「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -174ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋気かな指にうす闇あらがいて                 掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆秋気・秋気澄む・秋の気



秋の気配・秋の大気について言い、


ことに秋の清く爽やかに

 

澄み切った空気の感触を言う。
 

漢詩から出た言葉。



秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「4つの革命 ビアズリーからダリまで」展を

高崎市美術館で観てきました。

 

 

 

 

 

 

 



「4つの革命」とは19世紀後半から20世紀にかけて、

ヨーロッパ美術の世界に起こった

<革命的>な表現のこと。



革命1 オーブリー・ビアズリーの耽美主義
 
革命2 パブロ・ピカソの視覚革命

革命3 ダダとシュルレアリスの精神革命

革命4 エコール・ド・パリ



1ではビアズリー、

 

あの「サロメ」3点が観られます。

印象深い白黒の装飾的なサロメやヨカナーン、

こんなに悪魔的で、蠱惑に満ちた作品を描いた

ビアズリーは22歳!?


2 ピカソ初期の作品「貧しき食卓」のデッサン。

貧しい、若い夫婦の鎖骨の浮き出た身体、

たったひとつ置かれたジャガイモ、

痛い、渇いた画面です。


3 「ダダ宣言1918」を書いたのは詩人のトリスタン・ツァラ。

「シュルレアリスム宣言」1924年に

詩人アンドレ・ブルトンによって著されています。

ここではダリの作品。


4 エコール・ド・パリはまさに20世紀の華。

世界各国のアーティストたちの坩堝。

シャガールやザッキン、レジェ、藤田嗣二、

マリー・ローランサンなどなど。

レジェの「サーカス」もあります。


かつて観た作品に出会えたり、

この館所蔵の絵画など見ごたえたっぷり。


さらに、さらに

 

グラフィックデザイナー佐藤晃一(好きです♪)

 

のポスター作品。

創作版画・谷中安規、

 

前川千帆と充実の展示でした。



2020年10月18日(日)まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本歌曲とは日本語の詩に

 

作曲された声楽曲のことです。

ちょうどこの季節の花「彼岸花」の曲も

 

レッスンを受けました。

2016年4年前になるのですね。再録いたします。

 




日本歌曲の第一人者、塚田佳男先生の

歌い手とピアニストのための公開レッスン。

雨の中、熱心な聴講生が出席している。


 「三つの小唄」 北原白秋 詩
           團伊玖磨 作曲

 春の鳥
 
 石竹(せきちく)t
 
 彼岸花


この三曲でレッスンを受ける。

北原白秋『雪と花火』からの詩。

白秋の初版本がネットに全ページ掲載されているのに、

びっくり。そしてうれしい。

楽譜に載っている詩はどこから引用しているのか、

表記が違っていることが多く、

初版か全集を調べるようにしているので。


歌、ピアノともに西洋音楽ではなく

邦楽の<間>をあらわすよう、言われる。

ピアノは太棹あり、鼓あり、歌舞伎のつけ、あり。

うたの楽譜にある細かい「装飾音符」でなく、

「こぶし」にする。

半音づつ音程を上げていくのは

 

音程をきっちりとるのでなく

切れ目がわからないようにずりあげる、などなど。

これを「西洋音楽」で演奏する !?


ときおり先生、実際に歌ったりされる、

その<邦楽>の素晴らしいこと。


「彼岸花」の後奏の最終音、

楽譜に書かれている音より1オクターブ下げる。

鐘の音が遠くから響く、

 

ところなのでとても効果的になる。

塚田先生がこの曲の作曲家・團伊玖磨氏に聞いてもらい、

同意を得た、とのこと。

貴重なアドヴァイスを受けた。


休憩で、リサイタル<萩原朔太郎をうたう>の

 

話なども先生といたしました。

「山村暮鳥『田圃にて』という詩、

楽譜では「たあんき ぽんき」になっていますが、

これは中田喜直先生が変えたのでしょうか?」

 

と質問したところ、

やはり作曲家による変更、と。


この三曲、2016年11月30日(水)に

高崎演奏家協会 定期演奏会で歌います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「通り過ぎる電車のように 安藤紘平」展

前橋文学館で観ることができました!

広瀬川に逢うのも、文学館へ入るのも7ヵ月振り。

今日の広瀬川とうとうと「白く」流れて。


萩原朔美館長が出会った表現者たち、

その第三弾が映像作家「安藤紘平」展。

映像を支柱とした展示。

その映像との出会いは天井桟敷の海外公演中に

寺山修司と折半して中古の16㎜カメラを

購入したことがきっかけ、とか。

ご自身で執筆されたシナリオ、映像作品、CM、

映画祭の数多い写真など興味深くて。



フランス国際映画祭などたくさんの審査をされていますが、

ここ前橋文学館で、「萩原朔太郎生誕120周年」のおり、

公募の映像作品を小栗康平監督とともに

審査されていた姿もなつかしく。



映像作品も多いので、時間をとってお出かけください。

まだ間に合います♪

2020年9月22日まで。

 

 

 

 

 

 

 



◆前橋文学館ホームページ

萩原朔美館長が出会った表現者たちを取り上げるシリーズの第3弾として、


映像作家の安藤絋平さんを紹介します。


安藤さんは寺山修司主宰による演劇実験室・天井棧敷の制作として活躍、


〝ネクタイの似合うただ一人の劇団員〟として


劇団初の海外公演の実現に奔走し、


寺山修司と折半して中古の16㎜カメラを


購入したことで映像の世界と出会います。


 TBS社員として勤務する傍ら、


ハイビジョンに先鞭をつけた制作者として世界的に活躍し、


多くの映像作家や俳優等と交流を持ち、


繊細で独創的な映像作品の制作で高い評価を受け、


現在も映画祭の審査員を務めるなど活躍しています。


制作者、技術者、そして表現者としての顔をもつ


安藤さんの世界を、映像作品を中心に展示紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年、4年前の9月の高崎兜太句会。

熊谷からの兜太先生のお越しを

メンバー皆でお待ちしていました♪ 以下に。




兜太先生、はやばやと到着。

このところJR新幹線の時刻表がかわって、

次だと遅れてしまう、とか。

来月から15分早めに始めることとなった。

句会の前にお話し。

前日、中村草田男「萬緑(ばんりょく)」の解散に

立ち会ってこられたとのこと。



兼題は「水田(みずた)」。

6月にこの句稿を提出しているので、

いまの季節とはそぐわない(笑)。

三句&問題句を一句選えらぶ。

今回はわれて、まずは5点の


   月を抱く水田一枚ずつの物語


私のも選びました。


ちょっとあまいかとも思いますが・・・



兜太評:素朴な句。

     「月を抱(だ)く」ではなく「月抱(いだ)く」とすると

     平凡の非凡となる。


問題句のみで6点となったのはこの句。


   没頭すわたし秘かに棚田です


この句も選びました。



兜太評:「没頭するわたし」と読む。

     なにかに没頭して不安、孤独な状態、

     「棚田」におちいった状態、自分は棚田的存在。

     平坦な田でなく、立体的な「棚田」であるのがよい。


兜太先生、今月の句の評価、点数で示された。


私、どうも「水田」「青田」などは苦手で、

今月は<無事通過>で終りました(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「パヴァロッティ 太陽のテノール」

観ることができました!



このパヴァロッティのドキュメンタリー映画、

予告にあるよう9月に観ることができるのか、

とても危ぶんでいました。

高崎へ行くのも2月以来、ちょうど7か月ぶり。

無事に観られたことが、こんなにも嬉しい、とは。




 

 

 



むろんパヴァロッティの歌声もたっぷり♪

小学校の先生からオペラ歌手へ、

どのようにキャリアを積み上げていったか、

マネージャー、エージェントなどの証言、

三大テノールのドミンゴやカレーラス、

その結婚、妻、愛人、のちの妻、三人の娘たち、

「どのように歌を愛し、人生を愛し、パスタを愛した」かが、描かれて。

 



メトロポリタン歌劇場・配信で観られた、

絶頂期の「ラ・ボエーム」「愛の妙薬」「トゥーランドット」。

そのなかのアリアも映画のなかにありました。



ミスター・ハイC、

 

輝かしい芳醇な高音はパヴァロッティならでは。

なかでもドミンゴの指揮で歌われた

 

「誰も寝てはならぬ」はまさに絶唱!

歌い終わったパヴァロッティの潤んだ瞳、

その表情がすべてを物語っていました。


このアリア、いまも頭のなかで

エンドレスに鳴り響いています。



映画「パヴァロッティ」、至福の刻。


パヴァロッティが好き、

オペラがお好きでしたら、ぜひ。




















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨナス・カウフマンの「ウエルテル」2014年公演

 

このプロダクションを観るのは2回目。

 

(メトロポリタン歌劇場の配信)


もう惚れ惚れするカウフマンのウエルテル。

そのウエルテルの苦悩の心理描写の

なんと緻密で、切々と迫ってくることか。

その容姿、

 

そのほの暗い声での

歌唱も演技も素晴らしいことは言うまでもありません。

第三幕のアリア「春風よ、何故に私を目覚めさせるのか」を

なんども繰り返し聴いてしまいました。






 

第一幕ウエルテルとシャルロット

ソフィー・コッシュ(シャルロット)もさすが。





 

シャルロットとソフィー

 

 


リゼット・オロペーサ(ソフィー)が良かった。

ややもすると朗らかで、

 

ただ明るい妹になりがちなソフィー役、

姉を思いやる心情がにじんでいました。



 リチャード・エア(英国):演出

演劇の演出家とか。

オーソドックスな舞台ですが、

細やかな演技、心理の描き方もうまく、ドラマティック。

美しい舞台美術とも相まって、見ごたえ十分な舞台。

 
 指揮:アラン・アルティノグリュAlain Altinoglu

 舞台美術:ロブ・ハウェル


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝顔、まだまだ元気に咲いています。

朝顔は「夏の花」と思われているかも。

小学生のころ「朝顔観察日記」

夏休みの宿題にあったりして。

俳句では秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 



近くの家ではグリーンカーテンにして、

ピンクやブルー朝顔が咲きつづけて、涼やか。

この「蕣」あさがおの漢字表記、好きです。


シーボルトも日本の代表的な花として、

海外に紹介しています。

 

 

 

 

 




◆アサガオ(朝顔、学名: Ipomoea nil 、英: Morning glory)。

ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物で、

日本で最も発達して、ポピュラーな園芸植物。

奈良時代からある古典園芸植物のひとつ。

中国語で牽牛(簡)。

 



(画像は「季節の花」よりお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朔太郎は故郷(前橋)を嫌うほど、愛していた」

朔太郎の孫で、館長の萩原朔美さんの言葉です(2020年9月2日)。

萩原朔太郎記念 前橋文学館のホームページに

「館長の言葉」として、アップされています。
   https://www.maebashibungakukan.jp/gm


その呪詛や怨みが切々と書かれた詩のひとつが、

「公園の椅子」(『純情小曲集』)です。


    公園の椅子
                         萩原朔太郎

人氣なき公園の椅子にもたれて

われの思ふことはけふもまた烈しきなり。

いかなれば故郷(こきやう)のひとのわれに辛(つら)く

かなしきすももの核(たね)を噛まむとするぞ。

遠き越後の山に雪の光りて

麥もまたひとの怒りにふるへをののくか。

われを嘲けりわらふ聲は野山にみち

苦しみの叫びは心臟を破裂せり。

かくばかり

つれなきものへの執着をされ。

ああ生れたる故郷の土(つち)を蹈み去れよ。

われは指にするどく研(と)げるナイフをもち

葉櫻のころ

さびしき椅子に「復讐」の文字を刻みたり。



 注:()はルビ


◆郷土望景詩の後に

  前橋公園

前橋公園は、早く室生犀星の詩によりて世に知らる。

利根川の河原に望みて、堤防に櫻を多く植ゑたり、

常には散策する人もなく、さびしき芝生の日だまりに、

紙屑など散らばり居るのみ。

所所に悲しげなるベンチを据ゑたり。

我れ故郷にある時、ふところ手して此所に來り、

いつも人氣なき椅子にもたれて、

鴉の如く坐り居るを常とせり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

イサム・ノグチ展を観たのは2年前。

 

 

イサム・ノグチの軌跡をたどる

 

じつに充実した展示でした。

 

再掲いたします。

 

 

 

「イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ」展を

東京オペラシティ アートギャラリーで観てきました。

 

 

イサム・ノグチ (1904~1988)は

日本人の詩人の父親(野口米次郎)と

アメリカ人の母親のもと、アメリカに生まれる。

彫刻、舞台美術、家具、照明器具などのデザイン、

陶芸、庭、ランドスケープ・デザインを手がけています。

 

 

 

 

 

横たわる男


会場にはいるとドーンと巨大な水墨のドローイング。

北京に滞在中に水墨を学び、その折の作品が8点。

その墨の線が自在に走り、のびやかなこと。



モダンダンスのマーサ・グラハムの舞台装置、

衣装もデザインしています。

そのマーサ・グラハムのモダンダンスの映像が流れていて、

装置の大きさやどのような作品であったか、

 

見ることができました。

 

 

 

 

 

 

あかり




照明の「あかり」の部屋。

この提灯、光の彫刻といわれています。

半径2メートルもある巨大なものも展示されて。

うちではもう数十年この「あかり」を使っています。


子供のための遊具デザインや、庭、ランドスケープは

デザイン画、模型、映像で。

「チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園」など

静寂をたたえ、ゆるぎない。

 

 

 

 

 

 

アーケイック

 



圧巻なのが、石の彫刻。

自然から見出した<石>や<岩>、

その嶮しい肌合い、厳粛なたたずまい、

すざまじい存在感。

「アーケイック」「無題」など惹きこまれて・・・

イサム・ノグチのじつに多様な活動、

圧倒的な作品。

見ごたえがありました。


チラシにはこう紹介されています。

<若き日に北京で書いた毛筆による身体ドローイング、

モダンダンスの開拓者、マーサ・グラハムのための舞台装置、

日本で製作された陶芸品や光の彫刻「あかり」のデザイン、

さらには、ランドスケープに関わる模型・資料・動画、

そして晩年のなまで、多様な作品を通して、

「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」>


9月24日(月)まで。