「合格力育成テスト」(難関)の4回目である。

コアラの成績は「優」であった。

 

国語

伊集院静の「親方と神様」(短編集『少年譜』に掲載)からの出題であった。

大問がひとつである点、印刷物の解説では2の当該漢字を記載していない点はよろしくない。

 

算数

「今回は1(4)にかなり難しい問題を置いた」とあるが、さほど難問ではない(正答率6%)。

「捨て問を見極める」、「時間配分に注意する」等の意図のようだが、これは本質的ではない。

 

社会

バランスが取れた総合問題で、3では自衛隊やPKOの知識を問われている。

東ティモールやハイチの位置は時事問題としておさえたい。

問題文冒頭で「指示がなくても、書けるものは漢字で答えなさい」という表記が初めてあった。

だが、「ひらがな作戦」を実行するのは受験本番だけにすべきであり、

普段はすべて漢字指定としたほうが良い。

 

理科

浮力の問題はもう少し難問にしてほしかった。しかし、問題としてはよくできている。

 

昭和23年の夏、鍛冶屋になりたい12歳の由川浩太は鍛冶職人の六郎の仕事場を訪れた。

原文では、「親方の仕事は素晴らしいものです」、「(鍛冶屋の仕事は)面白いのではなく、

立派な仕事です」、「ぼくは中学に行かずに親方のところに行きたいと思います」等の

鍛冶という職業に対する前向きな発言をしている。

 

子供の職業の指針のために、「13歳のハローワーク」、「14歳からのお金の話」、

「日本の給料&職業図鑑」等を購入したご家庭は多いだろう。いずれも良書である。

コアラも中高で多くのことを学び、浩太のように、明確な職業目標を早期に設定してほしい。

 

そして、コアラ父は「55歳からのハローライフ」を再度読み、残りの人生を思案しよう。

なお、コアラに「コアラ父の仕事は立派です」と言われたことはない(少しは言ってほしい)。

でも、「小学校には行かずに日能研で勉強したいと思います」と前向きに言っている。