(`・ω・´)さてココからは僕の体験談

古い話ですが、僕も自衛官でした(陸自ね)

あの頃はまだ青臭く、社会人を経て陸自へ入隊したわけで

大したものを残せないまま除隊しました。お恥ずかしい限りw

当時、年に数回の演習が行なわれていたんだけど一番印象に残っているのが

45km行軍からの演習。フル装備(ブーツ、背嚢(はいのう)、鉄製ヘルメット、小銃 約20kg超)で前日夕方に出発。一晩かけて行軍し、翌日の演習に参加するというもの。


途中 山岳路を経由するので当然のごとく天候は変わり、毎回雷雨に恵まれる始末。水は飲めるが、食事なんてとる気にならない。

翌朝 陣地を構えて散開し、防御もしくは攻撃作戦に参加する。

みんな足には血豆が出来ていて走ることもままならないうえに睡眠も食事も満足に取らず、疲労困憊からの即時行動。

小隊長が「こんな状況で任務遂行できるとは思えない」と言っていた。

そりゃぁ有事の際には睡眠不足や空腹は当たり前ですが、行動前から”電池切れ”じゃぁ戦えませんって。


ソレとは別に米軍との合同演習にも参加しました。

僕らは獣道を進み、沢を越え、濡れた崖を登り、敵の背後に回り込む。

かたや米軍は、戦車を挟んで鋒矢(ほうし)の陣で小銃を撃ちまくっての前進

何より羨ましかったのは、空砲とはいえやたらと撃ちまくってたこと。

というのも、当時は空薬莢(弾が放たれた後のコレ↓)


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といえど厳しく管理されていて 空薬莢入れ↑から(たとえ一個でも!)はみ出て落した日にゃ何時間も独りで捜索しなければならなかった。 ところが米軍ときたら余った実弾でさえ土に埋めて帰って行きやがんのw。

45kmなんて車両で移動すれば遅くても1~2時間で到着しますよ。

空薬莢を回収するのは”存在を察知されないため”なんですが、赤外線装置などでコチラの居場所を索敵されればほとんど意味がない。


つまり他国の軍隊と日本の自衛隊の戦法には合理的に作戦を進めるという部分で決定的な差があるんです。 軍事になると張り切って兵器の解説をする人がいるけど、大事なのは戦法や戦術。装備や兵装で簡単に勝負が決まるほど現場は甘くないですよ。


あまり知られてはいませんが「宣戦布告」という日本映画があります。

原作者は「外事警察」の作者でもある麻生 幾です。


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あらすじは、”謎の武装集団”が福井に上陸。陸自の精鋭が対峙しますが、決断力のない政府や憲法9条に阻まれ発砲すら出来ずに多くの隊員が死んでいく・・・  現実はこれに近いんじゃないですかね、残念ながら。


尖閣問題では、sengoku38で知られた一色好春氏がビデオを流出させて問題になったことは記憶に新しいと思います。 ビデオを見て「撃てよ!腰抜け!」と思った人も多いはずですが、海保も”縛り”は自衛隊と同じです。

まず①小銃持ち出し許可②実弾装備許可③装填許可④発砲許可

これだけ許可が必要なんですよ、発砲まで。 

精鋭中の精鋭40人が島嶼に上陸したところで、発砲できずに全滅したら次は誰が行くんでしょうか?と。 戦闘は勝利が優先されるはずですが、日本は真逆で「勝利より法が優先される」これじゃあ国民は守れませんよ。

日本は核武装すべきとの声も聞きますけどね、弾の一発も撃てない国にビビるわけないでしょ。撃ってこないと分かっているから中国が挑発してくるんです。


福島瑞穂や9条の会とかが「日本が武装放棄すればアジアは平和になる」とか寝言こいてますが、その部分で言わせてもらえばっ!

当時、僕が上官に言われていたこと「お前らの首から上はいらない」

つまり”お前の考えや感情は必要ない”という意味です。これは他国も同じで、兵士に求められているのは”忠実に任務を遂行できる肉体”

そんな連中が銃口を向けてる時に「日中友好w」なんて通じると思っているんですかね? ちょっとでも動いたら頭吹き飛びますよ。


とまぁ、とりとめのない話になってしまいましたがw

僕の主張は、前の記事にもあったように「日本には有事に対応できる装備と人員、個々の能力は充分にある」しかし、尖閣諸島および日本固有の領土を守る為には「合理的にミッションを進めるための法的整備と指揮系統および連携に、まだまだ多くの問題が残っている」


日本は単独で尖閣諸島を守れるか?答えはYes。ただしクリアしなければならない問題がある、としておきます。