席というのは、こちらからかなり見えるもので、

「あの人は記者だな」

とか

「あの人達は被害者の関係者の人達だ」

とか

「あの人は、警察の関係者ね…」

とか、

そういったところは結構わかるもんなんです。

いちいち正解を確かめるわけではないので、本当に合っているかどうかはわかりません。


そして、最近は

「あの人は、傍聴マニアの人だな」

ということも、多くなりました。

いま仕事している所では、もう、一人や二人じゃないですね。かなりの人数いらっしゃいます。

なにやらメモをとっている人…

いつもわるい姿勢でジッと聞いている人…

妙にこっちを睨んでいる人…

発言者の方に顔を向けて、頷きながら聞いている人…

午前も午後も来ている人…

寝ている人…

別に「わたしは傍聴マニアです」と名乗られるわけではないのですが、なぜ「あの人は傍聴マニアの人だな」と思えるのか?  それはやっぱりオーラが出ているとしか言いようがないです。


わたし自身は、司法修習生になるまで、実際の法廷を傍聴した経験はありませんでした。

大学のゼミは、民事訴訟法のゼミに入っていましたが、そこでも裁判傍聴に行く人いなかったです。

今は、いかにも学生らしい人もぞろぞろと来ますからね。

時代が違うんだろう、きっと。


刑事の法廷の方が人気があるんだろうと思いますが、入りきれない時には、民事の法廷にも流れていくようです。

いやいや、すごいな…