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毎日新聞 3月8日(金)2時30分配信

<コストコ事故>建築士4人を書類送検へ 構造計算ミス疑い

倒壊した立体駐車場スロープ=町田市小山ケ丘で2011年3月11日、喜浦遊撮影

 東日本大震災で東京都町田市の大型スーパー「コストコ多摩境店」駐車場のスロープが崩落し2人が死亡、8人が重軽傷を負った事故で、「構造計算」にミスがあったとして警視庁捜査1課は近く、1級建築士4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めた。震災による建物の崩落で刑事責任を問うのは初めて。

 捜査関係者によると、書類送検されるのは構造計算を担当した建築士と構造設計事務所の社長、工事監理者だった建築設計事務所の社長ら。

 同店は02年1月に町田市から建築確認を受けた直後、駐車場など建物本体と、外壁に設置されたスロープ部分の構造を変更。当初は建物本体とスロープの双方が、柱とはりの骨組みに筋交いを入れた構造だったが、本体だけ筋交いを外した。

 その際、改めて構造計算をしたが、構造設計事務所から引き継いだ建築士が計算ミスをしたとみられる。震災では構造の違いから揺れ方に差が生じ、建物本体とスロープの接合部が破断したという。

 引き継ぎ時の情報共有が不十分だったことがミスの原因とみられる。同課は工事監理者も強度不足の問題を見過ごしたとみている。

 事故では、駐車場のスロープが耐震基準以下の震度5強~5弱で落下し、車3台が下敷きになった。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】