21世紀東京ロケーション -4ページ目

僕達急行 A列車で行こう

僕達急行 A列車で行こう 4/4 15:15 新宿バルト9シアター3

ネタばれあり

今はやっぱりスカイツリーなのですね。とすると登場するのは東武伊勢崎線でスペーシアが走っています。

大田区には町工場がたくさんあるイメージですから、そこを通る京急とのタイアップはピッタリでしょう。その中のある工場には跡取りとなる社長の息子を瑛太さんが演じていて、彼は鉄ちゃん向けな部屋として窓から東北本線が眺望出来る場所へ、ふらりとさも近所の様に案内しているのは不自然な感覚が残りました。

その案内されたマツケンさんの勤め先は丸の内だからか、休日なのに丸善で本を買いその紙袋が大写しです。もちろん丸善は本店以外のも店舗展開をしているのですが、そこでたまたま会社の女の子と出会うには最低条件として共通項の会社の近くであると想像します。それでもこんな偶然が起こる程東京は狭くないのですよ。
けれどもこれは色々な縁が取り持つ話なので、そんな下りは気にしなくなる位奇跡的な巡り合わせのオンパレードでした。

京急まちWeb

明日に架ける愛

明日に架ける愛 4/2 09:00 新宿バルト9シアター2

東京と言えばレインボーブリッジ東京タワーそして新宿の高層ビル群、これ等を空撮でもしておけばよいと思われている様ですね。

中国から来た幼馴染みに東京案内をする所は表参道から秋葉原に飛び、浅草から水上バスに乗りスカイツリーを見ながら台場に下り、やっぱりレインボーブリッジをくぐって終わりです。その他でも撮影していますが、新宿御苑が見降ろせたりタイムズスクエアが窓越しに映ったりと高い所がお好みです。

対して青森と言えば岩木山を遠目から眺めるショットを多用して、津軽平野の広がりを示していました。

海燕ホテル・ブルー

海燕ホテル・ブルー 3/26 12:30 テアトル新宿

出所した主人公が中で世話になった恩人の妻に会うため新宿のバーへ行くのなら、若松監督の作品なので勝手にゴールデン街を想像してしまいましたが、店内が以外と広くそして整理されているのでその印象は受けませんでした。
すみません該当する方々、悪意はありません。私も新宿のバーで働いていましたがゴールデン街ではなかったので、ただそういうコアな場所のイメージだけで話しています。

その後町工場からベイエリアの風景が続き伊豆大島へと主人公は向かいます。三原山の火口付近でしょうか草木のない荒涼とした景色は殺伐とした異様さが威圧感を受けその特徴がロケ地として重宝されるのでしょう。

RIVER

RIVER 3/21 14:40 ユーロスペース1

ヒロインがつくばエキスプレスを終点は秋葉原駅に降り立つと、アキバの街並みを彷徨い歩く姿が続きます。それは秋葉原通り魔殺人事件で彼氏を亡くしたという設定のためなのです。

そのピントがズレたりブレたりする粒子の荒い画像を映画のロケとは言い難く、場当たり的でアドリブの良さが出るのを期待するだけの長回しになってしまった1カットずつがずっと並んでいます。これを臨場感やドキュメンタリータッチを出そうとした手法として否定はしませんが、少なくとも演出としてコントロールされていたとも思えません。結果としてこういう撮影はドキュメンタリーそのものですれはいいのであって、フィクションにはそぐわないものでしょう。スクリーンの中のアキバは作り込む過程で再構築して、独自なかつよりリアルなそれとして表現出来なければ物語としての意味を成さないのです。

セイジ -陸の魚-

セイジ -陸の魚- 3/16 14:00 テアトル新宿

新宿駅山手線総武線の平走する風景は、東京と特定させると言うより都会だと示す単純で簡単な方法です。
そこから主人公がかつてひと夏を過ごした思い出の地を訪れようと夜の高速に車を走らせるのですが、その後の土地の対比にまでは至っていません。