iPS初の臨床応用 心筋細胞作り患者6人に移植 米ハーバード大日本人講師ら
産経新聞 2012年10月11日12時39分
あらゆる細胞に分化する能力があるiPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋の細胞を作り、重い心不全患者に移植する治療を、米ハーバード大の森口尚史客員講師らが6人の患者に実施していたことが関係者への取材で分かった。今年のノーベル医学・生理学賞に輝いた京都大の山中伸弥教授がiPS細胞を作って以来、臨床応用は世界初とみられる。
森口講師らは、米国で開かれる国際会議で、この臨床結果を発表する予定。
記事全文→ http://news.livedoor.com/article/detail/7034403/
iPS心筋移植、日本なら書類の山…森口講師
読売新聞 2012年10月11日16時05分
【ニューヨーク=柳沢亨之】あらゆる種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)から作製した心筋細胞を使い、世界で初めて臨床応用した米ハーバード大学の森口尚史客員講師(48)は10日、この画期的な治療法を学会発表するため訪れたニューヨーク市内で本紙のインタビューに応じた。一問一答は次の通り。
米ハーバード大学の森口尚史客員講師(48)
◇
――患者6人の内訳は。
いずれも米国籍で、日系の患者も1人。ハーバード傘下の同じ病院の患者だ。最初の患者は肝臓移植を受けていたため、心臓が悪くなったのに次の移植の機会がなかなか得られなかった。心筋梗塞や狭心症、糖尿病も持ち、仮に心臓移植をやっても難しかっただろう。ほかの5人も、慢性虚血性で重症の心不全。危険因子を多く抱えていた。3人は何か治療しなければ死んでいただろう。他の3人も1か月くらいしかもたない状況だった。
患者たちの容体は安定し、1人は社会復帰して働いている。
――安全性の確認は。
心臓に細胞移植をしても、がんになりにくいが、もしなっては困る。(異常細胞がないか)確かめたが、問題が全部クリアできていた。動物実験も問題なかった。
――チーム構成は。
5人ほど。私が細胞を担当し、統計処理もやる。過冷却の担当者は生命工学や機械工学を専攻するハーバード大とマサチューセッツ工科大の大学院生ら。学生なら面白かったら参加してくれる。機動力のある仲間がいるからできた。
――日本と米国の違いは。
日本なら規制が色々あってできなかっただろう。このまま日本でやっても書類の山をためるだけだった。こうした試みで100%の安全性を求めるのは困難。親方日の丸ではダメ。本気なら(金を)出せよと。私は自腹も切っている。若い人が動けるシステムを作らないといけない。
――資金調達は。
資金は、大学院生らがボストンのベンチャーキャピタルに行って集めてくれた。ベンチャーからの資金は1億5000万円くらい。ハーバードの名前が効いたかも。(日本では)研究に税金が使われる。そうすると「成果を上げなければならない」との縛りが生まれ、リスクを避けがちだ。
米国と日本では、ベンチャーの数も、目利きできる人の数も違う。臨床ではビジネスに結びつけなければダメ。患者も金をかけており、見合う効果をリターンしなければいけない。その視点が抜けている。
記事全文→http://news.livedoor.com/article/detail/7035120/
iPS初の臨床応用 山中教授「ビックリ」
日テレNEWS24 2012年10月11日15時18分
アメリカのハーバード大学・森口尚史客員講師らが現地時間10日、iPS細胞(=人工多能性幹細胞)を利用した治療を世界で初めて行ったと発表したことについて、iPS細胞を開発した京都大学・山中伸弥教授は11日、日本テレビの取材に対し、
「論文を読まないとわからないが、とにかくビックリしている。もし報道されている通りであれば、早いという印象です」
とコメントした。 http://news.livedoor.com/article/detail/7035088/
ハーバード大などがiPSの臨床応用を否定
体を構成するさまざまな細胞になる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った初の臨床応用をしたとの森口尚史氏の説明に対し、
米マサチューセッツ総合病院とハーバード大は11日
「森口氏に関連した治験が承認されたことはない。
現在、両機関とも森口氏と関係はない」
との声明を発表、正規の手続きを経た臨床応用が行われたことを否定した。
森口氏はハーバード大客員講師を名乗り、総合病院で臨床応用を実施したとしていた。
森口氏はロックフェラー大で開かれているトランスレーショナル幹細胞学会で治療の内容をポスターで発表したが、学会は「内容に疑義がある」として、ポスターを撤去した。
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥京都大教授のiPS細胞をめぐり混乱する異例の事態となった。
心臓の治療には細胞を大量に用意する必要がある上、移植手術をした後の細胞の異常に対処するのが難しく、治療研究の中でも最難関とされ、臨床応用はまだ数年先とみられている。国内の複数の専門家も、森口氏の治療の効果を疑問視する姿勢を見せていた。
森口氏は取材に「大学の倫理委員会を通すなど、きちんと手続きを経て研究を進めている。iPS細胞を作る手法が山中教授と違うと言われるが、私は私のやり方でやっていて、移植後も問題は生じていない」と説明していた。
ハーバード大は、森口氏が1999年11月末~2000年初めにかけ1カ月ほど在籍したが、その後の関わりはないとしている。森口氏は東京医科歯科大で看護学を学び卒業、医師の免許は持っていないという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20121012-OHT1T00019.htm
医師の免許は持っていないという・・・・・・
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