トレス・へネラシオネス ~ ica旅行記 ~② | 関内駅前溜学NOVA日記
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さて製造工程に。こちらは葡萄の圧搾機です。


葡萄の使用量はプロのケブランタ、イタリア、アルビジャ、トロンテルはリッター当たり6.5キロから7キロ。

モストヴェルデはリッター当たり9.5キロから10キロと大分多くなります。


トレス・エスキーナス時代に使われていた圧搾場↓もすぐ近くに残されています。

ここに葡萄を敷き詰めて人が踏んでいたそうな。




発酵槽はプラスチック製。





トレス・へネラシオネスが持つ蒸留器は2種。


Falca(ファルカ)とAlambique(アランビケ)

簡単に言うと旧式=ファルカ 現式=アランビケ といった感じか。



こちらがアランビケ。不純物をより取り除き、綺麗な香りと味になる傾向とのこと。 

ペルーのピスコは1回蒸留です。

 


こちらがファルカ。ちょっとこの写真じゃわかりづらいですよね💦

アランビケと同じように奥のプールに管を通し、水の温度で液化させます。

ファルカは香りとフレーバーがコンセントレートされて、よりしっかりとしたボディになる傾向との事。

ファニータ女史は好んで使っていたようですが、息子のConsuelo氏が任されるようになってからは出番は減ったようです。現在も使われていますが何にファルカが使われ、何にアランビケが使われるかは非公表。

ちなみに彼らのファルカはとても古く、ペルーの農地改革後にファニータ女史が買い取ったものだそうです。

 

その後色々なボデガに行き、色々な蒸留器を見ますが、私がこれまで見たウィスキーやジンに使われている蒸留器とは全く異なるレトロな物が多く、特にこのファルカには目を奪われました。

 


蒸留後、アルコールを落ち着かせるためタンクで寝かせる。最低でもピスコは3か月は寝かさなくてはいけないのです。


ペルーのピスコは加水なし、熟成なしです。

熟成させた物はピスコブランデーという分類になります。


これはトレス・エスキーナス時代に使われていたアルコールを落ち着かせるために使われていた壺。


現在は使われていません。

インカ帝国時代にpiskos(ピスコス)と呼ばれた陶芸品でアルコールを貯蔵するようになり、それらの⼊れ物も中の酒もpiskos(ピスコス)と呼ばれるようになりました。



寝かせた後フィルタリングしてボトルに詰めます。

 

さて、今回輸入されるトレス・へネラシオネスはこちらの5種。

 

Acholado(アチョラド)

ケブランタを主体に、イタリア、アルビジャ、トロンテルをブレンド。

ほのかな甘味とブレンドによってバランスのとれたアロマとフレッシュさが特徴。

 

Quebranta(ケブランタ)

しっかりしたボディに葉巻、マンゴー、ピーカンナッツの香り。口に含むと甘味を長く感じる。

 

Italia(イタリア)

洗練されたエレガントなアロマが特徴。そのアロマは柑橘類と花の蜜を感じさせる。

 

MostoVerde Quebranta(モストヴェルデ・ケブランタ)

モストヴェルデはモストの発酵途中で蒸留を行い、葡萄の糖分を残したまま製造する手法。

緑の草のアロマ、味わいは丸みがありビロードのような滑らかさで余韻も長い。

 

MostoVerdeTorontel(モストベルデ・トロンテル)

モストヴェルデはモストの発酵途中で蒸留を行い、葡萄の糖分を残したまま製造する手法。

柑橘類とフローラルなアロマ、とても甘く、丸みがりなめらかな味わいが口の中で長く続く。

 


余談ですがこちらは現地で飲んだトレスへネラシオネスが作っているケブランタの甘口赤ワイン。

Consuelo氏いわく、ピスコ用品種でワインを作るには最近のトレンドらしく、ケブランタ、トロンテル、アルビジャが主に使われているそうです。

今年は初めての試みとして辛口のケブランタのロゼとアルビジャの白ワインを作ったんだそうな。

飲んでみたい!!

ワインを飲んだ後に同じ生産者のマールやグラッパを飲むのと同じように、ペルーのワインを飲んだ後に同じ生産者の同じ葡萄品種のピスコを飲めたら楽しいもんです。

 


美食の国ペルー。色々な国のミクスト文化が織りなす酒と食の数々はとても2週間では味わいきれないものでしたが、忘れられない2週間となりました。

素晴らしいBARも多く、ハートフルなバーテンダーに支えられた旅となりました。


しばらく海外には出れない世の中ですが、少し落ち着いたらこのピスコとピスコのカクテルを伝える旅に出ようと思っています。

その時は皆様よろしくお願いいたします。


石井 豊

Bar SuperNova


〜トレス・ヘネラシオネス輸入までの道のり〜

【インポーター後記】リカーランドキムラ 峯岸 雄太

ピスコ普及活動に尽力しているバーデンダーの石井さんから紹介された南米ペルーの砂漠の町イカにある「トレス・ヘネラシオネス」のピスコ輸入実現までには紆余曲折がありました。

弊社が商品を輸入する際は、本来であればスタッフが現地を訪れることから始まります。


しかし世界的なコロナ禍の中、ペルーも感染拡大に苦しんでいる状況では訪問は難しく、今回は大量のメールのやり取りから始まりました。


オンライン上のやり取りで地球の裏側にいる人と、いかに信頼関係を構築できるか・・・という点に苦心しました。

トレス・ヘネラシオネスの担当Consueloさんには、突然の日本からメールにも丁寧に対応していただき、文面からも真面目な人柄を感じたので、こちらとしては安心して取引実現までやり取りをさせていただきました。

しかしペルーは日本をはるかに上回るコロナウイルス感染拡大に苦しんでいる真っ最中で、輸出までには予想以上の時間がかかりました。


それに加えて運送業者のシステムにサイバーアタックがあったりなど・・・トラブル続きでペルーを出荷前は「本当に無事に出荷できるのだろうか?」と思っていましたが、何とか日本に到着し、弊社に現物が届いたときの喜びは大きかったです。


そして地球の裏側から届いた高品質なピスコを、日本の皆様にお届けできることが何
よりも嬉しいです。

ピスコ「トレス・ヘネラシオネス」の問い合わせ先:
輸入元:株式会社キムラ
電話 082-241-6703
メール webinfo@liquorlandjp.com