602 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

602 魔法使いルーフィ

その、リサの回想は
ひょっとすると、ミシェルの言った事を
リサが伝え聞いた、イメージだったかもしれなくて。


そういう事、幼い記憶にはあったりする。

ずっとずっと昔の事、リサとミシェルのふたりが
おじいちゃんのところへ遊びに来た夏休み。


夜行列車で着いた朝、おじさんとミシェルは
一緒に、このお風呂へ。


たぶん、リサは
ひとりで、こちら側のお風呂場にいたの
だろう。


たぶん、エレメンタリースクールの
最高学年くらいだったハズだから
リサは、こちら側だったろう。




リサ自身が、もっと幼い頃に


夜行列車で、ここに旅した事もあるハズ
なのだけれど。


そんな、昔の記憶は

残念な事に、はっきり覚えてはいない。


でも、そういう頃の記憶が
ずっと、その後の生き方に影響したりするもので


それは、例え話で言えば

コンピュータの基本ソフトの構造が

アプリケーションの動作を抑制するようなものだ。



andoroidが、リアルタイムOSでないから
DTMアプリケーションが作れなかったり
するように。