つづきです・・・・・
サチ『わ~~お。この人、ヨシノリの兄貴分だよ・・』
もっと、面倒くさい事になった・・・・・
ヨシノリには、その事は、聞かなかった事にしてくれと言うことで
一応は伝えておいたが、かなり怒っていた。
金主には、関係のない事なので、
もし、面倒な事になってもヨシノリの名前は出さない事と
ヨシノリもオイラと接触している事は話さない約束をした。
面識のあるサチも、何かあるとヤバイので
この時からしばらく会わない事にした。
それから2日~3日後、
オジキの若い衆のシンちゃんから電話がきた。
シンちゃんと呼んでいるが、年齢は40過ぎのおっさんだ。
体も大きく、顔もコワイ・・・典型的なヤーサンだ。
普段は定例会や当番の時くらいしか顔を合わさないが
オイラが事務所詰めの頃はメシを良くオゴってもらった。
シンちゃんの話によると
最近、大きな商談で商品を高値で買ったのだが
商品がひどい物だと・・・
今回の商品というのはOA機器やブランドの時計やバックなどだ。
シンちゃんは整理屋なので、倒産する会社の在庫品や
商品などを倒産する前にすべて引き上げて換金する。
換金前に適当に言い値で支払する。
その金で、経営者は夜逃げや高飛びする。
後は丸儲けなのだが、売れない商品だと損をする事もある。
今回は大型ディスカウントショップの倒産なだけに
かなり大きく勝負に出たらしいが、ブランド品は半分キズ物だったし
OA機器は不良品だらけでどうにもならない。
金を返してもらえば済む話だが
整理屋は一度言い値で引取ったら、文句は言わないのが普通だ
しかし、今回は詐欺みたいなもんだとシンちゃんは言う。
どちらも、言い分はあるのだろうが、
相手側にもその筋の人間が付いていて、
シンちゃんも それなら、話が早いと思ったらしく
すぐに、そいつと会う段取りを取った。
それで、オイラに一緒に来てくれと言う。
シンちゃんは見た目とは対象的に気が小さい。
まして、キリトリ、ハイダシなんてやった事もない。
それに、ヘタを打った事をオジキには内緒にしてほしいらしく
オイラと言う事になったらしい。
オイラ『それで、相手は?』
シンちゃん『○○会の松波って野郎だよ』
あの野郎!!!!!
オイラ『そいつ、実はウチにも来たよ・・・・ちょうどいいわ』
恥かかせて、たんまり見舞金ふんだくってやる!!!!!
シンちゃん『そうなの?ヒロの所でもトラブルあったみたいだよ』
ヒロとは闇金仲間だが、奴は中毒患者なので
ほとんど付き合いは無い
どうやら、松波はこちらの組織とケンカがしたいらしい
すでに、オイラと松波だけの問題ではなくなっていた。
シンちゃん『じゃあ、来週の火曜日だから・・・空けといてな』
そう言って電話が切れた・・・・
すぐに、ヨシノリに連絡を取り、話をした。
一応、どうなるか分からないが、ヨシノリの元金と今月の利息は
一度、返金する事を伝えた。
ヨシノリは持っていても構わないと言ったが
色々と考え、白紙に戻すことが良いと思った。
それに、結構オイラも小金持ちにはなっていた。
そして、翌日の夜、金を渡しに行った。
これで、ヨシノリとは表向きの関係無くなった。
ただ、ヨシノリに借りている事務所は
そのまま、使わしてもらう事にした。
松波が来てから事務所を移したのでは
オイラが引いてるようで、イヤだった。
ヨシノリは淋しそうな顔をしていたが
ヨシノリ『悪いな・・・ウチの馬鹿が余計な事して・・・
話が大きくなると、会えなくなるけど・・・』
オイラ『まあ、しょうがないだろ・・・そう大きくならないって』
ヨシノリ『ただ、ぐっちゃんには筋を通したい』
その時は、どういう意味か分からなかった。
そして、松波との ご対面の日が来た。
シンちゃんとオイラが少し遅れて行くと
松波と若い奴がコーヒーなんぞをススっていた。
松波と目が合い・・・・
松波『なんだよ・・・・この間の若造じゃね~かよ』
オイラ『はあ~?お前、誰?こっちは覚えてね~よ』
と言った。
少しの沈黙の後・・・
シンちゃんとオイラはイスにドカッと座って、話が始まった・・・
つづく・・・・