昨日はあいにくの天気。
という予報だったので、土曜日に公園へ。
息子(5歳)はバッターもピッチャーもやりたがる。
私の少年期はバッターばかりやりたがっていた記憶があるが
息子の場合はどちらもやりたいタチらしい。
我々のルールは通常の野球と同様である。
打ったら1塁に走る。
2塁や3塁も狙う。
ある一定の線を越えればホームラン。
1回3アウト制で、まぁだいたい6回くらいまでやる。
たいていコチラが裏からスタート。
息子は知っているプロ野球選手になりきり
1番は○○、2番は○○と自己申告し
その選手に合わせバッターボックスに入る。
つまり右でも打って左でも打つ。
個人的には右バッターで行ってもらいたい。
右利きなので、右も左もイケるのだが
私が右バッターで過ごしたため
大きくなった時にアドバイスしやすい。
左バッターボックスからの風景は
遊びレベルでしか見たことがない。
さらに、今のプロ野球では右バッターに魅力的な選手が揃う。
中島や中村、中田翔、坂本・長野、松田など
各チームの主力に右が多い。
イチローや松井の全盛期には左至上主義みたいな
風潮もあったが、今は変わりつつある。
右利きによる右手の押し込みが重要なのであろう。
ちょっと話が逸れた。
息子との野球の件であるが、下からやんわり放っていた時は
2球に1回くらいの頻度でバットに当たっていた。
それがフェアゾーンに行くかファウルゾーンに行くか、
という楽しみ方であった。
上から放るようになってからは、そうも行かない。
5球に1回くらい当たる程度。
打率というか、当たる確率が2割程度である。
そこでファウルになろうもんなら、アウトは確実だ。
ただ、クリーンヒットした時の打球の飛び具合が
下から投げていた時のものとは格段に違う。
ボールの勢いや角度によるものだろうが、
普通に私の頭を超えることがある。
下から投げていた時は、よく当たるものの
ゴロがメイン。
今ではフライやライナーも増えた。
であるから、5割で当たっていたものが2割になっても
息子はつまらなそうな顔をしない。
むしろ、クリーンヒット感を満喫している。
感覚的には中学校の野球部に入った時と似ている。
今まで遊びでやっていた野球が部活になる。
レベルがはるかに違う。
私の世代では、まだまだ野球が一番人気だった。
中学生の頃にはJリーグが誕生していない。
だから部員の数も多くなる。
中学1年の春、新入部員は30人以上いたはずだ。
それがゴールデンウィークが明ける頃には
20人くらいまで減っていた記憶がある。
この10人が、いわゆるクリーンヒット感を
満喫できないタイプではないかと考える。
部活になると、簡単に打てない。
というか、1年の最初なんてボールもまともに触れない。
たまに与えられたバッティング練習で打った、あの感触。
遊びではない「野球」に出会う瞬間である。
そこで凡打しても、それは楽しいものだ。
ひとつレベルが上がった時、それを楽しめるのかどうか、
野球が上達するために必要不可欠なことだと思う。
その意味で、今のところ息子は良い感じなのである。
ちなみに言うと、上から投げる=コントロールを要求される。
息子のレベルが、少しながらもひとつ上がったことで
私のレベルアップも要求される。
ボールばっか投げてても、仕方ない。
悪球打ちの名手になられても困る。
というわけで、私のコントロールも上達を目指すのである。
野球の結果は4-3で息子の勝ち。
微妙な点差で負けてあげることを、モットーにしている。
負ける悔しさを教えるのはまだ先で良いと考える。
まずは楽しんで野球をやることが第一なのである。