スロットルロスの怪 | たまふの書物語まりふ

スロットルロスの怪

例えば、新型になったトヨタ・ノア/ボクシーの場合。

BMWのバリオカムみたいなメカを使って、燃費が良くなったと言っても
ほとんど、カタログデータ的には変わっていない。

これは、どうしてか?と言うと....

スロットル・ロス低減を生かせる運転データや、バルブタイミングじゃないんでしょうね。

同じエンジンで、同じだけのトルクを出すならば
吸いこむ空気量はほとんど、同じである筈です。

つまり、スロットルが無いなら

急に吸いこんで、直ぐ閉じるか、だらだら吸いこむか。


カムプロフィールが同じで、最高出力も維持して...なんてのは
ほとんどムリな筈。なので...

カタログ燃費はそんなに変わらないのでしょう。


もともと、この手のバンタイプに乗る人は若い人が多いんで


そんなにアタマ使って低燃費!ってよりは

ぶっとばしてレーサーみたいに、前の車に食らいついて(笑)ってのが多い。

だから、そういう域でのレスポンスが良くなる事を狙ってるのかも...

実際、バルブリフト過渡制御は、点火時期過渡制御と同様に
鋭いレスポンスが得られます。


ただ、インマニが長い最近のエンジンは、慣性でガスが飛びこんで来るので
スロットルのところで絞らないと、低回転だと
バルブのところで圧力波が干渉する筈です。


まあ、ヤンママやチーマー崩れの夫婦共稼ぎ、みたいなユーザーが多い
このテの5ナンバーバンに、そんな細かいこと考える人は少ないでしょうから(笑)

そこそこカッコついてれば、まあ売れるでしょうね。これも。