私の夢は、息子をプロ野球選手にすることです。 -2ページ目

私の夢は、息子をプロ野球選手にすることです。

息子に誇れることがあるとすれば「高校球児」だったことくらい。そんなもんだ。
ただ野球は人生だ。野球で学び野球で育つ。そんな育児があっても良いではないか。当面のライバルはサッカーである。

昨日はあいにくの天気。




という予報だったので、土曜日に公園へ。
















息子(5歳)はバッターもピッチャーもやりたがる。


私の少年期はバッターばかりやりたがっていた記憶があるが

息子の場合はどちらもやりたいタチらしい。







我々のルールは通常の野球と同様である。



打ったら1塁に走る。

2塁や3塁も狙う。





ある一定の線を越えればホームラン。







1回3アウト制で、まぁだいたい6回くらいまでやる。
















たいていコチラが裏からスタート。




息子は知っているプロ野球選手になりきり

1番は○○、2番は○○と自己申告し

その選手に合わせバッターボックスに入る。



つまり右でも打って左でも打つ。

















個人的には右バッターで行ってもらいたい。


右利きなので、右も左もイケるのだが

私が右バッターで過ごしたため

大きくなった時にアドバイスしやすい。



左バッターボックスからの風景は

遊びレベルでしか見たことがない。














さらに、今のプロ野球では右バッターに魅力的な選手が揃う。



中島や中村、中田翔、坂本・長野、松田など

各チームの主力に右が多い。




イチローや松井の全盛期には左至上主義みたいな

風潮もあったが、今は変わりつつある。





右利きによる右手の押し込みが重要なのであろう。

























ちょっと話が逸れた。



息子との野球の件であるが、下からやんわり放っていた時は

2球に1回くらいの頻度でバットに当たっていた。


それがフェアゾーンに行くかファウルゾーンに行くか、

という楽しみ方であった。




上から放るようになってからは、そうも行かない。



5球に1回くらい当たる程度。



打率というか、当たる確率が2割程度である。




そこでファウルになろうもんなら、アウトは確実だ。




ただ、クリーンヒットした時の打球の飛び具合が

下から投げていた時のものとは格段に違う。





ボールの勢いや角度によるものだろうが、

普通に私の頭を超えることがある。


下から投げていた時は、よく当たるものの

ゴロがメイン。



今ではフライやライナーも増えた。



















であるから、5割で当たっていたものが2割になっても

息子はつまらなそうな顔をしない。



むしろ、クリーンヒット感を満喫している。












感覚的には中学校の野球部に入った時と似ている。



今まで遊びでやっていた野球が部活になる。



レベルがはるかに違う。




















私の世代では、まだまだ野球が一番人気だった。

中学生の頃にはJリーグが誕生していない。





だから部員の数も多くなる。



中学1年の春、新入部員は30人以上いたはずだ。


それがゴールデンウィークが明ける頃には

20人くらいまで減っていた記憶がある。



この10人が、いわゆるクリーンヒット感を

満喫できないタイプではないかと考える。






部活になると、簡単に打てない。

というか、1年の最初なんてボールもまともに触れない。


たまに与えられたバッティング練習で打った、あの感触。


遊びではない「野球」に出会う瞬間である。


そこで凡打しても、それは楽しいものだ。











ひとつレベルが上がった時、それを楽しめるのかどうか、

野球が上達するために必要不可欠なことだと思う。













その意味で、今のところ息子は良い感じなのである。




ちなみに言うと、上から投げる=コントロールを要求される。


息子のレベルが、少しながらもひとつ上がったことで

私のレベルアップも要求される。



ボールばっか投げてても、仕方ない。


悪球打ちの名手になられても困る。





というわけで、私のコントロールも上達を目指すのである。






















野球の結果は4-3で息子の勝ち。


微妙な点差で負けてあげることを、モットーにしている。




負ける悔しさを教えるのはまだ先で良いと考える。



まずは楽しんで野球をやることが第一なのである。




















昨日はプロ野球のドラフト会議だった。


20代の頃であれば「もしかすると、自分が指名されるかも」

なんて冗談を言いつつ見守ったものだが、

さすがに30代の中盤になると、そんな冗談は出ない。




同世代のプロ野球選手は少なくなった。

仮にドラフトに引っ掛かっても、短命である。

(いや、引っ掛からんて…)





















今年のドラフト。



巨人への入団を希望し1年浪人した菅野投手。


大学ナンバー1の呼び声高かった東浜投手。


甲子園、春夏連覇の偉業を達成した藤浪投手。


直前にメジャー志望を表明した大谷投手。



この他にも良い選手はいっぱいいるわけだが、

とりあえず「BIG4」として彼らの動向が注目された。






当然ながらの1位指名で、彼らはプロの世界に

足を踏み込むわけだが、特殊なのは大谷投手。




日本のプロ入りを希望していない。















個人的には「やりたいんだったらアメリカで

やらせれば良いのに」と思う。


野球ファンとして、若い頃からアメリカで奮闘する

若者の姿も見てみたい気はする。

(だからって全部が全部、行ってもらっても困るが)







ただ、親としての見方をすればどうだろう。


間違いなく、反対する。
















18歳でいきなりメジャー契約というのは難しい。


おそらくマイナーリーグで実戦を踏み、

結果を残してお呼びがかかるのを待つ…

そんなスタイルになるハズである。


2~3年の下積みは覚悟すべきだろう。










チームによるのだろうが、マイナーの環境は劣悪だと聞く。


アメリカの広大な敷地をバス移動。


昼も夜も分からなく程の距離を移動することもある。



試合になれば、もうハングリーの塊。


日本人には想像もつかないほど貧しい環境で

育ってきた選手も多いハズだ。





そんな選手にとって、野球は「金」であり

生きるための一縷の望みかも知れない。














「よりレベルの高い環境でプレーしたい」


日本人選手がメジャーを目指すとき、

たいがいこの手のコメントを残す。









日本で結果を残した一流選手であれば

メジャー契約での渡米も可能である。


マイナー契約であっても、割と早い段階で

メジャーに上がり、結果さえ残せれば

そのままメジャーで使ってもらえる。













だが18歳の若者に、その保証はない。

チャンスが来るかどうかも分からない。




そして、何より言葉が通じない。



大谷投手の英語レベルがどのくらいなのか

定かではないが、もし通訳が必要なレベルだと

したら、言葉のハンディは大きすぎる気がする。












高校卒業したての自分を想像すれば容易だ。


単身アメリカに行き「マイナーからメジャー目指すわ!」

なんて、決して言えない。








いや、そんな野球レベルなかったじゃん!


って、そこがツッコミどころなのではない。



英語もロクに喋れないのに、どうやって

誰も知らない土地の生活になじめるのか。



私なら3日で根をあげて帰国するだろう。







アメリカの野球は俺に合っていない。


なんて言い訳しながらガリガリ君にかぶりつく。






そんなところだ。















だから、私が大谷投手の親だったとしたら、

まずそこが心配になると思う。



当然、彼の親御さんたちも心配して

その辺の諸問題はクリアになったからこそ

息子の渡米に賛成したのだろう。



子どもの意見を尊重し、悔いの残らない

人生を歩ませることも親の務めである。





その考えに則るなら、先に書いた「反対する」と

矛盾してしまう。諸問題をクリアして子どもを

送り出す…それこそが正解ではないか、と。



























いや、違うのである。


私が反対しているのはアメリカという場所だ。

遠い、遠すぎるのである。







どうやって応援すれば良いと思ってんだ!

と、私は息子に激怒することだろう。






もちろん、全試合を見ることなんて不可能ではあるが、

週末は息子の所属する球団を追っかけ観戦旅行…

というのが私の憧れである。





日本ハムであれば札幌に。


楽天であれば仙台に。


中日であれば名古屋に。


阪神や広島やソフトバンクだっていい。





私の息子がプロ野球選手になったら

できるだけ試合を見に行きたい。





息子の打球に感動する少年がいることだろう。

息子の活躍にハイタッチするカップルがいることだろう。

息子に失策に悪態つくおじさんもいることだろう。

















それがアメリカなんて言われた日にゃあ…

悲しくて昼間っからチビチビ呑んじゃうぞ、である。
































ところで、昨日のドラフトで指名された選手は70人。

育成選手12人を合わせても82人である。


※育成選手とは契約金ナシで年俸(給料)も安い、

簡単に言えば「半分プロ」みたいな選手







つまり、昨日の日本において最大82人の

プロ野球選手の父が誕生したわけである。




「たったの」である。








野球人気の凋落などと言われることもあるが、

学生の競技人口から見れば、やはりサッカーとともに

他のスポーツより群を抜いている。




例えば高校球児の数で言えば、17万人弱である。


そのうちの3年生が5万人強。




それに大学4年生や社会人選手などを加えた、

どうだろう、対象者は7~8万人くらいになるだろうか?






その中からの82人である。







対象者が8万人だと仮定すると倍率1000倍。





小さい頃から野球が好きで、必死で練習して

プロ野球選手になることを夢見た選手たちのうちの

1000人に1人が夢を叶えるのである。











プロの世界で活躍するには、さらに

狭き門を突破するだけの努力と才能が

必要なわけだが、それはまた別の話。







私は、その1000人に1人の父親になるため、

これから努力していくのである。













最短であれば13年後。


会見を開く準備をして、自宅で待ちたいのである。




























さて、明日から週末。


日曜日の関東地方は天気が崩れる予報が出ている。


だとしたら、明日だ。



1000人に1人のため、遊びかてらの

バッティング練習を行う予定である。




















野球で育児すると書いたが、育児のレベルは人さまざまだと思う。

(野球のレベルもそうだが、それはまた後日にでも)









今や「イクメン」という単語も生まれ、男性が率先して

育児に参加する時代である。







例にもれず、我が家もそうである。













ただ、やはり育児のメインはママさん達だと言えるだろう。




というか、一般的なサラリーマン家庭であった場合、

育児にかける時間がない場合もあるハズである。










共働きであれば、お互いが調整し合って

代わりばんこでいろんなことをやる必要があるが、

仮に専業主婦の家庭だった場合、仕事から帰ってきた

旦那に「育児手伝いなよ。まず、風呂。そして寝かしつけ!」

なんて奥さんがいたら十中八九

旦那は居酒屋で同僚に毒づきまくるだろう。





そういう家庭であれば、休みの日に父子で出かたり

炊事や洗濯などをして、奥さんの手を休ませる。



それがイクメンのノーマルスタイルなのだと思う。





















ウチはどうかというと、一応、共働きである。


奥さんは会社員。私はフリーランス。



フリーランスな仕事は、さまざまな場所で仕事をする。



ネットカフェや喫茶店の方もいるだろうし、

仕事を受けている会社に行く方もいるだろうし、

個人で事務所を構えている方だっているだろう。



多種多様である。










私の場合は、主に自宅である。







7~8割は自宅で仕事をしている。













そのため、近所の奥様方に

「あそこのご主人、毎日、家にいるようだけれど

一体、なにをしてらっしゃるのかしら?」

なんて噂されていてもおかしくはないのである。




自宅にいる(もちろん仕事はしているが)、それ即ち

「専業主夫」と見られてもおかしくはないような生活である。

















息子が熱を出して、保育園から

「迎えに来て下さい」なんて言われると

迎えに行くのは私である。




つまり保育園の先生からも「○○くんのお父さん、

なにやってらっしゃるのかしら?」なんて

噂されていること間違いナシなのである。




















で、何を言いたいのかというと、そういう生活なもんで

晩飯は毎日私が作る。


そりゃそうだ、家にいるんだ。




食材は土日にまとめて買うことが多いが、

その買い物は私が行く。


そりゃそうだ、奥さんは運転ができない。










こんなこと言うと、世のお父様方から

「女の肩を持つな!」と言われそうだが、

買い物は男がするべきである。






食品の買い物は、骨が折れる。

特にまとめ買いするなら、重すぎて手がちぎれそうになる。











カートに乗せれば重くないだろ?


愚問である。




レジ台に乗せるとき、袋に詰めるとき、

車に乗せるとき、家で冷蔵庫まで持って行くとき、

いちいち重いのである。





















ちなみに言うが、だからと言って奥さんと一緒に行くのは

勘弁してもらいたい。奥さんからしてみれば

荷物持ちとして連れてきているのだと思うが、

スーパーの中をウロウロ、どこに何があるか分からず

さまよっている男性は邪魔以外の何物でもない。








話が矛盾しているようだが、買い物は男がすべき、

行くなら自分一人で、が私の持論である。

























話が逸れた。



何の話かというと、私の場合は炊事をやる。

買い物もやる。ついでにゴミ捨てもやる。


洗濯は奥さん。



掃除は土日にやるかやらないか(やれよ)。



その他、風呂の準備や保育園への送り迎え、

けっこう私がやる。





つまり、一般的なサラリーマン(専業主婦)家庭の

「イクメン」とは、正直レベルが違うのである。



いや、別にそれだから偉いとか、

誇らしげになっているのではない。






やりたくて、こういう生活をしているのではなく、

なんとなく生きていたらこうなったのだ。






ただ、ママの助っ人レベルのイクメンだとは

思ってもらいたくないのである。






がっつり育児する生活だ。















野球に例えるなら、チーム強化のためにやってきた

助っ人外国人ではなく、助っ人ととしてやってたら

いつの間にか外国人枠から外れてしまった選手である。



分かりやすく言えば、私はラミレスだ。




いや、バレンティンやペーニャの方が打てるぜ!

って意見も分からなくはないが、

外国人枠から外れる貴重さたるや。




助っ人の枠を超え、日本人と同じ扱いになる。


イクメンの枠を超え、母同様の育児を行う。





もしかすると、全然違う話をしているのかも知れないが

気にしないでもらいたい。


好きで書いているのである。























ということで、私は息子の腹を満たしている。


言っておくが奥さんと代わりばんこではない。



外の仕事で遅くなりそうな時は、朝から晩飯を

こしらえていく。もしくは前の晩に作る。




土日に「たまには作ってみれば?」なんてことも言わない。



別に料理は苦ではないし、むしろ楽しい。






心配事があるとすれば、奥さんの料理が上達しないことだ。


「母の味」を息子が覚えることはなさそうである。

「父の味」なら、まだしも。






ま、そんな細かいことは気にしなくて良い。


要は息子の体を作る栄養分は、私の料理で

作られるという事実。







プロ野球選手を目指す少年の、肉体形成の

大部分を占めるのが食生活だと考える。





私の料理で息子が育つ。


これこそ、育児の醍醐味であり、

ガチイクメンの最大の武器なのである。






















…ところで、便宜上「イクメン」という単語を使ったが

個人的には違和感ありまくりである。



だったら使うなって話だが、今さら書き直すのは

面倒なのである…。