メタルバイブの話・その2「スナップの違い」 | 京都山科の釣具屋・バスフィのてんちょのブログ

メタルバイブの話・その2「スナップの違い」

スナップによる動きの違いの話って、ありますよね。

メタルバイブは、ルアーのボディーに直スナップなので、その差が出易いと思います。

 

差が出易いので分りやすいとは思いますので、良く釣り行ってて、感覚のいい人なら分かってるかとは思いますが、ワイドなスナップは、ルアーが大きく動き、レギュラーや先細(タイト)なモノは、動きが狭くなり弱く感じると思うのですが、どうでしょう?

 

ここで「違う」とか「逆じゃない?]と言う場合は、感覚が僕と違うということになりますので、これ以降の話は、「何言ってんの?」ってことになるかもです・・・w

ただ、まあ、何故、そうなるのかの解説をしますので、ご一読いただければ、少しは納得してもらえるのではないかと、思いますです。ええ。

 

文字で書くだけより、わかりやすいと思いますので、イラスト付きで解説します。

 

まあ、見ていただいて伝われば早いのですが、「アイとスナップが滑る」事により、ルアーの駆動域が増えるんですね。
スナップの違い
「支点が一点の方がブレないから、動き幅が広い」という説を聞いたことがありますが、たぶん、間違ってると思います。

それはスプリットリングが1重か2重かの話を混同しているのだと思われます。

ソッチの話は別でして、支点が一点になることで、ブレない(支点が動けない)から、ルアーが大きく動くという話ではなく、動きにキレが出るとか動きのブレ幅が無くなる(一定化する、安定する)とかそういう話だと思いますです。

これを混同してしまう人にありがちなのが、本やDVD等の他人の知識を基礎にしている人ですね。

頭の中でのことなので、「ズレる」のと「ブレる」のを混同してしまっているんですね。

 

自分の現場での感覚や見た動き、感じた引き心地で、どうこう語るのではなく、頭で他人の知識を構築してしまっているという事なのだと思います。お心当たりのある人は、お気をつけあれw

 

で、「支点が動けないほうが動きが大きくなる説」であれば、直結びが一番大きく動くはずですが、間違いなくそれはありません。

動かせば感じると思いますが、直結びよりはスナップの方が、明らかにルアーの動きが大きくなりますからね。

直結びは、頭を振るためには、ラインを振り回さないといけなくなるということも、ルアーの動きを抑えてしまう要因であるのですが、支点がズレられないから、引っ張られ放題で横に動けずタイトになり弱まる訳です。

 

てことは、やはり、支点がズレるからこそ、そのズレる分、多く(大きく)動く訳です。

その為(視点をズレさせるため)にスプリットリングが付けられているのだと思うのです。

そのスプリットリング、または、スナップにすることによって、頭を振る時に、支点が縛られず、フリーになるので支点がズレられ動きやすくなるのでしょう。

 

はたまた、スナップを使う時は、スプリットリングを外して代わりにスナップというのが基本なのですが、ハズさずにスプリットリングONスナップにする人もいます。

世界の田辺さんが有名でしょうか、リングにさらにスナップなのだそうです。

 

上で書いた僕の「ズレる説」で言うと、ズレる箇所が2か所になるという訳ですから、大きく動きそうですよね。

しかし、コレは、駆動点が2カ所になり、ルアーの動きが逃げ過ぎてしまいますので、タイトになるような気がしています。

ただ、これには、大きく動く説もあります、コレはルアーの動きによるのかもしれないと思っています。基本的に、僕は逃げてしまう弱くなる派です。

支点が2つの田邉式

 

ズレると言うのが理解できない人、まだおられますかね?

も少し、説明すると、例えばー・・・何かカーブしたモノに紐的なモノ引っ掛けて、身をゆだねて引っ張ってテンションを掛けてるときに、ちょっとバランスが崩れると、滑っておっとっとってなってグリリーンってなる。

昔、ナニカ遊んでて、そんなことになった記憶はないですか?

伝わるかな?

まあ、なんとなく想像できません?

スナップの駆動

 

でも、タイトなのは、滑りにくくしているので、体制が崩れても、グリリーンとまで行かず、コクンッてなぐらいで、余り滑らない。
 そう言う性質からして、、先細タイプは、ズレて欲しくないモノ、または、タイトにしたい時にイイ。

 

スピナベやバズ、スコーンなども、ズレ(大きな動き)を好まない人には、好まれるでしょう。

僕は、上記のほかにも、めんどくさがりなので、キャロ(三又にスナップ)や、ワームする時のフックになどは、好み的には先細派です。

 

で。

 

 

特に、メタルバイブは、スナップが狭いと背中が当たるんです。

これはスナップと支点がズレている証明でもある訳です。

 

これはエビメタルが独特なのかもですが、スナップの穴と背までの幅があるものは、揺らすと分ると思いますが、背が当たります。

酷使していると背中の部分が削れていると思います。(エビメタだけだったらスミマセン・・・)

背中が当たるようだと、滑りが出ないので、更に差が顕著に出ます。(よりタイトに)

 

後、重要なことに、背中が削れ過ぎると、ルアーが壊れますw

 

てことで、動き云々以前の話で、エビメタル(メタルバイブ)には、昔からEGのワイドスナップ(#2)をおススメしております。

まあ、僕も大きく動くことが悪いとは思ってませんしね。

ただ、まあ、好みもありますし、考えて、細いスナップであえて動きを抑えてタイトにしておられる方もおられます。

そういう使い方で、ルアーの動きを変える事も出来るんです、スナップて。

侮れないでしょ?


ワイドに動く、キビキビ動く、ブレずに動くのが良いという固定概念にとらわれ過ぎている人が多い昨今ですが、タイトに動く、ダラダラ動く、ブレブレ不安定に動く、事だって、全然悪くないハズです。

イイか悪いかを決めるのは、人間でもないし、テスト段階で山盛釣れたバスでもございません

今、その時、釣りをしている釣り場にいるであろう、バスが決める事ですからw

 

で、そういう事に気が付き、考えが纏ると、「ま、何でも釣れますよw」「釣れっときゃ、釣れますて」「釣りは8割魚(うお)任せ~w」てなことになってしまう訳です。ええ。

 

僕は、かなり前から、そうなんです・・・(笑)


うわべではなく、本当に、ソコに辿り着いちゃって、こうなっちゃうと、ルアーへの思考は、基本的に終わりです。

そして、思考は別へと動くのです、「その次の思考」へとね・・・。

 

そそ、そゆこと。