先日、アーニ出版の勉強会に参加させてもらった。

 

アーニ出版は、北沢杏子さんが作られた性教育のための出版社です。

日本で初めて性教育の絵本を製作された方です。

(作画は、アンパンマンでおなじみのやなせたかしさん)

 

たまたま、のご縁で参加させてもらったので、私以外は全員20名以上の看護学生の生徒さん。

見たところ20代前半のうら若き女性たち・・・。

 

半分くらいは興味がありそうだけど、何人かは寝ていたり、「なんだよこの授業」という顔を

していた(私見です)

 

私も20代の時はそうだったなぁ、としみじみ振り返る。

 

私たち人間は、大切な真実、目をそむけたくなるような事実にこそ、

なかなか向き合えないという不思議な性質を持っている。

 

勉強会では、今の学校教育における性教育の現状について、

2019年になっても、いまだに続いている世界における女性人権侵害について、

父親が実の娘をレイプし続けても無罪になる、日本の司法について。

 

そのほかにも、たくさんたくさん、大切な現実を教えてもらった。

 

途中、アフリカの一部の地域で処女の女性たちが性器を切り取られるという恐ろしい風習について、

お話くださっていたとき、

 

北沢さんが、「今、この時代の話ですよ?信じられないでしょう!女性をバカにしています!」

と怒りをあらわにされた。

 

そして、正しい文言は忘れてしまったけど、

わたしたち日本女性が、夫になる人のことを「主人」と呼ぶことは、これと同じことなんだと。

 

「あなたの人生の主人は、あなたでしかないでしょう?」

 

凛とした、でも優しい声で、ハッキリとそう言われた。

いつのまにか刷り込まれた常識に、もっと自覚的になるように、と熱く話されていた。

 

私はそれまでは、「なぜ、この場にいるのだろう?」と、ずっと分からないままだったのが、

ふと、涙がこみ上げてきた。

 

(続く)