名古屋大学のGaNに関する研究成果と今後の当社の5Gプロジェクトについて | 藤原洋のコラム

  2019年5月22日、名古屋大学に試作ラインが完成し、パワー半導体の開発に大きく前進するという成果発表がありました。ここに謹んでお慶び申し上げます。

  さて、今回発表のあった試作ラインの完成は、天野浩教授を中心とする日本の半導体分野の中でも、特にGaN(窒化ガリウム)という素材に関する高い研究力と技術力を世界に向けて示したことに大きな意義があります。すなわち、青色発光ダイオードに始まる優れた材料特性をパワー半導体分野の実用性において示しました。ここで、更なる実用性向上の意味で、学術研究セクターとして名古屋大学が、産業セクターとして株式会社ブロードバンドタワー(当社)が研究とりまとめをしておりますGaN(窒化ガリウム)を用いた5Gデバイスの研究チームにとっても大きく前進させる成果だということであります。当社チームは、その特性を応用して5G基地局の低消費電力化・小型化を実現するミリ波帯基地局構成技術を確立することを目指しております。
(*産業セクターは、ブロードバンドタワー(当社)、日本電信電話、パナソニックセミコンダクター、学術研究セクター:名古屋大学、東京工業大学、名古屋工業大学、東京大学、情報通信研究機構で構成)(https://www.bbtower.co.jp/ir/pr/2018/0713_001437/
  天野浩教授を中心とするノーベル賞研究において青色発光ダイオードとして開発されたGaNには、「高速性」と「低消費電力性」という2つの特徴がありますが、これを製品レベルにもっていくためには、半導体材料の試作ラインの完成が不可欠です。今回のパワー半導体の実用化のために完成した試作ラインは、当社をはじめとする5Gデバイスの共同研究チームで取得する共有知的財産の創出に大きく前進するものでもあります。そして、今回の成果を活用することで、当5Gデバイスの共同研究チームから創出される知的財産を、参加メンバーが中心となって新たな産業を創出する役割を担っていくことになると思われます。

(中日新聞掲載ページ)
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019052302000099.html

 

2019年5月23日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋