人気商売も終わり、ブログなどというシステムで自分の意見や、自身に起こったことなどを発信する必要など一切なくなった。
しかし、なぜ、ブログを更新するのか、というと、病気が流行しているから。

自身の回りに起こったこと、生き方、飯は何を食うたか、とかを一々、SNS等を使い発信し無ければ、気が狂いて頓死する、という奇病。


しかし、人間は見栄、虚栄、といったどす黒いものが誰にでもあるので、それだけでは足らない。
自分はこの様な、人に認められる名誉あることをしました。
友人は見識が高く、収入の多い君子ばかりです。
とか、皆で、とても愉快な阿呆な事をし、青春を謳歌しました。
とか、夜は、新地で海千山千の珍味を頂き、舌太鼓をうならせました。
等々、人々に賛同、共感してもらったり、自分の人生を尊大で、権威があるものと見せなければならない。

大変なことである。

しかし、自分も何かを発信しなくちゃあ、奇病にかかり、気が狂いて、愚にも付かないことを云いまくり、左遷される。仕事にあぶれて、衣食住ができなくなり、乞食と男娼と立ちんぼうと胎児のような格好で頓死する。


なので、ブログを使って、意見や毎日を発信してみようと思う。


どうか、読んで頂いている皆様の清きお目とお心を汚してしまう事、お許し下さい。


私は先週の平日は主に、朝起きて、腰に弁当ぶら下げて仕事に行きました。
まともに仕事をする、といった超人的努力を終え、家に帰って、トレーニングをし、ノイズミュージックを聞きながら、ドストエフスキーの本を読んでました。プログラムの勉強もしました。
立ち寄ったところは、コンビニエンスストア~と業務○スーパーと、スーパー○出です。

昼飯は自分で拵えた、ささみを茹でたものとキャベツの千切りと白米を食い、晩は納豆とキムチと卵と白米を食べました。
朝飯はココアパウダーにココナッツオイルを溶かしたものとチアシードとバナナを食べました。

基本的に毎日同じ感じの食生活でした。

休日は、松屋の牛丼並盛りを食べ、トレーニングをし、また、ノイズミュージックをききながらウィリアムバロウズの散文詩を日が暮れるまで読みました。 
夜はジャズ喫茶にたむろし、友人の自称歌謡曲ロッカー兼、パンクロッカーのマルちゃんと弁当持ちでフーテンでラッパーのゆうじくんと下ネタの歌を即興で拵えて、皆で歌ってヘラヘラ笑いました。

と、いった毎日を送っております。


栄誉ある事は一切せぬ。
友人は9割が社会的不適合者。
地味な暗い生活をし、青春を無駄にした。
通常の人ならば、一日で鬱病、腸捻転を引きを越しそうな食生活をほぼ毎日続けている。


もっと、海に行ってに波乗りをしました。
とか、キャバクラで豪遊しました、とか、皆でBBQをしましたとか誰もが羨み、賛同することをせんならん。



このままじゃあ、見栄と虚栄心が満たされず、気が狂いて頓死するに違いない。


と思って、PCをシャットダウンし往来をぶらついた。


すると、近所の大阪市住吉区あびこ周辺にて、こ○きが炉端で商品を並べて商いをしていた。


綺麗なオーブンレンジに1700と書いた値札が貼ってあった。

「おっちゃん、これちゃんと使えんの?」
と質問したところ、

「わしは、使えんもんは売らん!」

と、堂々とおっさんは言い切った。




おほほほほ、やっぱり自分は君子。
世界にただ一人、特別な君子である自分にはこんなにラッキーな事が訪れたりする。

これで、自分は安価で高機能な物を購入するかしこな人、また、それを使って、洒落た料理を拵える万能な人である、なんてことをアッピールできるじゃあないか。



頓死を免れる上、もしかしたら、これを知った人が、感嘆、称賛し、小遣いをくれるかもしらんし、あわよくば女にモテるかもわからん。


と思い、早速これを購入。



なんと、おっちゃんは何も言わないのに、当たり前やん!と1500円に負けてくれた上に、僕を信用し、持運び用に自転車を貸してくれた。


過酷な環境を生き抜いてきた親爺はやっぱり、目の前の青年が君子であることを一目で判断できるようだ。

関心なことだ。


僕は早々と自宅にそれを持ち帰り、自転車をおっちゃんに返した。

世の中は人情で出来ている。
素晴らしいなぁ。
日々頑張っていたら良いことがありますなぁ。 
なんて思った。


また、家に帰り、クックパッドというウェブサイトを閲覧し、海鮮グラタンなるものを拵えることを企み、高給スーパー、阪○ファミリーストア~にて海千山千の高級食材を購入。


昔人に貰った、グラタンの器に材料を入れ、購入したオーブンレンジに投入。


俺って万能だなぁ、なんて言いながら、設定をし、ボタンを押した。

5回くらいスタート、あたためボタンを押した。

プスッ、プスッて音がした。

一瞬、光が灯っては消えた。

全く温まらなかった。

全部が冷え切っていた。

自分より明らかに社会的地位も低く、汚い格好をし、アホそうだっと思ったおっさんが、自分より何枚もかしこだった。

自分は最近では、java proglamour GOLDというITの上位資格も取得し、もしかしたら、俺って賢いんちゃうんかなぁ?なんて思い始めていた。

しかし、それは、もう、てっぺんからの誤り。


完全な阿呆でした。

すいませんでした。
 


さらに、購入した品を破棄料400円払って捨てた。
重いレンジを運んでいたら、古傷の足首をまた痛め、次の日からびっこになった。
グラタンの器をそのまま投げ捨てたら部屋がぐちゃぐちゃになって掃除した。
やけて、暴飲暴食したら、メタボリックシンドロームになりかけた。

見栄と虚栄心が満たされるどころか、恥じらいを感じ、このままでは間違いなく頓死する。


アーメン。












ネットニュースに載せていただきました。
よろしければ閲覧ください。

デイリースポーツ


引退してからも扱っていただきとてもうれしく思います。

もう、人気商売もおしまい。

性犯罪などを犯してスポーツ新聞に載るらぬよう、身を引き締めて生きていきます。

日曜は六島ジムのボクシング興行でした。


だんだん歳をとってくると、物事に感じ入る、心が動く、感動する、ということが少なくなってくる。
年をとるということは歳の分だけ賢くなってきて、いろんなものをみて、ああ、こういうことかとその成り立ちや理由をわかってしまう。
なので、むかしは尊敬していためちゃくちゃかっこよかったボクサーも、もしかしたらこいつは阿呆かも知れない、と正しい判断ができるよになってくる。
とても悲しいことである。
昔のようにいろんなことにわけもなく感動したりしたい。と考えて過ごすけど、心が発狂するようなすごいものはあまりない。
愁嘆なことだ。死のうかな。

なんて思っていたけど、死ぬにはまだ早く、久しぶりに住吉区民センターでボクシングを観戦したら心が発狂した、悶絶した、うごいた、感動した。
現役でいるときは、ボクシングは自分にとっては日常なので、普通なことで、こんな普通なものに金を払って見たいと思ってくれる人があるんだろうかと疑問に思っていました。
しかし、ボクサーは自分の"ファイトマネーとノルマ"をチケットを手売りで人に売って稼がなければならず、押し売りのような事もあり、自分は法律スレスレの罪悪をしているんじゃないかと変な勘違いに囚われ、心が鬱屈したりもした。

でも引退し、ボクシングが非日常となった今日で確信したのはボクシングは素晴らしい芸術だし、リングに立つボクサーは尊敬できるすごい人、ということ。
自分も大きな舞台で堂々と戦った。
誇れることだ。


自分は約五年前の3月、パンチパーマの頭をし、この住吉区民センターでデビュー戦を1ラウンドKO勝利で飾りました。
そして神戸芸術センターでどでかいアフロヘアーで最後の試合をしました。

大変に心が薄弱な自分にとって辛いことや、世間に白い目で観られたりとブレそうになることもあったけれども、何糞と頑張った。自分を貫いた。


そうやって、アフロ>パンチパーマではないけれども、それくらいボクサーとして、人間として強く大きくなったんではないかなあなんて思う。
自分を成長させてくれたボクシングにとても感謝しています。

なにより、応援してくれた方、周りの方、ボクサー仲間、対戦相手、トレーナー、そして、会長とたくさんの人に感謝しています。

A級プロボクサーとしての名を汚さぬようこれからも堂々と生きていきたい。



本当にありがとうございました。





と思って今日日、哀愁に浸って仕事に取組みさせて頂いていたところ、
『結構な良いお年をした男性がこんなに簡単な仕事も理解できず、社会人らしいことが毛ほども言えないなんて最低なカス野郎ですね。今からでも遅くはないので自決してはどうでしょうか?』
と言った内容のアドバイスを遠回しに頂いた。



『自分はボクサーとしての誇りがあるし、世の中にはボクシングという心動かされる素晴らしい競技、芸術、表現があるのでまだ生きたいです。生まれてきてすいません。』

と返答すると、左遷されそうになった。精神病棟にぶち込まれそうになった。尿検査をされそうになった。



パクりちゃうで。

サンプリングや。