685 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

685 魔法使いルーフィ

銀の鈴から、東海道線ホームまでの
直通エレベーターは、なぜか
目の前の位置。

コンコースへ出なくても、乗り換えが出来るのは
そういえば、新幹線以外ではここだけで
歴史的に東海道線が、発祥の路線だった、なんて
そんな事を思い起こすのは、歴史好きな人々
だろうか。



めぐの国の神様は、ゆっくり立ち上がって

さっきの話の要約をする。



「なるほど。それで日本の、出雲の神様は
何もしないのか。
日本人は、わりといい加減だったから
偽物の神様が出て来ようと、それを信じる
国民も少ない。

偽物の日本人が増えても、そのうち死に絶えると

そう思っているのか?

まあ、いいが。ヨーロッパにまで侵略しなければな」と、言って。

江戸市中を踏みながら歩いて行く。

ガラスで仕切られたエレベーターへと。





「偽物の神様?」と、アメリカの神様が言うと


彼は、にっこり、振り返る。




ドイツの神様は「ああ、新興宗教の。
自分が八百万の頂点だから、寄付金は一万円以上から受け付ける、って言っている(笑)俗物だろう。聞いた事がある。

値段付ける神様なんて、聞いた事ないが(笑)。

根拠がないのに[科学]って言う宗教だろ?

確か、日本の官僚組織から落ちこぼれた
劣等感が顔つきに出てる、貧相な男で」と
ドイツの神様は手厳しい。

神を名乗る不届き者、だからだろうか。