1810-コンスタン・トロワイヨン | バルビゾンの風

バルビゾンの風

バルビゾン派(バルビゾンは、École de Barbizon)は、
1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派である。
フランスのバルビゾン村やその周辺に画家が滞在や居住し、
自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いた。1830年派とも呼ばれる。

【1810-コンスタン・トロワイヨン(1810-1865)】
Constant Troyon


1810 セーヴィルの磁器製作所の絵付け職人の家庭に生まれる。
同製作所内のセーヴル陶磁器博物館長リオクルーに師事

磁器絵付師として働きながら、森での写生に励む。

1833 サロンに風景画3点を出品。風景画家としての基本は、
ジュール・デュプレ、ナルシス・ディアスから学ぶ

1838 サロン三等賞

1840~フォンテーヌブローの森で制作。その後も大作をサロンに出品

1846 サロン一等賞を獲得

1847 オランダ旅行。著名な動物画家のカイプとポッテル(17世紀オランダの2大巨匠)の作品を一年間オランダに滞在して地道な研究を続けた。
帰国後、家畜を画面に取り入れ、限りなく動物に近づいて行った“動物風景画家”的になる。

動物風景画が歴史画の地位に押し上げる行為でもあり、一部から批判、異端扱いをうける。

1849 レジョンヌ・ドヌール勲章授与。バルビゾン派の中で最もはやく成功。

筆触分割の技法を考案。(ポール・ユエから教わったという説もあり。
ただし、ポール・ユエはサロン出品作品にこの技法は一切使用しなかった)。

これにより、後の印象派の技法に近い光の効果をしめした。

1855 万国博覧会で一等賞を獲得し、フランスで初めて真の動物の姿を描いた画家として動物風景画の第一人者となる。

1859 19歳のモネと出会い、野外での制作を勧め筆触分割の技法など教える。

1865 パリで死去

バビルゾン派で最も革新的であった1人。動物風景画の第一人者として知られる
バルビゾン派の七星の1人。 ルーブル美術館、オルセー美術館多数収蔵。


【作品名】草をはむ牛
【種類】キャンパスに油彩
【サイズ】50×73.1cm(仏M20号)


【作品名】放牧風景
【種類】キャンバスに油彩
【サイズ】27.5×32.3cm
※「André WATTEAU」証明書付き


【作品名】草原の中の牛の群れ(1857年作)
【種類】板に油彩
【サイズ】50.0×71.2cm(仏M20号)
※「Claude AUBRY」証明書付き

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