
フィリピンの沿岸警備隊が台湾漁船を銃撃し、漁民1人が死亡した事件で、中国人民解放軍の東シナ海艦隊は台湾南端とルソン島の間のバシー海峡を航行した。
中国はフィリピンに軍事的圧力をかける狙いがあるとみられる。
南シナ海における主権争いはさらに複雑化する恐れがある。
日本メディアによると、台湾当局は中国に先を越された形となり、野党・民進党は馬英九(マー・インジウ)政権への批判を強めている。
最近の経済情勢を受け、馬総統の支持率は10~15%で低迷。台湾当局は対外的に強硬姿勢を取らざるを得ない状況となっている。
香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、アナリストの見方として、今後さらに緊張が高まるようであれば、中国は全力で台湾を支援すると予測。
しかし、中国側は国際社会から「この機に乗じて台湾吸収を狙っている」とみられないよう、慎重に台湾支持を表明するだろうとみている。
事件の波紋は航空業界にも広がっている。
台湾交通部民航局の沈啓(シェン・チー)局長は、台湾~フィリピン間の航空便の運航中止について「政府からの指示はまだないが、可能性は低いと思う」と表明した。
台湾の航空各社は現在、フィリピン便を週27便、貨物便を同2便運航。
フィリピンの航空各社は台湾便を同17便運航しており、運航が中止された場合の影響は比較的大きいとみられる。
台湾からフィリピンへの渡航者は昨年、過去最高の約21万人に達し、国・地域別でトップ10に入った。
フィリピンから台湾への渡航者数は約10万5000人で、渡航者全体の1.4%だった。
2013/5/16
[中国紙:新華網]