枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2022年12月15日に行いました令和4年12月定例月議会の一般質問の項目3をまとめました。

中学校部活動の地域移行は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試み。

この社会が、よいようにも悪いようにも変わる契機ともなる。慎重に進めてほしい。

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3.中学校部活動の地域移行の検討状況について

中学校部活動の地域移行は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試みだ。

 

①ばんしょうの質問

 中学校部活動の地域移行については、6月議会の一般質問でも確認したが、既に半年が経過した。6月議会では「今年度中に、本市における運動部活動の地域移行への方針などを検討していく」との答弁がありましたが、11月16日には「学校部活動および新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(案)」がスポーツ庁と文化庁から発表され、その中では、「生徒の自主的で多様な学びの場であった部活動の教育的意義を継承・発展させ、新しい価値が創出されるようにすることが重要」とし、「令和5年度から令和7年度までの3年間を改革集中期間として重点的に取組みつつ、地域の実情に応じて可能な限り早期の実現を目指す」とありました。

 

 

 

中学校の部活動の地域移行、前回の質問から既に半年経った。現在の状況と今後の取り組みは?

 これらを踏まえ、本市では中学校の部活動の地域移行をどのように進めているのか、現在の状況と今後の取組について伺う。

①市の答弁

現在、論点整理を行っている。今後、地域スポーツ団体、学校関係者等との協議会を設置し、検討を進めていく

 教育委員会としましては、令和3年度に中学校の教員を対象とした部活動の地域移行に関するアンケートを実施した。令和4年度におきましては、その結果等も踏まえて関係各課と協議を継続的に実施しており、論点整理を行っている

 また、試行実施につきましては、実施手法や検証手法等の具体化に向けて、関係各課、関係機関との協議・検討を進めていきます。

 今後、国で策定される「学校部活動および新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を踏まえて、地域スポーツ団体や学校等の関係者等で構成する協議会を設置し、中学校部活動の地域移行について検討を進めていく。

 

②ばんしょうの質問

この社会が、よいようにも悪いようにも変わる契機ともなる。慎重に進めてほしい。

 中学校部活動の地域移行ついては、非常に難解な課題だと思っていますし、それだけにこの社会がよいようにも悪いようにも変わる契機ともなるかも知れないと考えている。

 改めて考えてみると、この部活動の地域移行は、教員の負担が増大していることなど、現状の部活動を続けることが困難になっている状況があり、教員の働き方改革とともに地域移行が進められようとしている。しかしながら、文化として長年積み上げていた部活動を、地域に移行するということが、そんな短期間で受け入れられるような土壌ではないと一般論として思える。

指導を担う人材やスポーツ施設など地域の受け皿が必要になるが、現時点において課題認識は?

 例えば、指導を担う人材やスポーツ施設について、地域の受け皿が必要になってくるが、現時点において課題認識はできているのか、見解を伺う。

②市の答弁

指導者や活動場所の確保、実施形態など、多くの課題があることは認識している

 部活動の地域移行に際して、人材の面では、枚方市スポーツ協会の加盟団体や、スポーツ少年団など、現在地域で活動している団体などに協力を求めていくものと考えるが、指導者や活動場所の確保をはじめ、どういった実施形態とするのかなど、多くの課題があることは認識している

地域スポーツの今後のあるべき姿をしっかりと見据え、取り組みを進めていく

 こうした課題認識のもと、部活動の地域移行にあたっては、地域スポーツの今後のあるべき姿をしっかりと見据え、取り組みを進めていく必要があると考えている。

 

ばんしょうの視点

中学校部活動の地域移行は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試みだ。

  今回の改革は、子どもたちの生活のありようを劇的に変えてしまう試みだと思います。そしてそれは、私たち大人が経験していないものになります。

 教員の働き方改革という、大きな前提もありますが、やはり子どもたちにとって最適なスポーツ・文化活動の環境とはどういうものか、という視点を軸としながら、すべての子どもたちの将来に良い影響を与えることができる仕組みづくりについて、庁内横断的に議論をすすめ、慎重に取り組んでいただきたいと要望します。

しかし、この取り組みの先には、笑顔の枚方市の姿があることを私は思い描いています!

 また、この取り組みの先には、自分の通う学校や働く企業、自らの家族などの閉じた人間関係から、スポーツ・文化活動を通じて、地域に広く、ゆるく、世代を超えて、障害のあるなしに関わらない新たな関係性が構築された笑顔の枚方市の姿を私は思い描いています

 ぜひ、競技や種目ということだけにとらわれるのではなく、より先を見据えた大きな枠組みの構築をお願いしておきたいと要望しました。

 

 

 

 

「中学校部活動の地域移行」についてのこれまでの質問
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 中学校部活動の地域移行については、考えれば考えるほど、小さくまとまりそうな案件です。本当に子どもたちの未来を、私たちのまちの未来も大きく変わるような気がします。より多くの人に興味関心を持ってもらい、より多くの方とともに一人ひとりの子どもたちの笑顔、それが未来のまちの笑顔!との思いで何度も訴えています。