[1日1カクテル305杯目]
女性にまつわるカクテルをご紹介してきましたが、今回は女性にまつわりそうで、まつわらないカクテルのご紹介です。
〜クイーンズカクテル Queen's cocktail〜
●スタンダードレシピ
・ジン2/4
・ドライベルモット1/4
・スイートベルモット1/4
・パイナップル1/2スライス
→シェーカーにパイナップルを入れて潰し、他の材料を加えてシェークする
クイーンズカクテル(Queen's cocktail)というと「王女のカクテル」と思われますが、どうも違うらしい。
ニューヨーク市には5つの行政区があります。
・マンハッタン
・ブロンクス
・ブルックリン
・クイーンズ
・スタテンアイランド
このクイーンズ郡から取ったカクテルのようです。
クイーンズ郡の地名の由来は、イギリス国王チャールズ2世の妻、キャサリン・オブ・ブラガンザ王妃から来ているそうです。
このカクテルは、ブロンクスカクテルのアレンジとも言えますね。
ブロンクスはジン、ドライベルモット、スイートベルモット、オレンジジュース。
オレンジジュースをパイナップルに置き換えればクイーンズになります。
ハッキリとした誕生は分かっていませんが1930年に発行されたサヴォイカクテルブックにはすでに掲載されています。
この当時からパイナップルを潰してそこに材料を加えるといったレシピになっています。
ジュースを加えずに潰して一緒にシェークするのが面白いところですね。
ちなみにニューヨーク行政区でマンハッタン、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズの名前がついたカクテルはありますが最後の1つスタテンアイランドはありません。
名前が誰か作らないんですかね?
それでは今晩も良いお酒を。
緊急事態宣言に伴い17:00〜20:00の営業となります。
何卒ご了承ください。