「角を矯めて牛を殺す」

 

曲がった角を矯正するうち

 

牛を殺めてしまう。

 

少しの欠点を直そうとするあまり

 

全部がダメになるといった諺です。

 

 

 

欠点は欠点で

 

強みになる気がしますけどね。

 

多様性に富んだ今の御時世

 

なにが己の武器になるかわかりません。

 

 

 

ぼくもなんやかんやと

 

指摘される欠如はありますが

 

それらをムリヤリ矯正しようとすれば

 

萎縮してしまうのです。

 

 

 

良い点もたくさんあるはずなのに

 

欠けたところばかり意識してしまう。

 

 

 

やることなすことブレーキがかかり

 

なんともつまらん話です。

 

 

 

牛の角を

 

あるべき姿にしようとするのは

 

牛が自分の角で傷つかないための配慮です。

 

 

 

でも結局

 

牛が使い物にならなくなったら困る。

 

そうした利己的な打算もあるでしょう。

 

 

 

欠点があれば苦労する。

 

ありがたい親心ですが

 

欠点かどうかを決めるのは

 

第三者では無い気がします。

 

 

 

命に関わることとか

 

法に触れることは別として

 

それ以外は角曲がり放題でも

 

別に良いと思います。

 

 

 

他方、曲がった角が

 

コンプレックスになることもあるので

 

そうした場合は全力で

 

そんなことはないと

 

矯正してあげたいものです。

 

 

 

最後になりますが

 

角の曲がりを矯めようとする存在には

 

角突き立てていけば良いのかも知れません。