日比谷公園前の新築ビルに出現したBBTowerの異次元空間オフィス | 藤原洋のコラム

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~旧オフィスでの1年半にわたる行動分析からデザインした新オフィス~
~今週2017年12月10日発行の日経ヴェリタスに写真付きで掲載されました~

 

 当社は、去る12月11日から、新オフィスでの営業が始まりました。ブロードバンドタワーの働き方改革は、『5G WORKPLACE PROJECT』と名付け全員参加型プロジェクトでこの新オフィスを実現しました。米国のCBRE社とコクヨ(株)の黒田社長直々のご尽力のお蔭で構成されたスーパー・デザインチームの皆さんから多大なご支援を頂き、新たなオフィス空間とワークスタイルの創造を行うことができました。
 これまでも東急不動産の内幸町東急ビルにいたのですが、当社の成長に伴い手狭になったことに対して、新築ビル(日比谷パークフロント)の紹介を受けました。そこで、1年半にわたる行動分析を行って、これをもとにレイアウトや座席や会議室の大きさや配置を行いました。多くのデータが、集まったため、これを活かすデザインということで、デザイナーのクリエイティビティに託したのでした。新たな東急不動産の日比谷パークフロントビルをここまで活用した大胆な働き方改革を実践したオフィスは、ユニークだということで、日経ヴェリタス(12月10~16日号)に掲載されました。

●1年半にわたる『5G WORKPLACE PROJECT』を振り返る
 実際の活動を振り返ると、次のような8つの活動を行いました。①ワークプレイス調査(スペース使用率観察調査、全社員アンケート調査、リーダーシップアンケート調査、リーダーシップインタビュー、ワークショップ、役員ディスカッション)、②チェンジマネジメント活動(プロジェクトサブリーダーの活動)、③全社会合のタウンホールセッション、④ニュースレターの発行、⑤プロジェクトポータルサイト運営、⑥チェンジチャンピオンセッション(7回)、⑦マネージャーセッション(3回)、⑧パージパーティ(3回、インセンティブ付のペーパーストックレス活動)です。

●「5Gオフィス」というコンセプト
 ここで、5Gは、第5世代モバイル通信網である5Gが、いよいよ2020年から開始されることに起因しています。当社の2018年8月に稼働予定の新データセンターも業界初の『5G(第5世代)データセンター』と位置付けています。さて、トップメッセージとしての5Gは、新しいオフィス(ABW=Activity Based Workplace)で、どう Work するのか?に対して、Grow(成長)、Glad(喜んで)、Get together(集まって)、Global(地球規模で)、Glorious(栄光ある)仕事をしよう!という5つのGを指針としました。そして、職位ではなく、各職場に実質的なプロジェクトサブリーダーをアサインし、現場と経営のシームレス接続を役割として、良い事も悪い事も情報共有を行うチーム組成を行いました。この組成は、外部ステークホルダーの株主、顧客、パートナー企業の満足度を高めるための内部組織の強化を意味しています。

●チーム組成
 チーム組成における大切なことは、全体のとりまとめを行うプロジェクトリーダーの役割です。今回は、人事・総務を分掌とする及川茂常務取締役にこの役割を担ってもらい、以下のような2つの方針でリーダーシップを発揮してもらいました。第1に、約1年半の全員参加によるプロジェクトとしたこと。このことによって、新しい職場、新しい環境が徐々にイメージが出来あがり、そして、ついに、このたび、社員一丸となって共創したオフィスが出来上がりました。第2は、移転がゴールではなく「BBTowerとしての働き方改革のスタート」であると位置付けたこと。本オフィスは、斬新なフリーアドレスオフィスであるため、移転後は、環境も変わり物理的に部下との距離は遠くなるケースも多々あり、そのため業務における今まで以上の意思疎通が必要となるためです。そこで、再度初心に戻り「報・連・相」を確実に実行しようというものです。そして、ゴールとして、集団を「チーム」に変える個々の意識変革を標榜することとしました。

●デザイナーの想いを活かす!
 経営視点のデザインとはデザイナーのこだわりを理解することが重要です。デザインとは何か」を語ることは困難で、あまりに多くの意味を含みます。“Design”という言葉の意味を調べてみると、意匠、図案、設計、企画、模様、計画、企画、陰謀、意図、目的、美術作品、仕組み、構造”などの意味がありますが、私の考えるデザインとは?以下の4つの点が重要であると考えています。①デザインとは、創造②デザインとは、目的の追求③デザインとは、美の追求④デザインとは、自然法則への追随。
 そして、当社のプロジェクトを担当したデザイナーの創ったコンセプトは、インターネットの基本概念である「自律・分散・協調」をエントランスデザインの基本とし、未来へつづく『トランジット・トンネル』です。ビルの性格上、細長い形を活かした考え方で、オフィストンネル、ファンクショントンネル、カフェトンネルの3つが平行に設けられています。
 

 

 

 

 

●新オフィスでのICTサポート革命
 最先端のICTサポートオフィスとするために、uniConnect(iPhoneで部門の03番号を着信する。保留する。転送する等。)、Google ハングアウト(チャットツールの基本的な利用方法、iPhoneカメラで撮影したデータの取り出し方法。)、9F無人受付システム「ACALL」(無人受付からの通知方法)の3つを準備しました。また、コミュニケーション手段として、最先端のGoogle ハングアウトミート(Chromeブラウザを利用したビデオ会議の開催方法、画面共有方法。iPhoneアプリの利用方法。)、Cisco WebEX(ブラウザを利用したビデオ会議開催方法、利用申請方法。PCリモートコントロール方法。)連絡とれるくん(名刺登録方法と登録後の管理方法。SnapScanを利用した登録。)、どこでもMyFAX(FAXの送受信方法)の4つを整備しました。

●新オフィスにおけるIoT利活用
 新オフィスはフリーアドレス、広い、オシャレであるという特徴を活かすべく完全IoTオフィスとして設計しました。具体的には、各種センサー・ネットワークを配備し、温湿度マップ、CO2濃度マップ、騒音マップ、在席マップ、位置マップを生成できるようにデザインされています。

●新オフィスでのコミュニケーションから生まれる価値創造
 固定席ではなく、色々準備されたタイプから好きな座席を選ぶために、毎日座席が変わります。実に多彩なミーティングスペースを確保しました。そこには、これまで、縦割りだった組織の壁を超えて、多様な社内にコミュニケーションが生まれ始めています。
 そして、特に重要なのがカフェ=HASH#COFFEE®の存在です。これもコクヨ(株)のデザイナーのこだわりの力作で、気分転換の場としてだけではなく、各分野の専門家たちが互いに最先端の場で起こっていることを紹介し合う場として機能し始めています。
 以上のように、働き方改革の最も重要なことは、オフィスの快適さと共に、人と人とのコミュニケーションから生まれる価値創造なのだと考えています。

 

平成29年12月20日
代表取締役会長兼社長CEO
藤原 洋

 

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