～疎外感や孤独を感じている人たちへ～

パソコン教室を営んでいる

和田基博と申します。

休みと言えど一日じゅうゴロゴロしたり、まるまる寝て過ごす、なんてことは

この30年思い出してみても、ほとんど記憶にありません。

若い頃は朝寝られる―と目を覚まして、二度寝、三度寝、時には前の晩からずっと寝っぱなしで、

お腹が空き過ぎて夜起きた、という事もありましたが、寝たり、ゴロゴロした分だけ何だか時間を

損したような気持を持つことが多くなっていったのです。

大学生の頃、講義そっちのけでお金になるものだからと、夜間のアルバイトに精を出し、

大手のパン製造工場でしたが、夕方から入って朝の8時まで1回生から2回生まで約1年半

働いたことがありました。

当時は労基法も残業や労働時間も厳しくなく、社員の勤務時間以外の残業を減らすために

アルバイトを雇っていたような時代でした。

それぞれのカテゴリーごとに振り分けされ、成型、焼き、加工、包装と工程ごとにその現場に入り、

仕事を教えてもらいながら、時給と何時間勤務したかで給料が決まるので、社会勉強とは

当時は思っていなかったのですが、それでも仕事を覚えていくのが楽しかったのを憶えています。

しかも休憩時は食堂へ出入りして、好きなものをいくら食べても良かったので、

懐が寂しいお金のない時には、工場でお腹を満たしていたのも魅力の一つでした。

焼きあがってベルトコンベアーに乗ってある程度冷めた頃の焼きたてのパンは

一番美味しいことも知りましたが、不良品が出たのを食べるのも製造過程では何千個も作るのを

見ており、数年間はパンを買って食べようとは思わないほどでした。

それよりも食堂で食べる白いご飯、うどんやそば、カレーライスなどもありましたが、

主に日替わり定食ばかりを食べていて、若い頃の私には何よりのご馳走に思えたのです。

当然昼夜逆転し、今思えば体内時計も狂って体調も思わしくなく、

ある時トイレで便器が真っ赤になり、

血便をしたのに仰天したのです。

あわてて病院に行き検査をしてもらったところ、内痔、つまり痔になったのでした。

それも朝帰宅して講義がある時はそのまま出かけ寝ない日が2週間も続いたことがあったのです。

最初の3日間くらいは、眠くて眠くて仕方ないのですがそれを過ぎると今度は眠く無くなるのです。

脳を休め、体を休めることをしなくなると体調にも精神的にも異常をきたすことは

当たり前の事なのですが、若くて体力にも自信があった私は少々の無理も一時期だけであれば、

何ともないだろうし、眠れるときに寝ればいいやと気軽に考えていたのでした。

ちなみに行った病院は大きな大学病院で私の許可なくお尻をむき出しにしている所に

インターンの先生たち男性二人女性二人がやってきて、診察している医師から

「君たちちょうど良いから見ていきなさい」と、私の直腸の患部を開いて何時の方向に

痔瘻があると順に見せていったのでした。

恥ずかしさのあまり訴えてやろうかと思ったほどでしたが、若かったからか男性の私でも

こんな恥ずかしい思いをしたことは後にも先にもありません。

今から思うとインフォームド・コンセントなどは無かった時代でしたので、仕方のないことで

私の人生で最も恥ずかしい思い出です。

学生ですからあんまりバイトに専念すると単位も取れなくなり、留年はしたくないので

学業に専念するために下宿生活を3回生の時は自宅通学に切り替えたのでした。

切り替えたのというのは、大学は電車で1時間くらいで通える距離に実家があり、

他県から来た友人たちと暮らしてみたかったからで、親に頼んで寮や下宿生活をさせてくれたことに

理解を示し、甘えさせてくれた亡き父親と母親には感謝しています。

その出来事を機に寝ることの大切さ、大事さを肝に命じたのでした。

休みでも目覚めてアファメーションをし、神棚に向かって祝詞を上げ挨拶をするのは、

私が生きているという事の第一歩、でもあるのです。

人間はいかに自由でありたいと思っても基本的欲求、食べる、寝る、排泄する、は

しなければならない動物です。

自然のサイクルで生きること、生活もその一部なので、基本的には日が昇るとともに活動を始め

夜暗くなると寝るということが、より自然なのです。

続きは次回以降アップしていきたいと

思いますので

少しでも、何か参考になったとか

興味があるとか気が落ち着いたと

思って下さると幸いです。

自然のサイクルに合わせる