Le Mans

私はルマン・24時間耐久レースは観た事が無いのだけれど、ルマンの街やサルテ・サーキットには行った事があります。もう随分昔(結婚する前)の事なんですが、フランス一人旅の途中、パリで予定が丸一日空いてしまい「どうしよう?」と考えたところ、「ルマンへ行ってみよう!」と言うことになった。
パリからルマンへはモンパルナス駅からTGVに乗って西へ一時間程だったでしょうか。クルマ好きの日帰りプチ・ツアーとしては適当なところだと思います。この時初めてTGVに乗りました。TGVに関しては、それまで日本の自動車雑誌等でTGVのデザイン、特にインテリアのデザインが秀逸であると紹介されていましたが、私はそうは思いませんでしたね。
西洋人は東洋人に比べて外見が華やかと言うか印象が明るいですから、TGVの車内も西洋人ばかり乗ってるなら良い感じだと思いますが、これが日本人だらけならどうだろう?ちょっと地味過ぎないか?日本人が乗るなら「ラピート」ぐらいがちょどエエのではないか?(笑)やっぱりデザインと言うのはその場の空気を踏まえて判断しなれればダメだな...なんて想っているうちにルマンに着いた。

ルマンと言う街は良い意味で期待を裏切ってくれた所だった。24時間レースで世界的に有名な街ですから、私的には何かモニュメントのようなモノが沢山あって「メッカ」のような雰囲気を期待して駅に降り立ったのだけれど、何も無い所だった(笑)。せっかくなので、あの「24 Hours du Mans」に纏わる土産でも買って帰りたいと思っていたのだけれど、駅の周りの土産物屋にもレースどころかクルマに関するモノさえ何も無かった。
唯一、駅前の土産物屋にレーシングカーの描かれた絵皿が一枚だけありましたが、それだけ。でも、返ってそれが好印象だったのですね。私は何かイベントが開催される度に囁かれる「経済効果」やら「村おこし」と言う言葉が嫌いだ。何だか貧乏臭いし、好きなヤツらが集まって勝手に盛り上がればそれでエエやん、、と思ってしまう。それ以外に何を期待するのだ?と...
もちろん、ルマンの街も24時間レース開催時には、大いにその恩恵を受けているのだろうけれど、普段のルマンはその栄光に全く依存して居ないと言うのかな、そんな感じの雰囲気がヨカッタです。これが日本だと駅前で「ルマン24時間饅頭」とか「24時間せんべい」なんて売ってると思いませんか?何か大きなイベントがあると、それにかこつけて饅頭やせんべいを作ると言うのは日本人のDNAなのかも知れないな(笑)。
レースに関するモノがあまりに無いので、とりあえず買って帰ったのがこの本なんですが、これは20世紀初頭のルマンの街と人々の暮らしの様子を纏めた写真集です。ルマン24時間レースが始まるずっと前、1900年頃のルマンの人々の暮らしぶりなんですが、何の変哲も無い、職場や学校の行事だったり冠婚葬祭の様子だったり...クルマとな何の関係も無い本なのだけれど、さり気無く小奇麗だったルマンと言う街の良い思い出になっています。







