久しぶりに都内に飲みに行きました。

こんな時期に?? 

 

 

でもこれだけは絶対に

行かなければならなかったのです。

 

 

実はこの日は南青山のパブ  【Hermsdale】

最後の営業日。

 

 

僕がこの世界に入るきっかけとなり、

今のフィンラガンを創ったエナルギーの源。

そして僕のバーテンダーとしての哲学に

多大な影響を与えてくれた師匠である

村澤さんのお店。

 

 

そのお店が24年間の営業をこの日で終える。

それはやっぱり何を差し置いても行かなければ

ならなかったのです。

お世話になった数々の思い出。

 

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お店が終わった後に午前4時に車を

飛ばして週三日通った事。

お店に直接電話がかかってきて

 

【村澤さん】

松島くん!マッカランのやばい奴が

入荷したけど来る??

1955ヴィンテージから1965まで

垂直でテイステイングできるけど、、、。

 

【僕】 

電話をもらって0.2秒後に

お店が終わったら直ぐに行きます!

1日で飲むのはもったいないので

三日間で全部飲むので取っておいて

くれますか??

 

【村澤さん】

オッケー、気を付けてね!

 

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都内の一流

バーテンダーに混ぜてもらって貴重な

ウイスキーを飲ませてもらった事。

 

マッカランの50年(今や確実に1000万円越え)

のテイスティングに呼んでもらって

 

1928,50y

1949,15y

1962,15y

1965,18y

1967,18y

 

うろ覚えですがそれらのヴィンテージ

と一緒にテイスティングさせてもらった事

 

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スコットランドに行かずにウイスキー

を語れない事を教えてくれた事。

 

【村澤さん】

松島くん、やっぱりバーテンダーとして

ウイスキーを扱うならスコットランドに

行って蒸留所の造り手やパブで飲んでいる

人にあってこなきゃ、、、。

 

 

いろいろなウイスキーを飲み漁って

ちょっと鼻高々な僕を嗜める意味も

込めてそう言ってくれたんだと思います。

 

 

その後直ぐに予定を組んでお店を一ヶ月

休んでスコットランドの蒸留所巡りを敢行

ウイスキー、パブ、スコットランドの本当の

魅力に気づく事に。

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そして、あらゆる形でパブという場所の

意味を考えさせてくれた事。

 

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まさに今の僕とフィンラガンを創って

くれた全て。

 

 

広尾の駅を降りてからの10分くらいで

そんな想いにふけりながらヘルムズデール

に向かいます、、、。

 

 

そしてお店から100メートルほど離れた

場所からもすでにお客様の笑い声が、、、。

 

 

10年前に通いつめていた時と同じように

ドアを開けた瞬間、 村澤さんはその時と

同じ満面の笑みで僕を迎えてくれました!

 

 

スキンヘッドの僕を理解するのに10秒

くらいかかりましたが(笑)僕だと理解

した瞬間お互いの今までのの全てが

フラッシュバック。

 

 

他に多くの常連さんがいるにも関わらず

村澤さんは僕たちのテーブルについてくれて

昔の思い出話を語ってくれました。 

 

 

そこには不思議と悲しさはなく、

とにかく感謝の気持ちでいっぱいに、、、。

 

 

昔と同じく彼と彼のお客さんが創る

不思議な居心地の良さを味わいつくして

夜が明けて通勤ラッシュが始まる頃に

店を後にすることに、、、。

 

 

最後の挨拶にもやっぱり寂しさはなくて

旧友との再開を喜びつつもまた会う日が

必ず来ることを確信した抱擁を。

 

 

村澤さん、

今まで本当にありがとうございました!

このご恩はフィンラガンで返していきます!!