枚方市議会議員ばんしょう映仁です。
枚方市議会は、7/9に全員協議会を開催し、終日に亘り、「枚方市駅周辺再整備について」12人の議員が、理事者に質問しました。私も11番目(最後から2番目)に質問の機会をもらいました。
この全員協議会での他の議員の発言を含む内容については、別のブログ記事に掲載しました。
今回は、何を聞き、何を伝えたかったのか、その内容の要旨をお伝えします。
枚方市駅周辺再整備は、枚方市にとって、何のため?誰のため?目的をはっきりとさせよ!
枚方HUB協議会は、「枚方市駅周辺エリアの拠点を形成し、社会課題の解決を図りながら持続的に発展することを目指し、産官学が連携してまちづくりの推進を図る活動を行うことを目的として、設立された。」とされていますが、市の考える社会課題はどのようなもので、その社会課題をこの協議会を活用して、どのように解決しようとしているのか?
本市の考える社会課題としては、人口減少・少子高齢化並びにコロナ禍による経済成長の不透明感などの社会経済状況の変化などが挙げられる。
そうしたことから、同協議会活動に参画することで、③街区のハード整備を踏まえ、将来におけるソフト面でのまちづくりを促進・継続させる仕組みをつくり、市駅周辺再整備に係る様々な課題解決などに寄与するものと考えている。
枚方市駅周辺再整備は、枚方市にとって、何のため?誰のため?目的をはっきりとさせよ!
社会課題を大きく捉えればそうですが、私からすると漠然としていて、何をしたいのか、分かりにくい答弁に感じました。せっかく、市内外の企業が「この枚方市駅周辺を賑わうまちにしたい、私達にできることは?」と思い、集まる会議体だと認識しています。市として、ボヤッとした社会課題でなく、具体的な社会課題を設定し、この協議会を通じて解決を図って頂きたいと思います。しっかりと目的を持って、的を絞って、臨むべきだと要望します。加えて、枚方市駅周辺の賑わいづくりには、
- SDGsを意識して、枚方市全体、北河内全体の社会課題を解決するという視点
- 枚方市全体への経済波及効果という視点
- 健康、スポーツ、音楽やアートといった人と人が交わり、元気や熱狂を共有し、共感できるソフト面での視点
- それらをデータを駆使して解決するスマートシティの視点
が必要だと考えます。
市の責任と覚悟と戦略が感じられる熱い言葉で、枚方市の未来を語るべき!
12月に「④街区の民間活力導入エリアの魅力を高めるコンテンツ(案)の報告」、来年2月に「④⑤街区の市有地の有効活用の考え方(案)の報告」を計画しているとのこと。
今年3月末に策定した基本計画では、民間投資を促し、「商業・業務機能、子育て・教育・医療・福祉、文化芸術機能を誘導します。」また、「コワーキングスペースやインキュベーション施設などの誘致を検討する」などとたくさん列挙されていますが、どれくらいの具体性、実現性のある内容の報告になるのか?
また、その報告内容は、私は代表質問で「市長が目指す④街区のまちづくりとはどのようなものか?」とお聞きしたときしたところ「賑わいや憩いを創出する機能を拡充する」、「②⑤街区のまちづくりなどと連携してシンボリックな駅前の大空間を創出しウォーカブルなまち」と答弁されました。その答弁に沿ったものであり、「まちの魅力を高める施設」の案が報告されるということなのか?
④⑤街区の市有地の有効活用の考え方(案)の取りまとめに際しては、枚方市駅周辺再整備基本計画を踏まえるとともに、その工程として、まず、ワークショップやアンケートでの市民意見を参考に、④街区の民間活力導入エリアの魅力を高めるコンテンツについて、議会のご意見を踏まえた上で、12月を目途に(案)をお示しする。
その内容については、再整備基本計画で示している公園・広場などとの一体的な賑わいや憩いの創出の向上などに寄与するとともに、実現性の観点からも検討し、まちの魅力を高める施設となるよう検討していく。
市の責任と覚悟と戦略が感じられる熱い言葉で、枚方市の未来を語るべき!
答弁を聞かせてもらっても、現時点では、④街区のまちについて、これまで市長がおっしゃってきた「賑わいのある」街になるのか、私には見えてこないし、多くの市民に見えてきているようにも思えません。進め方についても、示されただけの方策では、ブラッシュアップされた案が提案されるように思えてこないので、また1年間が浪費されていくのではないかと、不安で一杯です。
市長は、私の代表質問での答弁で④街区のまちづくりについて、こうもご答弁されました。「並々ならぬ想いをもって成し遂げる決意を持っている」と。「並々ならぬ」という言葉は辞書によると「普通でない」、また「うわべだけではない」という意味があるそうです。私は、その市長の決意に期待をしつつも、言葉と実態が乖離しているようにも思えます。
今、議論している枚方市駅周辺のまちづくりは、10年後、20年後の枚方の話です。その時、SDGsを達成し社会課題を一つひとつ乗り越えて、④街区が「魅力ある」「賑わいのある」街になり、枚方市駅周辺での賑わいをリードし、枚方市全体が更なる新しい時代の発展を発展を遂げ、市民が笑顔でイキイキと暮らしている姿を、市民に提案してください!
④街区の9割は、市民の土地です。市の責任と覚悟と戦略が感じられる熱い言葉で、市民に丁寧に提案できなければ、市民は「民間活力活用」という言葉に合意できません。
私は、「並々ならぬ」提案を期待しています。
これまでもこれからも枚方市は暮らしの街です。今の私たちの暮らしにも、未来の暮らしにも寄り添った計画になるよう、SDGsの理念を意識し、更に検討を重ね頂きたいと思うばかりです。
何度も同じ言葉で語っていますが、何度でも同じ言葉を使い、職員に響かせるのが、私の仕事。「一人ひとりの笑顔のために!今も未来も」今後も引き続き語って参ります。





